ロットワイラーについて

 

ローマ時代から活躍してきたオールマイティな作業犬

 

ロットワイラーのスタンダード
ロットワイラーのスタンダード

原産国 :

ドイツ

用途 :

家庭犬、サービス犬および作業犬

サイズ :

体高によって以下のように分類されます。

体高

オス:

  • 61~68cm
  • 61~62cm 小さい
  • 58~59cm 中位
  • 60~61cm 大きい 理想体高
  • 62~63cm 非常に大きい

メス:

  • 56~63cm
  • 56~57cm 小さい
  • 63~64cm 中位
  • 65~66cm 大きい 理想体高
  • 67~68cm 非常に大きい

体重 :

オス:50kg

メス:約42kg

被毛 

中程度の長さのある粗い上毛と、短い下毛の二重構造のダブルコートです。上毛は密生していて平らで、下毛が見えてはならないとされています。被毛は後ろ足にかけてやや長くなります。

毛色

ブラックで、鮮明なタン・マーキング(赤褐色の明瞭な斑)が頬、マズル、喉、胸、足、目の上、尾の付け根の下にあります。

 

ロットワイラーの犬種の歴史

アルプス山脈を超えてドイツにやってきた

ロットワイラーの起源はローマ時代までさかのぼると考えられ、最古の犬種の一つです。牧畜犬や護衛犬として飼育されていた祖先の犬がローマ軍と共にアルプス山脈を超えて、ロットワイル地方(現ドイツ南部)に移動し、以前から住んでいた犬と自然に交配して増えました。やがて畜産業者に牽引犬(荷車を引く犬)としても用いられ、「ロットワイルの肉屋の犬」と呼ばれるようになります。

20世紀初頭に警察犬に試用されたときに適性があることがわかり、その直後の1910年に警察犬と承認されました。現在は災害救助犬や家庭犬としても人気があります。尾を切る習慣がありましたが、ヨーロッパでは動物愛護の観点から禁止する国が増えています。

一般外貌

たくましい体躯と高貴な雰囲気

力強く筋肉質のがっちりした体格ですが、動作は俊敏で重すぎる印象はありません。寒い山岳地帯でも働けるほどスタミナも十分です。体長は最大でも体高の15%を超えてはならないとされ、コンパクトでバランスのとれたボディが特徴です。

いろいろな作業に従事してきた働き者ながら、鮮明で濃いタン・マーキングには高貴さもあります。古代のローマ時代から続く歴史を感じさせてくれる犬種でしょう。

ロットワイラーの性格

勇敢で警戒心が強い

護衛本能が強く残る、昔から変わらない勇敢で用心深い性格で、ヨーロッパでは現在も警察犬に用いられています。家族には忠実で一緒に行動することを好み、家庭犬としても人気があります。家族や家畜を護衛する習性が祖先から受け継がれているので番犬としても理想的でしょう。基本的に普段は落ち着いていますが、ときには頑固な一面を見せることもあります。

毎日のくらし

飼い主がリーダーシップをとってしつけを行う

ロットワイラーは超大型犬に分類されることもある大型犬で、体格に見合うパワーを運動で十分に発散させることが重要です。毎日の散歩に加えて屋外での運動や遊びを取り入れたり、貸し切りドッグランで自由に走らせたりしましょう。ただし体重がある分、関節などに負担がかからない段差の少ない場所を選んだほうが無難です。

おもちゃの引っ張りっこなどでコミュニケーションを図りながら遊ぶ場合は、犬の体力や体重を考慮して飼い主さんがけがをしないように注意することも大切でしょう。

大きくてパワフルな犬種なので、飼い主がコントロールできるように子犬のころからしつけやトレーニングを行いましょう。警戒心の強さが現れる前の子犬のころから、いろいろな人や物事に慣らす社会化トレーニングが重要です。社会性を身につけさせるように努めても、成犬になれば外部の人に対して攻撃的な行動をとることもあるかもしれません。しっかりリーダーシップをとれる人が飼い主に向いています。

いろいろな仕事に従事してきたオールマイティな能力を発揮できるように、オスワリやマテなどの基本の号令や暮らしのルールを教えた後も、一緒に楽しめることを見つけましょう。

ラバーブラシなどで抜け毛の除去とマッサージを兼ねて週に数回程度、ブラッシングをしましょう。堅い短毛なので力を入れたほうが効果的です。獣毛ブラシも使うと毛づやが出て、タン・マーキングも映えます。シャンプーは多くても月1回程度で十分でしょう。

大型犬の発症が多い股関節形成不全には注意が必要です。また、膝の前十字靭帯のケガや、骨の腫瘍等も見られることがあります。年1回は動物病院で健康診断を受け、病気の早期発見・早期治療に努めましょう。フセをしたときに体重がかかりやすい肘は、毛が抜けて皮膚が硬くなり、タコのようになってしまうことがあります。保湿クリームやサポーターでケアするのも一案です。

ロットワイラーは2年近くかけてゆっくり成長するため、骨格がしっかりするまでは無理な運動も控えましょう。必要な栄養素やカロリーを満たした良質な総合栄養食を選ぶことも大切です。がっつくように食べると胃捻転を起こす恐れがあるので、頭を使いながらゆっくり食べられる知育玩具を取り入れてもよいでしょう。

※参考資料 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ 犬種標準より

Contributor Bio

金子 志緒

金子 志緒

ライター・編集者
初めて迎えた子犬がきっかけでペット雑誌の出版社に勤務。現在はフリーランス。愛玩動物飼養管理士1級と防災士の資格を生かして、動物や防災に関する記事、雑誌、書籍の制作に携わる。パートナーの甲斐犬は初代ジュウザ、2代目サウザー。 しましまブログ:www.shimashimaoffice.work

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