1. 珍島犬の特徴
■体高 / 中型犬
オス：50〜55cm
メス：45〜50cm
■体重
オス：18〜23kg
メス：15〜19kg
■目
アーモンド型の小さな目で、吊り上がった目尻が特徴。色は暗褐色。
■被毛
毛色： 主流のカラーはホワイトで、それ以外にはグレー、フォーン、ブラックアンドタン、ブリンドル
特性： 硬く長い毛と、柔らかく短い毛の二重構造の被毛（ダブルコート）
■耳
立ち耳で形は三角形
■尻尾
尾はクルッと巻いた巻き尾、あるいは半円形の差し尾が多い
珍島犬は韓国原産の犬で朝鮮語である「チンドケ」あるいは「チンドッケ」と呼ばれています。チンドとは韓国の珍島を指し、そこの在来犬が先祖とされています。
飼い主に忠実な反面、他人には馴れにくい性質を持っており、地域の特性上寒さには強いです。
2. 珍島犬の性格
珍島犬は飼い主に対して非常に愛情深いといえます。この深い絆は一生ものです。飼い主がリーダーシップを発揮すれば発揮するほど、珍島犬は生涯忠実な飼い犬となり、家族の一員として愛され、また尽くしてくれる存在となるでしょう。ただ一方珍島犬は冷静でクールな一面があることも覚えておきましょう。つまりは飼い主以外には心を開かないことが多いです。普段は冷静沈着で常に様子を見て、物事を冷静に判断。自分のとるべき行動をしっかりと考えてから行動に移すという慎重な面があります。これも大きな特徴でもあります。
また、警戒心も強いので、番犬としても役にたります。ただ、吠え癖がついてしまうとちょっとしたことにも吠えてしまうので飼い主のしつけの方法が重要になってきます。飼い主がリーダーシップを持ってしっかりとしつけをすれば吠え癖も防ぐことが可能です。
3. 珍島犬と暮らす
珍島犬は、体力があるので走ったり遊んだりとするのが大好きです。よって、毎日の運動は必要不可欠です。目安として1日2回、それぞれ30分程度もしくは1日１時間から２時間程度、必ずお散歩や、体を動かすように遊んであげましょう。
散歩は珍島犬のストレス軽減としてはもちろん、飼い主との絆を深めるとても大切な時間です。できるだけ時間を作って長めに散歩してあげることを推奨します。通常のお散歩以外にも、休日にドックランや広い場所で思いっきり走らせてあげてください。
またブラッシングも需要です。珍島犬は、「トップコート＆アンダーコート」のダブルコートの犬種。そして被毛は、上の毛の「トップコート」、下の毛の「アンダーコート」の二重構造です。ブラッシングをサボってしまうと下の抜けきっていない毛が原因となり、毛玉になりやすく皮膚のトラブルになりかねません。特に換毛時期のブラッシングが重要です。通気性が悪くなり、さらに皮膚のトラブルが起きやすくなり、また汚れが溜まってしまったり、乾燥を引き起こしたりとパサついた印象になり、艶もなくなってしまいます。ブラッシングは適度な刺激が皮膚と被毛の健康に繋がり、散歩と同様で飼い主との絆を深めることになります。スキンシップになり、愛犬も喜ぶはずです。
たくましい見た目と番犬という言葉から、外で飼うイメージを持つ方もいるかもしれませんが、室内で飼うことをお勧めいたします。飼い主との深い関わりを望んでいる犬種なので、愛情を常にかけてあげることが大切です。そのため、散歩だけでなく、日々のコミュニケーションにおいて、スキンシップをはかるなどが必要となってきます。
なお、暑さに弱いタイプなので、散歩や屋外飼いの場合は、夏の熱中症対策が必須となるのをお忘れなく。
4. 珍島犬の歴史
起源を辿っていくと、日本の6代種のうち北海道犬を除く紀州犬、甲斐犬、四国犬、柴犬、秋田犬と同じだとも言われています。
朝鮮固有の犬として「朝鮮宝物古蹟名勝天然記念物委員会」に報告。この時初めて珍島犬と活字化され以後、珍島犬と呼ばれる事となりました。その後、朝鮮宝物古蹟名勝天然記念物第53号天然記念物に指定されました。しかし、戦争が終わり、珍島犬は放置状態になり、絶滅の危機に。1967年には韓国珍島犬保護育成法が制定され今に至ります。
5. 珍島犬におすすめのペットフードは？
前述したように、珍島犬は、「トップコート＆アンダーコート」のダブルコートの犬種。よって、もしもブラッシングが行き届いていないと皮膚の炎症をおこしやすいと言えます。ドッグフードを使って皮膚の健康サポートも心がけましょう。ビタミンEとオメガ6脂肪酸が配合され、健康な皮膚と美しい被毛をサポートするこちらがおすすめです。
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また、アクティブで運動量が必要な犬種でもあるので、もしも室内で飼うと体重管理も必要になります。ストレスを溜めないためにも十分な散歩が必要になるのですが、もしもお腹や腰回りにお肉がついてきたなと思ったら食事を使ってのケアも視野に入れましょう。珍島犬の体重管理サポートのドッグフードはこちらになります。
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Contributor Bio
編集責任者： 高橋智司
アソシエイト ディレクター、獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社
