セルカーク・レックスとは-性格と特徴

カールした豪華な被毛をもち、穏やかで落ち着いたセルカーク・レックスは、世界中の猫好きをとりこにする魅力を備えています。

 

セルカーク・レックスの特徴
A Portrait of Selkirk Rex On Brown Background

体重:

3〜7kg超

目の色:

さまざま

寿命:12〜15年超

社会性/注目の必要性:中程度
抜け毛:中程度

 

被毛:

長さ:短毛または長毛
特性:カールまたはストレート
色:さまざま
パターン:さまざま
グルーミングの必要性:低い

公認:

猫種登録団体:
CFA、ACFA、FIFe、TICA、WCF

セルカーク・レックスのサイズは中型から大型です。カールまたはウェーブのかかった毛になる遺伝子変異を持つデボン・レックスや、コーニッシュ・レックスなどの猫と体型や形質が共通しています。頑丈でがっしりしている点も似ていますが、デボン・レックスやコーニッシュ・レックスがとがった耳と細い頭、スリムな体型であるのに対し、セルカーク・レックスは丸い顔とずんぐりとした胴体が特徴です。愛猫血統登録団体THE CAT FANCIERS' ASSOCIATION(CFA)は、「特にずんぐりしている脚がまるで毛がカールしたブリティッシュ・ショートヘアだ」と指摘しています。この猫種を生み出す過程でペルシャやブリティッシュ・ショートヘアとブリーディングが行われましたが、現在のセルカーク・レックスは独自の猫種として確立されています。

セルカーク・レックスは豪華な巻き毛の被毛で知られ、「羊の服を着た猫」というニックネームまで付けられています。被毛の流れるような緩いカールとひげのカールは生まれたときからあります。カールした被毛の遺伝子は優性ですが、すべてのセルカーク・レックスがこの巻き毛を持って生まれてくるとは限らず、直毛に近い被毛も見られます。長毛のタイプは長く緩やかな巻き毛になり、短毛ではカールが短く強くなる傾向があります。ずんぐりした「テディベア」のような身体的特徴を持つセルカーク・レックスは、遊び好きでかわいらしいパートナーを探している飼い主さんにぴったりの猫種です。

他のレックスタイプの猫種の共通点は、活発でエネルギッシュで人懐こい気質です。セルカーク・レックスは陽気な性格で、子どもや犬と仲良くできる猫が多いことで知られています。とはいえ保護者が付き添って、猫が嫌がらないような接し方を教えてあげることが大切です。

性格:

羊やテティベアのぬいぐるみを思わせるカールした厚い被毛が目を引きますが、それ以上に快活な気性も多くのファンを惹きつける魅力です。愛情深く非常に優しい性質であるがゆえに、家族に注目されたがる傾向があります。過度なしつこさや要求が多いわけではありませんが、ほしいものを手に入れるまでは飼い主さんの後を家中付いて回ることがあるかもしれません。でも、家族がソファに座っているとき、デスクに向かっているとき、あるいはたまたまどこかに座ったときには、そっとすり寄ってくる甘え上手な猫です。

性格のもう一つの魅力は、そのお茶目なしぐさにあります。Vetstreetは、「セルカーク・レックスは、時として道化師のようだと形容されるほど愛嬌のある面を持っていますし、人の膝の上に乗ったり静かな声でおしゃべりしたりするのが大好きです」と説明しています。おもしろいもの好きで、非常に利口でもあります。トラブルメーカーではありませんが、人がそばにいないと退屈のあまりいたずらをしてしまうことがあるので、おもちゃや爪とぎポストやフードパズル(知育玩具)のような楽しみながらエネルギーを発散できるアイテムを用意しておくことが重要です。

セルカーク・レックスと暮らす:

セルカーク・レックスを家族に迎えると決めたなら、とにかくみんなの注目の的になることを覚悟しておきましょう。「この柔らかくてフワフワのペットを触ったりなでたりして、気持ちのいい感触を味わいたいというゲストたちによって、常に行く手を阻まれます」と、CFAは説明していますし、「この生きているぬいぐるみのような猫を家庭に迎え入れ、寄り添ったり抱き締めたりできる人はラッキーです!」ともコメントしています。時にはくるくると巻いたひげを「今日は寝癖が取れてないね」とか、小さな子羊のような特徴をからかわれたりしながら、周りの注目を一身に受けることになります。そして、このモフモフの猫の方も、なでられたり抱っこされたりすることが大好きだし、愛情を注がれることを生きがいにしています。

厚くて豪華な被毛を持っているわりには、それほどお手入れを必要としません。毛の長さにもよりますが、定期的に丁寧にブラッシングすることで、シルキーなウェーブを保つことができます。ただし、過度のケアは皮膚を傷つけたり、ウエーブが伸びてしまうこともあるので、皮膚や被毛をチェックしながら適度に行いましょう。短毛も長毛もほどほどに毛が抜けるため、定期的なコーミングは家中に抜け毛が溜まるのを防ぐことにもなります。特に換毛期には抜け毛がピークになるので、頻度を増やしたほうが猫も家もきれいに保てます。換毛期には猫をお風呂に入れるのもよい方法ですが、無理のない範囲で行いましょう。洗う際には猫用のシャンプーを使い、すすぎ残しがないようにしっかりすすぎましょう。

セルカーク・レックスは比較的健康な猫種で、日頃の健康管理やお手入れを怠らなければ、生涯にわたって持ち前の活発さを維持することができます。コーミング以外の普段のお世話は、歯磨きをすること、適切なキャットフードを選んでバランスのいい食事を与えること、新鮮で清潔な水をいつでも飲めるようにしておくこと、こまめに猫トイレを掃除すること、そして愛情をたっぷり注ぐことといった、いわゆる猫全般に共通する内容になります。丁寧にお世話をするほど、この猫は生まれ持った愛情深さを発揮してくれるでしょう。

歴史:

1987年にモンタナ州で初めて姿を現したセルカーク(当初のブリーダーの義父にちなんで名付けられた)猫種は、比較的新しい品種ですが、猫の協会やペット愛好家の注目を集めるのに時間はかかりませんでした。

特徴的なカールは自然突然変異によるものと考えられています。シェルターで生まれたブルー・トーティーとホワイトの猫を親とするきょうだいの中で、1頭だけ巻き毛の子猫がいたのです。しかもセルカーク・レックスのチャームポイントのカールしたひげもすでに持っていました。ユニークな子猫を譲り受けた女性は、その独特な特徴からミス・デペスト(アメリカのTVドラマに出てくる巻き毛のキャラクター)と名付けました。カールした毛に興味を持って調べてみると、ミス・デペストの母猫もわずかにウェーブのかかった毛を持っていることを発見しました。「ミス・デペストのきょうだいはみんな正常な被毛だし、この地域にカールした毛の猫はほかにいないので、ミス・デペストは新しいレックス(巻き毛)変異遺伝子の起源になるかもしれない、と考えた」と、国際猫協会は記録しています。このセルカーク・レックスが他の巻き毛の猫種と違っているのは、その遺伝子がデボン・レックスやコーニッシュ・レックスのように劣性ではなく優性である点です。

Contributor Bio

高橋智司

編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター  獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社

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