あなたの愛犬は太り過ぎていませんか? 肥満を軽く考えてはいけません
日本では、飼い犬の約半分以上が体重過多*、または肥満であることをご存知ですか?体重の増加は時間をかけて徐々に起こるため、見過ごされてしまいがちです。そのため、愛犬の体重過多に気づかないことも多いのです。
わずかなぜい肉がついても、愛犬の見た目ではなかなか気がつきません。しかし、そのわずかなぜい肉が、体の小さな愛犬にとっては、かなりの量になります。肥満は深刻な健康問題を引き起こす恐れがあります。
* 2016 APJTB, Usui et al; "Characteristics of obese or overweight dogs visiting private Japanese veterinary clinics"
体重過多が問題である理由
愛犬が1~2キロ太っても、それが健康に大きな影響があるとは思わないかもしれません。しかし、たった20%の体重増加で、糖尿病、関節炎、尿路結石、心臓病といった深刻な健康問題を引き起こすリスクが高まってしまいます。
さらに体重過多や肥満は、健康や生活の質に悪影響を与えるだけではなく、適正体重の犬に比べて著しく寿命を縮めてしまう可能性があります。
加齢
高齢になるほど活動が鈍くなり、必要カロリーが減少します。健康のために必要な栄養は、愛犬の年齢に合わせて調整することが重要です。
犬種
体重が増えやすい犬種があります。
例えば、ラブラドールレトリバー、ケアンテリア、コッカースパニエル、ミニチュアダックスフンド、シェトランドシープドッグ、バセットハウンド、キャバリア、ビーグル
避妊・去勢手術
手術によって基礎代謝と必要カロリーが低下します。
病気
ごくまれに、体重の増加が、特別な治療を要する病気に関連していることがあります。
食事の与えすぎ
適切な食事量を把握していないと、当然のことながら必要以上に食べてしまうことにつながりやすくなります。可愛くおねだりされるとついついあげてしまうおやつにも注意です。
食べ過ぎ
塩分と脂肪分が多く含まれているフードは味を良くする一方で、暴食の原因にもなります。
減量に適したドッグフードを選ぶ
毎日の食事は、健康に直接影響します。バランスのとれた食事は、活動的で健康的な生活に不可欠です。ただし、ドッグフード、おやつ、人間の食べ物の食べ過ぎは、太る原因になります。
体重過多の対策としては、適切な栄養が非常に重要な役割を果たします。減量と健康的で活動的な生活の維持両方に役立つ体重管理用フードについて、獣医師にも相談してみてください。