子猫の特別な栄養ニーズを満たすキャットフード
子猫用キャットフードは成猫用と比べて変わらない栄養素もありますが、成長期の子猫のために、脳と筋肉の発達に必要な栄養素が含まれています。
子猫の時期に体格や骨格が形成されるため、この時期の栄養は体づくりの観点からとても大切です。成猫よりも活発な子猫の食事は、カロリーが高くなっています。
免疫力の維持のための抗酸化成分(ビタミンE+C)、健康的な筋肉の成長のためのたんぱく質、骨と歯の発達のためのミネラルなど、子猫に必要な栄養素やカロリーを考慮することが求められます。
そのため、生後1年目までの子猫の成長ステージに合った栄養で健康をサポート出来る総合栄養食となっています。
子猫の成長に合わせた健康的な食事の与え方
生後3週間(授乳期)の子猫
生後3週間は授乳期と呼ばれ、子猫は母乳や子猫用ミルクを飲む期間です。成猫用のミルクもありますが、子猫用のものを与えてください。ミルクはおよそ3時間おきに1日8回与えることが望ましいです。ミルクをあげる際には、人肌程度に温め、子猫用の哺乳瓶に入れてください。
生後1週間の子猫で体重が約150g、生後3週間で約350gになります。150gの子猫には1回あたり7ccのミルク、350gの子猫には1回あたり20ccのミルクを与えるのが良いでしょう。
生後3~6週間(離乳期)の子猫
生後3週~6週後には離乳期が訪れます。この時期に子猫はミルク以外の固形の食事もとるようになります。子猫の離乳食は子猫用のウェットフードや子猫用のドライフードをお湯でふやかしたものが望ましいです。このころになると徐々にご飯の間隔があき、1日6回程度になります。子猫によっては新しい固形の食事に慣れない子もいます。子猫の様子を見ながら、あまり食べていないようであれば多くミルクを与えるなど、ミルクの量で食事量を調整してください。 体重が400g~550g前後になり、1日に80kcal~110kcalが必要になります。ミルクや離乳食のカロリーに合わせて計算して与えましょう。
生後6週以降(成長期)の子猫
6週以降には乳歯が生えそろい、ドライフードも食べられるようになります。運動量も増え、成長期を迎えるため、バランスの取れた栄養をとれる総合栄養食が望ましいです。食事の間隔は生後4か月までは5,6回、生後6か月では3,4回、6か月以降は2,3回程度になります。子猫用フードは生後12か月を目途に与えられるとベストです。
体重が500~700g前後になり、1日に100kcal〜140kcalを必要とします。与えるフードの記載に合わせて必要カロリーを摂取できるように与えましょう。
毎日の食事をできるだけ決まった時間にすることで、食べ過ぎを防いだり、食事管理もしやすくなります。給与量ガイドを参考に、適切な給与量を計算しましょう。また、気になることがあれば、かかりつけの獣医師にも相談してみましょう。
ベストな子猫用フードを選ぶのページでは子猫のためのキャットフードについて選び方だけでなく、与え方なども解説しています。あわせてご覧ください。
子猫用キャットフードに関するよくある質問
子猫用キャットフードの選び方について
Q. 子猫用キャットフードにはどんな種類がありますか?
A. 子猫用のキャットフードには、「総合栄養食」、「療法食」があります。
総合栄養食:
主食用で、栄養バランスをしっかり摂ることができるキャットフード。
療法食:
病状に合わせて栄養素を摂ることができる健康維持キャットフード。獣医師に相談する必要あり。
子猫用キャットフードの保存・与え方について
Q. 食事を切り替えたけど子猫が食べてくれないときはどうすればいいですか?
A. 食べ物の温度も嗜好性に影響します。ウェットフードを人肌程度に温めたり、キャットフードをふやかして与えるなどの方法も重要です。また切り替え時には1週間をかけて現在与えているキャットフードを徐々に減らし、逆に新しいキャットフードを増やしていきます。繊細な猫の場合は、10日以上かけてゆっくり行いましょう。
Q. キャットフードのふやかし方、与え方について注意点はありますか?
A. ドライフードをふやかす方法は、1回の食事の量を計算し、フードの量を1とした場合にぬるま湯を4入れます。5分から15分ふやかして与えましょう。
Q. 子猫のおやつはいつから与えていいですか?
A. 子猫へのおやつは生後半年〜1歳以降を目安に与え始めるのが良いでしょう。成長期にはおやつを与えずに成長に必要な栄養素がバランスよく含まれたキャットフードを与えましょう。
Q. 避妊・去勢後の子猫の食事で注意する点はありますか?
A. 避妊・去勢後は太りやすいため、カロリーや糖質を控えたフードを選びましょう。避妊、去勢後の専用フードに切り替えることがおすすめです。