腎臓病は、猫(特に高齢猫)において重症な状態を引き起こす疾患の一つです。腎臓病には、急性と慢性の2種類があります。急性の腎臓病の症状は1週間から1か月間続くのが普通ですが、慢性の腎臓病の場合は長期間にわたります。ペルシャやアンゴラなど特定の品種は腎臓病のリスクが高くなりますが、一般的に後天性です。

腎臓病の原因となる可能性があるもの:
- 腎臓への血流量すなわち尿量の減少
- 高血圧
- がん
- 腎結石などによる閉塞
- 不凍液、殺虫剤、医薬品、化学洗浄剤などの毒物の摂取
- 歯の病気の進行
- 一部の長毛種(ペルシャやアンゴラなど)には、この病気の遺伝的素因がある
- 7歳以上の年齢
- リン量またはタンパク質量が多いフードは、この病気の進行を早めるおそれがある
- 屋外猫は、毒物にさらされる可能性が高いために急性の問題を起こすリスクが高い

栄養と腎臓病
腎臓に問題があっても、適切な栄養によって、生活の質を改善することができます。腎臓の健康にとって最良のフードについて、獣医師に相談してください。
腎臓病の心配がある猫のために特別に作られたフードは、他のペットフードよりもタンパク質とリンの量が少なくなっています。リンの制限は、症状と腎障害の管理に役立ちます。また、量は少なくても良質のタンパク質は正常な酸塩基平衡の維持に役立ちます。