子猫の成長カルテ

執筆: ジーン・マリー・バウハウス
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子猫の最初の1年間には多くの出来事があります。手のひらに収まるほど小さくてミーミー鳴いていた赤ちゃんが、たった12か月で一人前の成猫に成長してしまうなんて、子猫の成長スピードの速さは驚くべきものですね。典型的な子猫の成長過程では、ほとんどの変化-そして最も驚くべき変化-が最初の8週間に起こります。子猫が成猫になるまでに迎える節目にはどんなものがあり、それはいつ頃やってくるものなのか、見ていきましょう。

生後1~3週間:目や耳が開く時期

Long-haired mother cat sleeps with her paw around a newborn kitten.子猫は目と耳が閉じた状態で生まれ、生後1週間ほどは目が見えず、耳も聞こえません。The Spruce Petsによると、目はだいたい生後2週目頃までに開きますが、視力はまだあまり良くありません。そのため強い光等の刺激は避けるようにしなければなりません。3週目になると、生まれたときには青かった目の色が変わり始めることがあります。この頃には耳も開いてピンと立ち始め、子猫にとっていよいよ音に満ちた全く新しい世界がスタートするのです。

Catsterによると、子猫には生まれたときから鳴き声を出す能力が備わっていて、小さくてもミーミーと鳴くことで母猫に空腹を知らせます。のどをゴロゴロ鳴らし始めるのは通常3週目で、歩いたり、遊んだり、周囲を探検したりできるようになり始めると鳴き声もだんだん大きくなっていきます。

生後3~5週間:歩き始めてトイレを使い始める時期

生後3週間頃には通常、ふらつきながら最初の一歩を歩み始めます。初めはヨロヨロしておぼつかなくても、4週目には平衡感覚も安定し始めてしっかりとした足取りになり、しきりに周囲を探検するようになります。この時期になると 家の子猫対策 を準備しておく必要があります。

生後4週目から5週目になると、母猫に助けてもらわなくてもトイレに行けるほど、子猫の平衡感覚は十分に発達します。この時期が子猫に猫トイレを覚えてもらう絶好のタイミングだ、とPetfulは言います。子猫は通常、母猫を見ることで物事を学習するため、先住猫がいる場合にはペットオーナーとしては子猫に猫トイレを見せるだけでも大丈夫でしょう。いない場合でも、トイレの場所を適切なタイミングで誘導してあげることですぐに覚えてくれます。とはいっても子猫はまだ学習中なので、時々の失敗はお許しくださいね。

生後6~8週間:社会化と最初のワクチンの時期

5週齢になる頃には、子猫は猫特有の高い運動能力を獲得し発揮するようになります。好奇心旺盛で遊ぶのが大好きな時期になりますから、社会化を始めるのに絶好のタイミングを迎えます。一緒に遊んだり抱きしめたりすること、他の人々やペットに引き合わせること、周囲を探検させること(もちろんしっかり監視しながらですが)、そして新しい光景、音や匂いを体験させることは、精神的に健康で、うまく社会に適応できる成猫に成長する助けになります。この社会化の体験は、譲渡する場合にも新しいお家にスムーズに馴染むために大いに役立ちます。

この時期は子猫が初めて獣医師の診察を受けるタイミングでもあります。最初の一連のワクチン接種はおおむね生後6~8週間の間に行います。受けなければならない予防接種(コアワクチン)は猫汎白血球減少症と呼吸器病(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症)です。獣医師は子猫の追加接種やブースター接種のスケジュールについて説明してくれます。またクラミジアや猫白血病などの病気に対する追加の予防接種についても、状況に応じて検討するよう紹介してくれます。12週齢には狂犬病ワクチンの1回目を接種できるようになります。

人と同じように猫にも乳歯と永久歯があることをご存じでしたか。猫の乳歯は生後2週間頃に生え始め、8週齢頃までに生え揃います。永久歯への生え替わりは4か月齢頃までに始まります。

生後9~12週間:離乳と猫としてのスキルを学ぶ時期

生後5週目には固形食を食べ始めることができますが、その後も2~3週間は授乳を続けます。タフツ大学カミング校獣医学部 によると、授乳中の母猫にも、回復と健康維持に役立つ高タンパク高脂肪の子猫用フードを与えるよう勧める獣医師もいるとのことです。子猫は一般的に9週齢頃までに固形食への移行を完了するので、その後は良質の子猫用フード を与えるようにします。

子猫に与える食事の量と回数は、缶詰フードとドライフードで異なります。コーネル猫保健センター によると、缶詰フードの場合、3か月齢になるまでは少量ずつを1日4回与え、その後、1日3回に減らします。6か月齢になると1日2回の食事に移行することができます。ドライフードの場合はフードボウルに入れておいて子猫が空腹になったら自由に食べられるようにしておくことができますが、食べ過ぎにならないように体重をモニターする必要があります。

2~3週齢の子猫は、食べたり寝そべったりする合間に、猫らしく振る舞うという大切なことを学ぶようになります。狩りの基礎、猫同士のコミュニケーション、仲間との遊び、トイレの使用などを子猫が学ぶためには、母猫または里親猫に育てられる必要がある、とThe Spruce Pets は言います。

Small calico kitten crouches beneach a wicker chair.

生後3~6か月:譲渡と避妊・去勢手術が可能になる時期

離乳と社会化が完了するまでは、理想を言えば子猫を母猫や兄弟から引き離すべきではありません。Petfulによると、子猫は10週齢になってもまだ猫としての普通の行動を母猫から学び続けているので、社会に十分適応した猫になるための大事な時期を逃さないために、子猫を新しい家庭に譲渡するのは少なくとも10週齢になるまで待つのがベストです。また、成長過程で重要な次回の一連のワクチン接種を終えられるように12週齢まで待つのもいいでしょう。

避妊手術または去勢手術 は6か月齢になるまでに可能になります。ただし、子猫が全身麻酔を安全に受けられる体重まで成長していれば、8週齢という早い時期にこれらの処置を実施するケースもあります。

生後1年:もはや子猫ではなくなる時期

最初の誕生日を迎える頃までに子猫はもはや子猫とはみなされないくらいに成長し、一人前の成猫になります。まだ子猫っぽい行動をしたり、さらに大きく成長したりすることはあるかもしれませんが、猫はもう成猫用フードに切り替える時期に来ています。新しいキャットフードを与える量と回数はそのフードの推奨する量や与え方を参考にしてください。

猫は1歳になると大人の猫とみなされるようになりますが、実は成長面から言うと猫の思春期は通常18か月齢頃まで続きます。この時期の猫は、子猫っぽく元気にはしゃぎ回ることもあれば、いわゆる「ティーンエイジャー」の行動を示すこともあります。これには家具を引っ掻いたり、縄張りにマーキングしたりといった反抗的行動や境界を試す行動が含まれます。幸せな子猫を育てる に掲載されている内容によると、子猫はこの時期が来ると少し無愛想になることがあるようです。でも、猫は通常、18か月齢を境にだんだん成熟して落ち着きを見せるようになり、2回目の誕生日を迎えるまでには完全に大人の性格を身に付けます。ですから、過剰に心配せずにこの貴重な時期をむしろ楽しみましょう!

生まれたての小さな子猫が一人前の猫に成長して行くのを見守るのは、本当に素晴らしい経験です。成長とともに予想されることをあらかじめ知っておくことで、自信を持って猫が健康で幸せに成長する手助けができることでしょう。

筆者紹介

Jean Marie Bauhaus

ジーン・マリー・バウハウス

オクラホマ州タルサ在住のペットオーナーでもあり、ペットブロガー、兼小説家。いつもペットたちに見守られながら執筆活動に勤しんでいます。

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