ブリティッシュ・ショートヘア

ブリティッシュ・ショートヘア

ブリティッシュ・ショートヘアは活発でありながら愛情の深い猫。忠誠心が強い性格であり、一人暮らしの人にとっても飼いやすい種類の猫です。
サイズ
重さ
雄 5.4kg以上
雌 5.4kg以上
被毛
長さ
短毛、中毛
ケア
長寿
7~12年
ニーズ
Moderate
特性
グルーミング
社会的ニーズ
目の色
ブルー、カッパー、ゴールド、オッドアイ
ブリティッシュ・ショートヘアは、短毛ですが密なダブルコートのため、普段から定期的にブラッシングするようにしましょう。とくに季節性の換毛期には、普段とは比較にならないほど大量に抜けるので、頻繁に行うようにしましょう。
この犬種について
ブリティッシュ・ショートヘアは活発でありながら愛情の深い猫。忠誠心が強い性格であり、一人暮らしの人にとっても飼いやすい種類の猫です。
性格
性格はおおらかで穏やか、静かな環境を好む落ち着いたタイプの猫さんです。忠誠心が強くて愛情深く、家族の全員に分け隔てなくなついてくれます。『不思議の国のアリス』のチェシャ猫は、ブリティッシュ・ショートヘアがモデルになっています。 基本的に独立心があり、なでられたり抱かれたりすることをあまり好みません。ブリティッシュ・ショートヘアはいわゆる猫らしいプライドを持っていて、自分の居心地のいい場所を選んで物静かに過ごすことを好みます。一方、遊び好きでやんちゃな一面もありますが、いつでも遊びOKというわけではなく、自分が遊びたい気分になったら、遊んでくれる人のところにおもちゃを持って行きます。飼い主に依存せず、一人遊びも得意なので、お留守番も問題ありません。ブリティッシュ・ショートヘアは猫との程よい距離感を好む方にはぴったりな相手になるでしょう。
知っておくべきこと
ブリティッシュ・ショートヘアを飼う上でのポイント ブリティッシュ・ショートヘアの食事について気をつけるべきこと ずんぐりとしていますが、中~大型で筋肉質な猫なので、栄養バランスが考慮されたフードを適切な量で与えるように食事管理しなければなりません。骨格と筋肉ががっしりしているように見えても、適正な体重とボディコンディションが維持されているかどうかをよく確かめる必要があります。さらに、ブリティッシュ・ショートヘアのこの体型を良好に維持するためには運動させることも必要です。運動には本来の狩猟気質を刺激するように、おもちゃを上手に利用しましょう。 ブリティッシュ・ショートヘアとのオススメの遊び方 ブリティッシュ・ショートヘアは、自分が遊びたくなった時に近寄ってきます。おもちゃを不規則に動かして猫の本能をくすぐるように工夫しましょう。また一人でも遊べるようなタイプのおもちゃを用意しておくのもお勧めです。褒められることが好きなので、上手に遊べたら褒めてあげましょう。ただし、激しい運動も好まない傾向があるので、短時間集中的に遊んであげるのが良いでしょう。 ブリティッシュ・ショートヘアの適切な環境とは? ブリティッシュ・ショートヘアは静かな場所を好み、あまり鳴くこともないためアパートやマンション等で飼うのに適した猫です。他の動物と一緒に飼うことも可能な優しさと穏やかさがありますが、騒がしい場所や来客などを嫌う傾向があります。 ブリティッシュ・ショートヘアにとって、室温20~28度、湿度50~60%が理想です。エアコンや除湿機を利用して快適な環境を与えてあげましょう。飼育場所については、あまり動かない猫なので広さは必要ないですが、運動不足にならないように高めのキャットタワーなどを設置して運動を促すようにしましょう。 ブリティッシュ・ショートヘアのお手入れ方法 一般的な猫と同様、定期的なブラッシングは大切で、被毛が厚くなったり薄くなったりする季節性の換毛期には大量に抜けるので特に重要です。ブリティッシュ・ショートヘアは短毛とは言え、きちんと定期的にブラッシングされていないと絡まったり毛玉になってしまうことがあります。 ブリティッシュ・ショートヘアは一人でもおとなしく過ごすことができるので、留守することに関してそこまで心配しなくてもよいでしょう。猫らしいツンデレタイプなので、甘えたりして愛情深いところを見せる一方で、日向ぼっこしながら静かに眠って過ごすのも好きです。構い過ぎないように心がけましょう。飼い主の手がかからず世話も楽です。 "物静かで、猫が程よい距離にいる日常"にぴったりな猫です。 ブリティッシュ・ショートヘアとの出会い方(飼う方法) ブリティッシュ・ショートヘアを飼うにはどうしたいいのでしょうか?ペットショップで見つけるのが一般的と言えるでしょう。もし血統書付きが欲しいという場合はブリーダーから飼うという選択肢もあります。血統書付きの猫同士で繁殖しているので少し値段も高いことが多いです。また、里親になるという選択肢もあります。猫自体の料金はかかりませんが、ワクチンなどの諸経費を支払うこともあります。 ブリティッシュ・ショートヘアがかかりやすい病気 ブリティッシュ・ショートヘアは、下記の病気にかかりやすいのでしっかり注意して健康を維持させましょう。 肥大型心筋症 疲れやすくなったり、呼吸回数が増える、後ろ足が麻痺するという症状がある場合、肥大型心筋症の可能性があるので獣医師に診てもらいましょう。高齢の猫が発症することが多いですが重症化しないとわかりにくいので定期的な検査をおすすめします。 肥満 激しい運動を好まず、いつも静かにしており、体質的にも太りやすい猫です。食事やおやつの量を適切な量にし、毎日短時間の運動をしっかりさせましょう。 皮膚病 毛が抜ける、かさぶたができる、発疹がでるなどの皮膚病になりやすいので、定期的に皮膚の状態を確認し、皮膚に問題がある際は獣医師に診てもらいましょう。 糖尿病 糖尿病はわかりにくい病気のため、定期的に検査することをおすすめします。糖尿病になった際は治療が長期になるため予防と早期発見が大切です。 尿路結石 一度かかると再発することも多い尿路結石。猫はあまり水を飲まず尿の量が少ないため、結石が尿とともに出ていくことが少ないので療法食や投薬で治療することになります。
歴史
元々英国の農場や、街中に古くからいた猫から作られた品種がブリティッシュ・ショートヘア。愛玩の対象となった最初の猫とも考えられています。この猫種の「父」は、最初のプロのキャットブリーダーとされているハリソン・ウィアー氏です。彼は愛玩猫の歴史の中で「愛玩猫の父」と呼ばれています。彼は最初のプロブリーダーであるだけでなく、1871年に英国で開催された最初のキャットショーのルールを定めた人物でもあります。 ウィアー氏は英国のどこにでもいるような野良猫を連れてきて、徹底した育種計画を通じて純血の品種へと変貌させました。そして、ブリティッシュ(英国の猫)と名付けたのです。英国人たちは、この自国の新たな純血種に夢中になりました。その後、ペルジャン(ペルシャ猫)が英国に入ってきたときには一時的に一番人気の猫種の座を明け渡しています。他の猫種同様に、第一次世界大戦、第二次世界大戦中には数が減少してしまいましたが、ブリティッシュ・ショートヘアはそのたびに再び一番人気へと返り咲いてきたのです。今日では、ブリティッシュ・ショートヘアは世界中の猫種登録団体に受け入れられています。一時はブリティッシュ・ブルーと呼ばれたこともありましたが、多様な毛色が出てきてからは、単に「ブリティッシュ」または「ブリティッシュ・ショートヘア」と呼ばれるようになっています。