マルチーズってどんな子?性格と特徴

 

1. マルチーズの特徴

 

マルタの犬種

■活発度

非常に活発

 

■繁殖目的

愛玩犬

 

■飼養頭数

多い

 

■毛質

長さ:ロング

色:ホワイト

グルーミングの必要性: 高い

 

マルチーズは社会的にも非常に価値が高い犬種です。1500年代には2000ドル相当の価格で取引きされたという記録が残っています。毛を長く伸ばしたスタンダードな姿は麗しく高貴な印象を与えます。

 

マルチーズは小型犬に分類される犬種です。体の小さなマルチーズは、室内飼育や狭い場所でも飼育することができる、周りの状況に敏感な、賢い犬です。その一方で、運動量も多くなく、無理をすると病気やケガの発生率が高くなってしまいます。長生きしてもらうためにも、マルチーズの特徴、かかりやすい病気についてしっかりと知ることが重要です。

・一般外貌

マルチーズは艶やかな純白の被毛がとても美しく、「犬の貴族」とも呼ばれる気品ある犬種です。
体重が2〜3kgほどでとても小さく、体型はなで肩でコンパクト。背中はまっすぐで肋骨はよく膨らんでいます。飾り毛のある尾は優雅に巻き上がっています。上品な首が頭を高く持ち上げています。

頭と体の大きさはよく均整が取れており、やや丸みを帯びた頭をしています。耳は低い位置から垂れ、豊かで長い飾り毛が付いています。目はつぶらな瞳で、鼻は黒色です。この特徴がマルチーズのどことなく幼く可愛らしさを生み出していると言えます。マズルは長くも短くもなく、先がやや細くなっています。

犬の被毛は1層だけのシングルコート、上毛と下毛の2層のダブルコートがあります。マルチーズはあたたかい地中海の島から由来した犬種なので、1層だけのシングルコートになっています。自宅でシャンプーをした際は、毛を乾かしやすく、お手入れも楽な方と言えます。

長く絹糸のような被毛は地面まで届くか、それに近い長さで、まるで装飾品のようなマルチーズ独特の容貌を作り出しています。頭部の長い被毛は結んだり、そのまま垂らしたりします。

細く長い毛はもつれたり汚れやすいです。特に換毛期には毎日1〜2回ブラッシングをしてあげましょう。

軽く流れるように歩くのが特徴です。

2. マルチーズの性格

マルチーズは愛玩犬として長い年月を人間と過ごしてきた犬種です。マルチーズは優しくて愛情深く、知的で、周りの状況に敏感な、相手をよく信じる性格です。生き生きと元気いっぱいに遊ぶことが好きな、優れた家庭犬になります。そして、その可愛い見た目をみれば、長年トップの人気を誇ってきたことにもうなずけます。
トリックを覚えるのも好きです。しかし騒がしい子供に対しては怒り出すことがあり、体の小ささとは裏腹に、怖いもの知らずです。その一方で、ときには勇敢な部分や小型犬特有の警戒心を垣間見せることがあり、慣れない物音に反応して激しく吠えたてることがあります。とはいえ、穏やかな子が多いのが特徴です。

3. マルチーズと暮らす

飼育場の注意:
室内犬に向いており、アパートや小さな空間でも暮らせます。
マルチーズは優しくて愛情深いので、飼い主に褒めてもらうことにとても大きな喜びを感じます。しつけなども褒めながら進めるとさらに飲み込みが早いです。愛玩犬とはいえ、元気で活動的な一面があります。室内犬には向いているとはいえ、意外と運動もするので、毎日のお散歩は欠かさず行ってあげてください。

 

被毛について:
抜け毛はほとんどなく、アレルギー体質の人でも受け入れやすいでしょう。毛玉を防ぐには、毎日のブラッシングと定期的なシャンプーがおすすめです。
静電気が起こりやすかったり、毛が柔らかくて毛玉になりやすかったりするため、トリミングも定期的に行うようにしましょう。

 

カットについて:
毛玉にならないように月に1回はトリミングをオススメします。子犬の場合はワクチンを打ってから2週間後から1ヶ月後にトリミングに行くことができます。行けるようになるまではこまめなブラッシングと爪切りなどケアをしてあげるのがいいでしょう。また、シニア犬になるとトリミングが体への大きな負担となります。普段からブラッシングをしたりグルーミングスプレーなどで拭いてあげましょう。シャンプーするときもなるべくぬるま湯で体に負担がかからないように洗ってあげてください。

・かかりやすい病気

主に下記があります。

  • 流涙症
  • 心臓病
  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)

「流涙症」
通称、「涙やけ」といい、眼の下が常に涙で濡れた状態になると、涙の成分によって毛の色が茶色に変わります。そもそも真っ白な被毛を持つマルチーズは、涙やけが目立ちやすいので気になります。
こまめに涙や目ヤニを、涙やけに効果があるケア用スプレーなどをコットンに付けて拭いてあげると改善することもあります。

「心臓病」
マルチーズは、他の犬種に比べて心臓病にかかりやすいことが知られています。
子犬のうちから、動物病院を訪れた際は聴診してもらうようにしましょう。

「膝蓋骨脱臼(パテラ)」
これは小型犬に比較的多い病気で、膝のお皿が外れてしまう疾患です。
特に気をつけなければならないのは滑りがちな床で生活したり、高いところから飛び降りたりすることに要注意です。

マルチーズが病気を発症する原因は、大半がストレスによるものと言われています。

睡眠不足・栄養不足・飼い主とのコミュニケーション不足など、マルチーズに不満がある場合は人間と同様にストレスがたまるのです。

よく観察し、ストレスを感じているなと思ったらスキンシップをしてあげてください。

スキンシップは、ストレスの軽減だけでなく、体の異常にいち早く気づくための手段でもあります。散歩だけでなく、しっかりと時間をとって、たくさん触れ合ってあげましょう。

また、分離不安というのも起こしやすいのがマルチーズの特徴でもあります。飼い主への依存度が高くて留守番は苦手かもしれません。もしも長時間、家を空けられたりすると不安で吠え続け、挙げ句の果てには周りの物を壊したり、パニックになってしまうこともあります。なので日々のスキンシップで不安を解除してあげることが重要と言えます。

4. マルチーズの歴史

マルチーズは、紀元前より犬世界の貴族として愛されてきました。地中海の中心にあるシチリアの南に位置するマルタという小さな島がマルチーズの由来だと考えられています。紀元前3500年前のマルタ島は、巡礼者や船員、裕福な商人などが行き交う繁栄した港で、財政と文化の中心地でした。紀元前2000年から1500年の間に、ギリシャが台頭する前に地中海を支配したフェニキア人によって持ち込まれたといわれています。

紀元前4世紀頃のギリシャ人はマルチーズのその美しさに魅了され、品種特有の特徴を残しました。マルチーズは黄金時代の陶器にもその華麗な姿が描かれています。

また、ローマ神話、詩、寓話においても、マルチーズは永続的なモチーフであり、忠誠の象徴として描かれました。とくに女性の間で人気が高く、ふところや袖の中に入れて持ち歩いたといわれています。米国で最初に登場したマルチーズは白色で、1877年に初めて開催されたウェストミンスター・ドッグショーでは「マルチーズ・ライオン・ドッグ」として登録されていました。

5. マルチーズにおすすめのドッグフードは?

マルチーズは大人しく、室内で飼われることが多いので運動不足になりがたちです。その上、他の犬種よりも心臓病になりやすいので、肥満は大敵です。もし、マルチーズをブラッシングするときに体つきを確認してみて、太ったかな?と思ったらドックフードの見直しが必要です。

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また、マルチーズは涙やけや外耳炎などを引き起こしやすい犬種でもあります。なるべくかからないためにも健康な免疫力を維持する必要があります。適度な運動のため毎日散歩はもちろん、ビタミン類・ミネラル類・アミノ酸などを含むドックフードでもサポートしてあげるといいでしょう。健康な免疫力を維持することでかかりやすい病気からマルチーズを守りましょう。

 

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Contributor Bio

高橋智司

高橋智司

編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター  獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社

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