知性にあふれる行動と、表情豊かな愛らしい顔立ちは、さまざまな家族に愛されています。とても活発なので、定期的に運動をさせてあげることを忘れずに。

 

ウエルシュ・コーギー・ペンブロークのスタンダード
The Pembroke Welsh Corgi Dog Breed

 

サイズ:

体重:

牡:10~12kg
牝:9~11kg

体高:

約25~30cm

被毛:

まっすぐな直毛でアンダーコートがびっしりと密につまっている。

毛色:

レッドかセーブル、フォーン、ブラック アンド タンの単色で、脚、前胸、頸の白斑はあってもなくてもよい。頭部や前顔部の白色も許容される。

※参考資料
一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ
https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/2837

イギリス王室に愛される古い犬種

ウエルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史

ウエルシュ・コーギー・ペンブロークは主にイギリス、ウェールズのペンブロークシャー地方で飼育されていました。当時は牧場で、牛たちを追うのが仕事でした。

その追い方は家畜のかかとを噛む方法で、牧畜犬の中でも『ヒーラー』と呼ばれています。同じ、ウェールズ地方の牧畜犬ウエルシュ・コーギー・カーディガンよりは新しい犬種ですが、発生をたどると、1107年までさかのぼることができます。

フランドル地方の職工たちによって、ウェールズ地方に入ってきたとも、スウェーデンからヴァイキングによってもたらされたともいわれています。ヘンリー二世(1133〜1189)の時代から、現代に至るまで、イギリス王室の人々に愛され、『王室の犬』とも呼ばれています。

ウエルシュ・コーギーの一般外貌

コンパクトなボディに愛らしい表情

長い背中と骨太な体格が典型的な特徴です。チャームポイントとなっている短い尻尾の長さは、スタンダードに含まれていません。どんな長さでも許されています。日本では生後数週間で断尾するのが一般的でしたが、最近は断尾しないペンブロークも増えてきています。多くの場合、ブリーダーによって断尾されますので、断尾しない犬たちを希望するのなら、同じ考えのブリーダーを探すとよいでしょう。

非常に厚いダブルコートをしているので、短毛といえども、最低でも1週間に一回程度のブラッシングが必要です。また、定期的なシャンプーをすることによって、フケを除去して、つややかなコートが保たれます。フケが異常に多いと感じたら、何らかの皮膚疾患やストレスを抱えていることも考えられますので、獣医師に相談しましょう。

ウェルシュ・コーギーとの暮らし

健康な精神を保つために不可欠な運動

小型犬の中でも、牧場暮らしで牧畜犬の歴史を持つコーギーには、たくさんの運動が不可欠です。理想としては、毎日30分以上、屋外での運動をさせてあげたいものですが、それが無理であれば、定期的にドッグランなどで思う存分走らせてあげる必要があります。この小さな体で中型犬に混じって、ドッグスポーツに取り組んでいるコーギーもたくさんいます。負けず嫌いの性格をしていますから、ドッグスポーツで好成績を納めています。適度な運動と達成感は精神的にも好影響を及ぼしますので、家庭での暮らしもより円満になります。

ウェルシュ・コーギーの性格

好奇心旺盛で活発

性格は一言で言うなら、とても陽気で活発です。利発で物覚えもよく、好奇心も旺盛のため、子犬時代のしつけがとても重要です。ひとつひとつ段階を追って、犬自身が学習をしていくように導いてあげるのが、コーギーを上手にしつけるコツです。飼い主の方法がブレてしまうと、頭がいいだけに、学んだ事柄に疑問を持ってしまいます。このしつけに成功すれば、想像を超えた素晴らしい家族の一員になってくれます。

優しくて飼い主に忠実

牧羊犬として活躍した歴史もあるウェルシュ・コーギーは、飼い主にとても忠実なことで知られています。

 

健康上の注意

体重管理に加えて、歩き方のチェックも日常的に

食欲旺盛なために、太りやすく肥満になりがちです。まるっとしたその体型はとても愛らしいものですが、そのために腰や関節に負担がかかる病気にはとくに注意が必要です。肥満は、もっとも避けなければなりません。

さらに、この犬種では変性性脊髄症という脊髄の病気が、欧米だけでなく国内でも問題となっています。椎間板ヘルニア同様歩行困難になってしまう病気で、遺伝的な素因が原因といわれています。

いずれの場合も、ふらつく等歩き方が不自然になる症状ですが、治療やケアの方法が異なる場合もあるため、日常的な歩様チェックによってなるべく初期の段階で気づき獣医師に相談しましょう。

筆者紹介

千葉 路子

『月刊WAN』編集長、『DOG FAN』編集長など、愛犬雑誌の編集に約30年携わる。
現在は老犬2匹と暮らしながら、ペットのためのフィットネスを研究中。ads@ka3.so-net.ne.jp

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