キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

穏やかで優美、そして上品な小型犬
サイズ
体重
雄 5~8kg
雌 5~8kg
体高
雄 33cm
雌 30cm
被毛
長さ
中毛
ケア
運動量
1日20分以内
エネルギー
平均的
寿命
9~14年
要求
High
特性
鳴き声
いびき
よだれ
抜け毛
社会性
社会性
原産国:イギリス
この犬種について
穏やかで優美、そして上品な小型犬
性格
活発なのに、上品な気質なのは、貴族に愛された歴史から? キャバリアの性格を評する時に必ず出てくる単語は『上品』です。活動的ですが、攻撃性はなく、人を恐れることも、あまり見受けられません。さらに神経質なところもなく、陽気で親しみやすい性格をしています。
知っておくべきこと
こまめなコートの手入れを 子犬時代はそれなりにやんちゃですが、育てるのに手をやいたり、しつけに苦労をすることはあまりありません。穏やかな性格をしていますので、むしろ育てやすいといえるでしょう。 キャバリアは基本的にはトリミングを必要としません。ハサミを使うところは、パッドから出ている毛を切ってあげる程度です。ただし、フローリングの室内で飼う場合には、パッドの間の毛が伸びていると滑りやすくなってしまいます。滑って、思わぬケガをしてしまうこともありますので、日常的にカットをしてあげるようにします。また、細いシルキーコートは毛玉になりやすく、さらに抜け毛も多いので、こまめなブラッシングが重要です。また、ブレンハイムやトライカラーでは涙やけが目立ちやすくなりますので、手入れを怠らないようにしましょう。 定期的な健康診断と体重管理を キャバリアで代表される病気は、僧帽弁閉鎖不全症という心臓疾患です。心臓の部屋を分ける弁膜に何らかの異常が起き血液が逆流してしまうことにより、様々な症状が見られるようになります。一般的に小型犬で高齢になるとなりやすい病気ですが、キャバリアでは若いうちから発症するケースもあるため、定期的な健康診断を受けて健康状態を把握しておくことが大切です。 また、キャバリアはとっても食いしん坊なタイプが多く、太りやすいといわれます。穏やかな性格で誰にでも可愛がられるがゆえに、ついついおやつをあげすぎてしまうかもしれませんが、体重が増えると心臓にも負担がかかりやすくなりますので、肥満しないように気を付けましょう。 また、垂れ耳のために外耳炎にもなりやすい犬種ですので、耳のチェックも忘れないようにしましょう。ただし、耳の中の皮膚はデリケートなため、ケアのし過ぎで悪化することもあります。愛犬に適したケアの方法を獣医師に相談しましょう。
歴史
多くの英国貴族に愛されたキャバリア 16〜18世紀に描かれた貴族たちの肖像画には、小さなスパニエルの姿が見られます。当時、トイ・スパニエルと呼ばれていた、小さなスパニエルたちは、貴族のような位の高い人々の間で愛玩犬として飼われていました。御婦人たちの体を温めるために膝に抱かれていたこの犬たちは、『カーペット・ドッグ』とも呼ばれていました。しかし1828年、本来の犬のタイプを復活させる運動が起き、クラブが設立されたのです。この運動は、キング・チャールズ・スパニエルの改良が進みすぎて、中世の頃の面影を失ってしまったことに対する不満が原因だったと考えられています。復活した犬種の名称がキャバリアです。キャバリアとは中世の騎馬武士、すなわち騎士(ナイト)のことであり、このことからもこの運動がどんなものであったか想像できます。当時のキング・チャールズ・スパニエルがカーペット・ドッグといわれたのに対し、キャバリアは戸外の犬舎でも飼えるような犬であることが作出の目的のひとつとされました。名前の由来にもなったキング・チャールズ二世は、常に何頭かを連れて歩き、英国議会から公共の施設まで常に一緒にいました。