ジャック・ラッセル・テリアについて

 

ドラマに映画に大活躍の人気犬種

 

ジャック・ラッセル・テリアのスタンダード
The Jack Russell Terrier Dog Breed

 

原産国:イギリス (改良国 : オーストラリア )

 

用途:作業犬として適しており、穴に入りこむ能力をもっています。すぐれた家庭犬。

 

サイズ:

理想体高25~30cm体高5cmに1kgが相当します。
つまり体高25cmの犬の体重は約5kg、体高30cmの犬の体重は約6kgとなります。

毛色

ホワイトが優勢でなければならず、ブラックあるいはタンのマーキングがあります。タン・マーキングはごく明るいタンからたいへん濃いタン(チェスナット)まであります。

ジャック・ラッセル・テリアの犬種の歴史

ラッセル牧師が思い描いた、理想の犬


ジャック・ラッセル・テリアはジョン・ラッセル牧師の尽力により1800年代にイングランドで作出されました。牧師はキツネや他の獲物を追うフォックス・ハウンドと共に走り、巣穴に潜り込んで、追い立てるのに見合った犬の作出を願っていました。そのためフォックス・テリアの血統を改良したのです。その結果、基本的に似通ったスタンダードを持ち、体高とプロポーションが異なる2つのバラエティーに発展しました。体高が高く、よりスクエアな体格に近いものが今日ではパーソン・ラッセル・テリアとして、また体高が低く、わずかに体長が長いものがジャック・ラッセル・テリアとして知られています。

一般外貌

人気の理由は、犬らしい性格と行動スタイル

力強く行動的でしなやかなワーキングテリアです。中位の体長の柔軟なボディが大きな特徴です。そのスマートな身のこなしは鋭い表情と合っています。日本では断尾は任意です。被毛はスムース、ラフまたはブロークンの3種類があります。

ジャック・ラッセル・テリアの性格

明るく、好奇心旺盛。諸突猛進!だけどそこがおちゃめ

鋭く知的な表情を持ち、活発であり、機敏で活動的なテリアです。友好的ですが、沈着冷静な面もあります。 すぐれた猟犬を目的に作られた犬種らしく、猟の最中でも恐れることなく突き進み、ひるまない勇敢さや力強さがあります。

毎日のくらし

絵に描いたようなやんちゃなところが、飼い主のハートをガッチリ!!

可愛らしい見た目からは想像できないほど、働きたいという強い願望を持った、陽気でエネルギッシュな犬種です。中でも仲間とのコミュニケーションと仕事を与えられたときが、彼らにとってもっとも幸せな一瞬です。さらに高いエネルギーレベルを必要とする活動と、狩猟行動に対する強い欲求があります。そのため、彼らと快適に暮らしていくためには適切なトレーニングを必ず行わなければなりません。飼い主が不安に感じたり、圧倒されたりする心情は、強い意志をもった彼らには見抜かれてしまいます。リーダーシップの意識をしっかり持って、トレーニングを行いましょう。

ジャックはベイイングテリア(吠えるタイプのテリア)です。そのため現在のような社会で飼育していくためには、トレーニングでのコントロールが必要です。一方で、これは警戒心が強いためで、逆に言えば、優れた番犬になり得るということです。

犬種の本能をトレーニングで矯正することはできないので、彼らの個性を考えると、すべての人に適している犬種というわけではないといえます。本能的に小動物を獲物とみなしてしまうこともあり、一般的には猫などの他の動物と一緒に暮らすことは望ましくないといわれますが、個々の性格もありますし、子犬から育てられれば利発な犬種ですので、他のペットと仲良くすることを学んでいくこともできるでしょう。

活発でパワフルなテリアなので、小型犬といえども、たくさんの運動が必要です。そのため、積極的にドッグ・スポーツに参加したりすることが好きなタイプの方におすすめです。愛犬と楽しい時間が過ごせるように、同犬種の愛好家か集まったサークルでスポーツをする機会も増えています。

健康面では、比較的犬種特有の疾患が少なく飼いやすい犬種といえるでしょう。活発で運動好きですから、怪我等には注意しましょう。

※参考資料 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ 犬種標準より

千葉 路子

『月刊WAN』編集長、『DOG FAN』編集長など、愛犬雑誌の編集に約30年携わってきました。現在は老犬2匹と暮らしながら、ペットのためのフィットネスを研究しています。ads@ka3.so-net.ne.jp

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