ダックスフンドは飼い主に忠実で子供との相性もよい犬種ですが、胴長体型のため椎間板疾患を起こしやすくなっています。そのため、階段や段差が多い家には適していません。

ダックスフンドは、アナグマの狩猟を目的に数世紀前のドイツで作出されました。「ダックス」はアナグマを、「フンド」は犬を意味しています。
ダックスフンド 早わかりガイド
特徴:
胴は長く、顔は面長で(長頭種)、
短く曲がった脚と垂れた耳(生まれつき)
を持つ。
知っておくこと:
必要な運動量: 1日20〜40分
活発度: 非常に活発
唾液量: 少ない
いびき: あまりかかない
吠えぐせ: 吠えやすい
掘りぐせ: 強い
社会性・愛情欲求度: 適度
毛質:
長さ: ショート・ロング
特徴: 硬い・直毛・フラット
グルーミングの必要性: 低
スムースヘアード、ワイアーヘアード、ロングヘアードの3種類の毛質のすべてにスタンダードとミニチュアの2サイズが存在します。
3種類のいずれも特徴的な長い胴体と筋肉質の短い足を持っており、“ソーセージ犬”や“ホットドック”といった嬉しくない愛称の由来になっています。顔は面長で、長く垂れた耳を持ち、背中から一直線に掲げた尾を持っています。
毛の色には、さまざまな明るさのレッド、ブラック、チョコレート、ホワイト、グレーがあります。タンの斑が入ったものやブリンドル、ダップルなどもあります。
性格:
体は小さいですが、勇敢で自分よりずっと大きな動物にも向かっていきます。知らない人や他の犬に攻撃性を示す犬もいます。
家庭内では忠実なコンパニオンで、優れた番犬にもなります。上手に扱えば子供ともうまくやっていけます。しつけは少々難しいかもしれません。
ダックスフンド愛好家の間では、種類によって性格が違うといわれています。例えば、ロングヘアードはスムースヘアードよりも落ち着いていて、ワイアーヘアードは外向的でおどけたところがあるといわれています。
狩猟犬になるように作出されたダックスフンドですから、大抵、掘るのは大好きです。吠える犬も多く、また、ある調査では物を壊しやすい犬の上位にランクインしています。
飼育上の注意:
胴が長いダックスフンドは椎間板の病気になりやすいため、階段や段差が多い家での飼育には注意が必要です。ダックスフンドの背中を守るためには、ソファやベッドに飛び乗ったり、飛び降りたりさせず、体重管理に注意して太りすぎないように気をつける必要があります。
スムース・ヘアーは、ときどきマッサージやブラッシングをする以外、特別な被毛のケアを必要としません。ロング・ヘアーは、毎日のブラッシングがおすすめです。ワイアーヘアードは最低でも年2回、ストリッピングが必要です。ダックスフンドの抜け毛の量は平均的です。
歴史:
ダックスフンドは数百年前のドイツでアナグマ猟のために作出されました。「ダックス」はアナグマを、「フンド」は犬を意味します。スムース・ヘアー、ワイアー・ヘアー、ロング・ヘアーはそれぞれ違う時代に誕生しました。スムースヘアードが一番古く、ミニチュア・フレンチ・ポインターとピンシャーとの交雑によって誕生しました。
ダックスフンドは獲物を掘り出し、巣穴に入るために、短く力強い足を持っています。大型のダックスフンドは鹿や狐を追い、小型のダックスフンドはウサギやフェレットを狩るために使われていました。
ダックスフンドは現在でもヨーロッパを中心に狩猟犬として使われていますが、北米では愛玩犬として飼育されることが多くなっています。実際、アメリカンケネルクラブによると、もっとも人気の高い犬種のひとつです。