チワワは、きちんとしつけをすることによって、忠実で友好的な優れた家庭犬になります。また、家やアパートの中でも十分な運動を行うことができます。
1940年代に楽団のバンドリーダーとして活躍したザビア・クガートは、チワワを脇に抱えながらオーケストラの指揮をしていたことで知られています。
大きさ:
体重のみが考慮されます。理想体重は1.5〜3kg。
特徴:
直立耳(生まれつき)
知っておくこと:
運動: 適度な運動が望ましい。呼吸が上がるほどの過度な運動は避けた方がよい。
活発度: 活発
繁殖目的: 愛玩犬
毛質:
長さ: ショート・ロング
毛色: あらゆる毛色が認められている
グルーミングの必要性:
スムース・コート: 低
ロング・コート: 高
飼養頭数: 多い
チワワは世界最小の犬です。
チワワの体重は1 kgほどしかなく、3 kgを超える犬はあまりいません。体高もわずか13 cmほど。頭はアップルヘッドと呼ばれるドーム型をしています。頭頂にモレラ(ペコ)と呼ばれる、骨が閉じていない柔らかい部分があるチワワもいます。ピンと立ち上がった大きな耳と短く尖った鼻先、丸くて大きい目が特徴です。体長は体高よりやや長く、長めの尾は腰に向かって巻かれているか、半月状に高く持ち上げられています。2
被毛には2つのパターンがあります。1つ目は短毛のスムース・コートで、もう1つは長く柔らかい飾り毛が耳と足に付いているロング・コートです。チワワの被毛にはさまざまなカラーと模様があります。
チワワは寿命が長く、平均寿命は14年ほどといわれています。
性格と飼育上の注意:
チワワは優れたコンパニオン・ドッグです。かまってもらうのが好きで、飼い主に忠実です。抱っこ犬と思われがちですが、実は活発で、いつも何かに夢中になっていたいタイプです。
チワワはきちんとしつけをすれば優れた家庭犬になります。しかし自由に飼育をしていると、小さい自分にとって脅威になりそうな知らない人や小さな子供にかみつきやすいことでも知られています。
多くの小型犬と同様に、吠えやすい傾向にあります。飼い主より上位に立ちたがる傾向もあり、気難しい面もあります。
歴史:
チワワの歴史はよくわかっていません。1850年頃にメキシコのチワワ州で発見され、それが名前の由来になりました。アステカ文明やインカ文明の時代に作出されたと考える専門家もいますが、1500年代のスペインの犬が起源だともいわれています。また、チワワが昔どのような目的で飼育されていたかもはっきりしていません。先住民たちに食用として利用されていた可能性があると考える者もあれば、宗教的に重要な存在だったとの見方をする者もいます。
Contributor Bio
高橋智司
編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター 獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社