ラブラドール・レトリーバーについて

 

世界中で、不動の人気犬種

 


ラブラドール・レトリーバーのスタンダード
The Labrador Retriever Dog Breed

 

原産国:

イギリス

用途:

レトリーバー

サイズ:

理想体高

牡:56~57cm 牝:54~56cm

毛色:

ブラックあるいはイエロー、レバー/チョコレートの3色です。ただしイエローは明るいクリーム色からレッド・フォックスまで幅があります。基本的には、ソリッドカラー(単色)ですが、胸にある小さなホワイトの斑は許容されます。

ラブラドールの犬種の歴史

仕事が大好きなウォーター・ドッグ

ラブラドール・レトリーバーは、カナダのニューファンドランド島沿岸で発祥した犬種であると考えられています。その地域では漁師が魚を回収するために、同犬権に似たような外貌の犬を使用していました。彼らは素晴らしいウォーター・ドッグであり、耐寒性のある被毛及びカワウソの尾 『オッターテール』、に例えられるユニークな尾が特徴です。

イギリスで知られるようになったのは、さほど古い時代ではなく、単犬種クラブが設立されたのは1918年。イエロー・ラブラドール・クラブは1925年に設立されました。ラブラドールが有名になったのはフィールド・トライアルにて、高い能力を発揮したためで、1800年代後半に作出者である、Peter Hawker大佐及びMalmesbury伯爵によって、初めてイギリスに紹介されています
 

一般外貌

豊かな表情と、ゆるやかなボディライン

強い体躯構成で、ショート・カプルド(肋骨の先端から腸骨までの部分が短い)で、たいへん活動的です。 スカル(頭蓋)は幅広く、胸と肋は幅広く深くなっています。また、腰及び後肢は幅広く、力強い歩様をします。
 

ラブラドールの性格

ソーシャル・ドッグならではの、気遣いと思いやり

性格が優しく陽気で、たいへん聡明なのがラブの特徴です。嗅覚は優れており、ソフトマウス(硬くかみつかない)で、水をたいへん好みます。適応性があり、献身的な家庭犬です。理解力もあり、鋭敏で、柔順で、人に喜ばれることを好みます。生まれつき優しく、攻撃的でもなければ、過度にシャイでもないことから、盲導犬や災害救助犬などソーシャル・ドッグとしても活躍しています。
 

毎日の暮らし

楽しく遊んで、食べ物から気をそらせて

ラブラドールには、多くの愛らしい特徴があります。その特徴のひとつひとつが世界中で人気の理由といえます。 まず、トレーニングにはみなさんが考えるほど、手間がかからないかもしれません。元来人々と一緒に仕事をしてきた犬種ですから、飼い主と一緒に何かの作業をしたりすることが大好きでむしろ望んで参加してくれますし、従順でなおかつ非常に高い学習能力を持っています。

しかしその一方で、好奇心が旺盛で食べることも大好きな犬達ですから、適切な運動や食事量を守らないと、肥満気味になってしまいますし、さらにいろいろなものを口にしてしまうことが多い犬種のため注意が必要です。彼らには飼い主と一緒に学びたい、という学習意欲があり、運動が大好きですので、いつものお散歩に加えてドッグスポーツなどで、学習欲求を満たしてあげながら、肥満予防をするのがお勧めです。水が大好きですので夏場は水遊びの機会を作ってあげるのもよいでしょう。飼い主への愛情欲求が深い犬種ですので、一緒に作業をすることによって絆も深まりますし、愛犬との良好な関係も築かれることでしょう。
 

※参考資料 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ 犬種標準より
 

千葉 路子 『月刊WAN』編集長、『DOG FAN』編集長など、愛犬雑誌の編集に約30年携わってきました。現在は老犬2匹と暮らしながら、ペットのためのフィットネスを研究しています。ads@ka3.so-net.ne.jp

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