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犬も人間と同様に咳込んでしまうことがありますが、犬の咳にも一時的な生理的現象のようなものから、なんらかの重篤な病気に関わるものまで様々な原因があることを知っておきましょう。特に咳が止まらない場合は注意が必要ですので、一般的な犬の咳の原因、咳が止まらない場合に気をつけたい病気や咳の症状、対処について紹介します。
まずはじめに、一時的な生理的現象として見られる犬の咳の原因について紹介します。それは、犬の喉、気管や気道に対する刺激です。例えば、タバコの煙、花粉、急激な温度変化などの外的要因による刺激、また異物を飲み込んでしまうなど内的要因による刺激など様々です。また、運動をした後や興奮状態にあるときも、一時的に咳をすることがあります。
子犬は生後1年間、ワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成犬は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢犬や特別なケアが必要な犬は、より頻繁な検診が必要になる場合があります。
犬の咳で怖いのは、その症状が止まらない場合です。咳が止まらない場合は病気が原因となっている可能性があります。犬の咳の原因となる病気、見られる咳の症状と対処方法について見ていきましょう。
心臓弁や心筋の病気は、犬の咳の原因として最も多いものの一つです。これは心臓が血液を効率的に全身に送り出すのを妨げてしまいます。初期では目立った症状が出ないことが多いですが、進行すると心臓が大きくなって気管を圧迫したり、循環不全によって肺に液体が溜まってしまうことにより咳が起こります。
犬の咳が心臓病によるものである場合、一般的に"カーッ"という痰を吐き出すような咳が、興奮した時や夜間、あるいは横になっているときに見られるようになります。咳が続くことによって、エネルギーを消耗し疲れやすくなったりする症状がみられることもあります。
咳の原因が心臓病と診断されたら、その進行度合いに合わせて心臓病薬を処方されるでしょう。獣医師の指示のとおりに忘れずに薬を飲ませて、定期的に受診するようにしましょう。
犬でも肺炎(肺の炎症)はあり、細菌や既存のウイルス感染症(犬インフルエンザやジステンパーなど)、嚥下困難、逆流、ある種の代謝異常などから発症することがあります。これによって、気道が炎症、刺激されることで咳が引き起こされることがあります。
肺炎を原因とする場合の犬の咳は、痰を吐き出すような音や動作を伴う湿った咳という特徴があります。肺炎の場合、高熱が出て元気・食欲が低下します。獣医師により原因に応じた治療と併せて、重症度に応じて点滴や、酸素吸入などの支持療法が行われますが、肺炎が疑われる場合は、速やかに獣医師に相談するようにしましょう。

ケンネルコフは、気管と主要な下部気道の炎症と感染症を指す気管気管支炎の総称で、これも犬の咳の原因として最も多いものの一つです。比較的若い犬に多いですが、ケンネルコフはあらゆる年齢の犬に起こります。訓練施設や犬の保育園、ペットホテルなど犬が集まる環境は、感染症のリスクを高めます。そのため、犬の保育園などに預けた後に犬が咳をしていることに気づいた場合は、動物病院に受診し獣医師にその旨を伝えるようにしましょう。
ケンネルコフの咳は、なかなか止まらない苦しそうなかすれ声の空咳で、犬が首にリードを付けている場合、散歩中に犬が引っ張ったりするとひどくなります。吐き気とそれに続く嘔吐につながることもあります。
ケンネルコフは自然に治ることもありますが、多くの場合、咳を鎮めて肺炎などの問題が続発するのを防ぐために、一般的に抗生物質と咳止め薬が処方されます。ケンネルコフは犬から犬に非常に伝染しやすい病気です。ケンネルコフは気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)を含む複数の細菌やウイルスが関与していることが分かっていて、ケンネルコフの予防に役立つワクチンが存在します。ワクチン接種については獣医師に相談しましょう。
気管虚脱は気管が潰れやすくなった状態を言い、気管が詰まる状態に陥るリスクが高まります。気管が詰まると、呼吸困難や咳を引き起こすことがあり、ポメラニアン、チワワ、パグ、シー・ズーのような小型犬種に多く見られます。中型・大型犬が発症しないわけではないことを忘れないでください。
気管虚脱の咳は、繰り返し起こってなかなか止まらない苦しそうな発作性けいれん性の空咳です。首にリードを付けられた犬がリードを引っ張ると咳が悪化します。
気管が完全に虚脱すると、喘息のような咳になることがあります。咳は肥満、発情、興奮、空気中の刺激物やアレルゲンによっても悪化します。気管虚脱の犬は気管支炎や心臓病を併発していることが多く、そのため現れる咳もそれぞれタイプが違っている場合があります。
気管虚脱に対する治療には、体重の減量と、咳止め、気管支拡張薬、ステロイド、抗生物質などの投薬が含まれます。重症例では手術を勧められることもあります。
住んでいる地域によって、フィラリア症は多かれ少なかれ犬の咳の原因になる可能性があります。アメリカではフィラリアはフロリダやカリフォルニアのような暖かい地域に多いとは言え、フィラリア症のリスクは、この病気を媒介する蚊がいる所ならどこにでも存在します。
フィラリア症の犬は咳をすることもあればまったく無症状のこともあり、それは犬の大きさ、感染している虫の数、犬の全身の健康状態によって決まります。症状が現れるとしたら、軽い持続性の咳、活動性の低下、体重減少と食欲減退です。フィラリア寄生が重度の場合は、腹水貯留によるお腹の張りといった心不全の症状が見られることがあります。まずは、獣医師に相談し適切な診断と治療計画を立ててもらうようにしましょう。
人と同じく犬もインフルエンザにかかることがあり、それは犬インフルエンザと呼ばれ、気道感染による炎症が咳を引き起こします。また、犬インフルエンザによる発熱によって、喉や気道の炎症が悪化し、咳の症状が増加することがあります。
犬インフルエンザに感染した場合、乾いた咳が見られることが一般的です。インフルエンザの犬には治療の一環として薬が処方されます。この病気は人への伝染はありませんが、動物から動物に伝染するため、ほかにもペットがいるなら罹患した犬を家の中の専用の場所に隔離しておくのが一番です。
犬の咳には生理的なものもあれば、病気によるものもあります。原因を自身で決めつけず、愛犬が咳をしていたらまずは動物病院を受診することが大切です。ただし治療のためには正しい診断が必要ですから、そのために咳の様子をよく観察して記録しておきましょう。病院に連れて行ったときに咳の様子を詳しく説明し、ほかにも症状があるときはそれを伝えるようにしてください(咳とともに血液、粘液、白い泡を吐くなど)。獣医師による正しいケアを受けて、健やかに毎日を過ごせるようにしましょう。
サラ・ウーテン博士は、2002年にカリフォルニア大学デービス校獣医学部を卒業しました。アメリカ獣医ジャーナリスト協会の会員であるウーテン博士は、コロラド州グリーリーでの小動物診療、関連分野、リーダーシップ、クライアントとのコミュニケーションに関する講演、執筆活動に携わっています。家族とのキャンプ、スキー、スキューバダイビング、トライアスロンへの参加を楽しんでいます。
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