猫の代謝とは?猫の健康と体重への影響を学びましょう

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代謝とは、食べ物(特にタンパク質、炭水化物、脂肪)を分解してエネルギーを得るための、体内の複雑なプロセスをいいます。猫の代謝は普通、ホルモン量、年齢、避妊・去勢の状態、体調、病気、生理学的状態(妊娠や授乳など)、食事プラン、運動といった多くの因子の影響を受けます。ここでは、猫の代謝がどのように変化するかを紹介していきます。

Orange tabby cat with green eyes flopped on a bedspread

加齢に伴う代謝の変化

猫の代謝が、ライフステージ、食物、運動、避妊・去勢によってどのような影響を受けるのか知っておくと、猫にとって正しい栄養と毎日の運動の重要性をより理解しやすくなります。

生まれてから1年の間に子猫は大きく成長します。子猫期の代謝は非常に高く、この時期にはヒルズ サイエンス・ダイエット キトン12ヶ月まで のようなバランスの取れた総合栄養食がお勧めです。避妊や去勢は猫の代謝率を低下させる可能性があるため、おそらく獣医師は避妊・去勢後には与えるフードの量を減らすよう勧めるでしょう。ただし、1歳になる前に避妊・去勢手術を受けた場合は、まだ子猫用フードを続ける必要があることもあります。

約1歳頃を過ぎるまで成長したら、成猫用フードにゆっくりと切り替えていきます。肥満は治すよりも予防するほうがずっと簡単なので、年に一度は獣医師による検査と体重の評価を受けることが大切です。アメリカ動物病院協会  のボディ・コンディション・スコアは、猫が低体重か体重過剰か正常/理想的かを目で見て数値的に分類することができる便利なツールです。獣医師は、このボディ・コンディション・スコアによる分類と年齢に基づいて、食事プランの変更が必要だと判断した場合には、適切なフードを勧めてくれるでしょう。

猫が中年期(4~9歳)に入ったら、特に注意が必要です。この時期には代謝が落ち始めて必要なカロリーが減少します。猫の体重により一層の注意を払って、運動機能を維持するための運動の機会を毎日作るようにしましょう。

老年期に入ると筋肉量の維持が非常に重要になります。ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア7歳以上、ヒルズ サイエンス・ダイエット シニアプラス11歳以上  のような高齢猫用に特別に設計された食事で、高品質で消化しやすいタンパク源を与えるようにしてください。

Long-haired calico with paws on table, feet on floor.

代謝は、全身の健康と体重に関係する

栄養と代謝はともに猫の体重と健康状態に大きな影響を及ぼします。専門家の栄養指導を受けること、そして愛猫の代謝の状態率を認識しておくことはとても重要なのです。代謝率が低下している猫は肥満になりやすくなります。ペット肥満予防協会  によると、米国の飼育猫の60パーセントが臨床的に肥満とみなされています。過剰な体重は、糖尿病、関節炎、がん、呼吸器疾患、膀胱結石といった多くの健康問題と関係します。そうはいっても、あのつぶらな瞳のかわいい顔でおねだりされるのを無視するというのはかなり難しいことですが・・・・、あえて厳しく言うと、肥満という危機を招く主な原因は飼い主による食事の与えすぎにあるのです"。

原則として、適切なカロリー計算に基づいた食事量を守り、運動の機会を設ければ、健康的な体重を維持することができます。獣医師から、猫が痩せたほうがよいと指摘されたら、猫ちゃんがゆっくりと安全に最適体重に到達できる減量プログラムを選んでもらいましょう。

ダイエットプログラムを始める前に、獣医師から専門的なアドバイスを受けておくことがとても大切です。急激な減量は、猫の命を脅かす肝リピドーシス(脂肪肝)という肝臓に脂肪がたまる病気を引き起こすことがあります。体重過剰の猫が丸一日以上何も食べないときは、すぐに獣医師に連絡してください。

低カロリーフードを与えているのに、減量がうまくいかない場合には別のアプローチを試してみましょう。ヒルズ プリスクリプション・ダイエット 猫用メタボリックスは、代謝に働きかけて、減量後のリバウンドを防ぐのに役立ちます。また、食欲の制御と除脂肪体重の保持にも役立ちます。ある給与試験では、参加した猫の80パーセント以上がヒルズ プリスクリプション・ダイエット 猫用メタボリックスで減量できました。過剰な体重は、遊ぶ時間を減らし、活動性を奪い、生涯の健康状態に影響を与えてしまいます。猫の生活の質ばかりでなく、家族との関係性にも悪影響を及ぼします。

体重の変動と代謝との関係

代謝率が低い猫は、高い猫に比べてカロリー消費が少なく、脂肪を蓄積しやすいことは、すでに確立された事実となっています。猫の代謝に影響を及ぼし、体重を減らしたり増やしたりする医学的な問題(病気)もあります。体重の突然の変化をきっかけにして、飼い主が猫を連れて動物病院を受診し、実は病気が見つかったというようなこともあります。

  • 甲状腺機能亢進症は代謝状態を高め、食欲は正常かしばしば増進しているにもかかわらず体重が減少します。
  • コーネル猫保健センターによると、糖尿病は急激な体重減少と血糖値の異常を引き起こすことがあり、ぽっちゃりした猫に比較的多く見られます。
  • PetCoach  の説明によると、悪液質はがんの結果としてよく見られる複雑な身体の生理状態で、猫の脂肪と筋肉を同じ割合で減少させます。がんの場合、進行していても目立った症状が出ずに緩やかに発症することが多いので、このような代謝異常、例えば"なんとなく痩せてきた"等が病気を警告する最初のサインになることもあります。

このように、猫の体重は健康状態の評価のための物差しになります。猫の代謝の話は、飼い主にとって複雑で分かりにくいものですが、代謝についてしっかり把握しておくことは重要なことです。猫の年齢が上がるととも、健康診断の回数を増やして、食欲にもよく注意して見ておくようにしましょう。

Contributor Bio

ミンディ・コーハン、 獣医師

ミンディ・コーハン、 獣医師

 

ミンディ・コーハンは、ペンシルベニア大学獣医学部卒のフィラデルフィア地域の獣医師です。ジェムという名前の保護犬を飼っていて、ポッドキャストでアメリカ南北戦争とエイブラハム・リンカーンについて聴きながらジェムとのハイキングを楽しんでいます。

 

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