2匹の子犬のしつけ方と、知っておきたい心がまえ

執筆: カーラ・マーフィー
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ほとんどの飼い主さんは、子犬が1匹だけでもしつけやトレーニングに十分に手こずることが多く、専門家も一度に2匹の子犬を引き取ることは勧めていません。でも、すでに2匹の子犬と出会って迎えている飼い主さんもいますよね。正しいしつけ方と社会化のテクニックを学ぶことで、大変さを減らして楽しみを倍にすることができます。

しつけは子犬が新たな家庭や人間社会で幸せに暮らす方法を教えてあげること。コミュニケーションにも活用してくださいね。

2匹の子犬のしつけ:知っておきたい注意点

ノースカロライナ州シャーロットにあるラビング・ポーズ・ドッグ・トレーニングのオーナー、アドリアナ・ヘレスさんは、ジャーマン・シェパード・ドッグの子犬を2匹同時に引き取りました。2匹の子犬との暮らしが大変になることを知っていたうえでの決断です。前もって難しさを理解して予想していれば、2匹を同時にしつけや社会化し、すばらしい家族の一員に育て上げることができます。

ヘレスさんによると、2匹の子犬を引き取るときの現実的な問題(動物病院の費用は?場所的余裕は?)に加えて、2匹を育てるときに直面するいくつかの特別な難問も覚悟しておく必要があるそうです。

  • 子犬が2匹いると、新しい人間の家族との絆よりも犬同士の絆を強く結んでしまいがちになる。
  • 一緒に引き取られた2匹は、引き離されると不安になったり臆病になったりすることがある。
  • 犬にも個性があるため、学習やしつけはそれぞれのペースで進める必要がある。

外に座っている間、1つのハスキーが別のハスキーにキスします。

特に重要な4つのしつけ

2匹の子犬を引き取ったら、一度に複数の犬にしつけをするための手順を知っておきましょう。将来の問題行動を抑えるためにも重要です。しつけの基本は、子犬たちを別々に過ごさせることから始めます。

  • 夜間は別々のケージに入れる: クレート(ケージ)トレーニングは、犬の安全確保、いたずら防止、トイレトレーニング、そしてお出かけのときに役立ちます。最初に習慣づけることが大切なので、迎えた当日の夜から子犬たちを別々のクレートに入れましょう。念のため夜間でも子犬の声が聞こえるように、家族の近くに置いてください。
  • 個別にしつけをする: 子犬のしつけ教室を利用するときは、2匹を別のクラスに参加させるのも良い方法です。ドッグトレーナーが家庭を訪問する出張しつけ教室を利用するときは、1匹を訓練している間、もう1匹は別の部屋で家族と過ごさせるようにしましょう。少し離れた場所で待機させ、1匹がしつけを通して人間と絆を結ぼうとしているところを眺めさせるのも一案です。
  • 個別に社会化して個別に遊ぶ: 子犬とは個別に社会化や遊びの時間を作りましょう。独立心を養い、互いに依存しない関係を育むことができます。また、2匹のうち気弱な方の子犬が、もう1匹に遠慮することなく家族と一緒に遊べるようにする目的もあります。1匹だけを短い散歩に連れ出してみたり、子犬に慣れている友人の家に1匹だけ連れて行ったりする経験させてみるのもいいかもしれません。
  • 1匹ずつ散歩させる:毎日の散歩は別々にして、それぞれの子犬が飼い主と交流する時間をつくってくださいね。たとえリードを持つ人は別々でも、常に子犬たちを一緒に散歩させていると「自信がない方の犬は、生きていくうえで自信がある方の犬の存在に頼るようになってしまう」とホール・ドッグ・ジャーナルのトレーニング記事編集者、パット・ミラー氏は書いています。1匹ずつ散歩させることは、それぞれの子犬に、自分自身のやり方で他の人や犬に出会って交流する機会を経験させることにもなります。

ここまでお伝えしてきたことは、きょうだいや親友のような存在の2匹を常に引き離しておこうとするわけではありません。それぞれが家族の一員であり独立した成犬になれるように、自分らしく過ごせる自分だけの時間を与えているだけなのです。子犬たちが飼い主と絆を結べたら、2匹一緒にしつけ教室に参加することもできるようになります。ただし、一方が他方より優位に立ったり、一方が他方にやきもちを焼いたりしないように、それぞれに十分な愛情を注ぎ、コミュニケーションの時間をとることを忘れないようにしてください。2匹の子犬のしつけをするときは、それぞれに確実に等しく注意を向けるという特別な配慮が必要なのです。子犬の個性や得意分野がわかってきたら、2匹一緒を目標にするよりも、それぞれの長所を伸ばすことも大切です。たとえば、アジリティーやノーズワークなどのドッグスポーツを体験してみるのも楽しいでしょう。

子犬たちの将来まで考える

かわいい愛犬を迎えたいと思ったら、犬との暮らしに必要な時間や費用のことを考えなければなりません。2匹を迎えるとなればなおさらです。犬たちの個性を尊重しながら正しくしつけをすること、そして、それぞれに家庭や社会の中で暮らすためのルールとマナーを教えていくことが大切です。多頭暮らしの苦労は1匹の数倍になりますが、その分の楽しみはそれ以上です。今回ご紹介したしつけ方は、飼い主と犬たちが生涯続く絆を結び、新しい家族としてうまく適応して、幸せへと歩み出す基礎を築くために役立ちます。犬たちと一緒に学んでいるうちに、いつの間にか「2匹の子犬を一度に訓練する専門家」になっていたなんてことも・・・。そのうち多頭飼育の初心者さんが、アドバイスを求めてやって来るようになるかもしれませんね!

Contributor Bio

カラマーフィー

筆者紹介
カーラ・マーフィー

 

カーラ・マーフィーはペンシルバニア州エリー在住のフリーライターで、ゴールデンドゥードゥルのマディ-と暮らしています。

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