安全の観点から、またハウス・トレーニング、そして旅行の時のために、愛犬にクレート・トレーニングを行う必要があります。この際使用するドッグ・クレートは、子犬が成犬となっても、立ち上がったり、ぐるっと回ることが出来る大きさにしましょう。
子犬をクレートに初めて慣れさせるために、声をかければクレートに入ることを教えるゲームをしましょう。食事の時には、ドッグフードを一掴み持ち、それを使って子犬をクレートのある場所に連れて行きます。少し声を掛けて促しながら、フードを一粒クレートに投げ込みます。子犬がフードの後を追いかけてクレートに入った時に、「ハウス」と言いましょう。いったんキブルを食べ終われば、子犬はまたクレートの外に出て遊び始めます。
このゲームを、１度に15から20回繰り返します。回数を重ねるたびに、クレートから少しずつ遠ざかった場所からフードを投げましょう。いずれは、あなたが「ハウス」と言って空のクレートに対して手でジェスチャーすれば、子犬は命令通りクレートに入るようになります。
家族が長く時間を過ごす場所にクレートを置いておき、子犬が時々促されなくても自分からクレートに入るようにしてみてください。おもちゃをクレート内に置くことによって、クレートの中で探検したり、時間をそこで過ごすことを促すことが出来ます。
クレートの中に閉じ込めることは、やり過ぎないよう、気を付けなければなりません。睡眠のために夜中ずっとクレート内で過ごさせても良いですし、日中は最大４時間まで過ごさせても良いでしょう。しかし、もし飼い主さんが長い間自宅を留守にするのであれば、愛犬がトイレのしつけが出来るようになるまで、もう少し広い場所に居させてください。
日中も夜もずっと居させるには、ドッグクレートは空間として小さ過ぎます。
もし、愛犬がクレート内に閉じ込められている際に鳴いたり吠えたりする場合でも、無視するように心掛けてください。子犬をクレートから出したり、注目したりすると、このような行動を促進してしまいます。
クレートの外に出す場合、その前に吠え止ませる必要があります。笛を吹いたり、変わった音を出したりしてみましょう。子犬は、その音が何であるかを考えるため、静かになります。静かにしている間に子犬を外に出すことが出してください。
そして最後に、クレートは愛犬にとって安全な場所であるべきなので、クレートに入れる際に子犬を叱ったり、荒く扱ったりしないようにしてください。
