子犬のしつけを成功させるトレーニング方法

執筆:
所要時間:

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

服従訓練

おめでとうございます!新しい子犬を家に迎え入れる時がやってきましたね!ご存知の通り、家族の一員であるペットにとって、社会化や快適な生活を送るための行動を学習することはとても重要です。あなたはこれから、子犬のしつけを目的としたトレーニングプログラムの一歩を踏み出すことになります。それは子犬が新しい家族との絆を築くためにも役立ちます。

しかし、どのように始めたらいいのでしょうか?

子犬のしつけはいつから始めるべきか

子犬のしつけは、できる限り早く始めることが重要です。犬は賢い動物なので、幼い頃から学習、人が求める行動を身につけることができます。推奨されるのは、生後2~3ヶ月(8週~12週)とされています。この時期は子犬の学習能力が高く、覚えも早いとされています。遅くなればなるほど、警戒心や攻撃性が形成されてしまう恐れがあるため、しつけが難しくなってしまいます。

子犬のしつけの順番はどうすべきか

ペットオーナーの多くは、子犬に何から学ばせ、覚えさせるのがいいのか悩まれると思います。前提として、順番は絶対ではありません。子犬は個々に性格や学習スピードが異なります。あくまで、一般的に提案されるしつけの順番と覚えておいてください。

名前・アイコンタクト

はじめに、名前やアイコンタクトが取れるように覚えさせましょう。今後の子犬とのコミュニケーションの土台となります。

トイレトレーニング

決められた場所でちゃんと排泄できるようになると、お掃除の手間も省けます。子犬のトイレトレーニングも早く始めましょう。

コマンド

しつけが進んできたら、徐々に「待て」「座れ」「伏せ」「ハウス」などのコマンドを覚えさせましょう。

社会性・留守番

一通りしつけを終えたら、ペットオーナーがいなくても留守番できるようにトレーニングしましょう。反対に、知らない人や動物と出会っても動じないように社会性も身につけさせましょう。

しつけを始めるタイミングや順番について学んだところで、それらのしつけを成功させる「オビディエンス・トレーニング」について、解説します。

子犬のしつけ「オビディエンス・トレーニング」とは?

オビディエンス(服従)・トレーニングは、ペットが家族や社会における自分自身の役割を学ぶ手助けをするもの。このしつけを通して、家の内外に関わらず、ほかの犬や人と交流するのに必要なスキルをペットは身につけていきます。さらに子犬時代のトレーニングは、望ましい行動を覚え、問題行動を減らしていく第一歩となります。

自宅での子犬のしつけ、トレーニングは、犬の性格やあなた自身のライフスタイルに応じてカスタマイズすることができます。トレーニングを始めるにあたり知っておきたいこと。トレーニングには正しいスキル、間違ったスキルというものはありません。大事なのは、あなたの指示をよく聞き、その指示を理解するように犬を導いてあげることなのです。

子犬のしつけ、トレーニング実践におけるポイント

しつけを始める前に、見逃せない問題行動を整理する

望ましい行動を理解させるためには、まず、あなた自身がどんなタイプの問題行動を避けたいかについて、わかっていることが重要です。過剰に吠えるのを嫌がる飼い主もいれば、食べ物ではないもの(危険な観葉植物や靴など)をかじるのを心配する飼い主もいます。他にも、掘る、おねだりをする、噛む、食べ物を盗む、家の中で排尿するといった行動が、一般的には問題視されます。

しつけの際は家族全員がルールを守る

子犬のしつけ、トレーニングを行う一番難しい時間帯は、夕食の時間かもしれません。子犬は群れのリーダーであるあなたが美味しそうなごはんを食べているのをみて、そのつぶらな瞳で訴えかけ、あなたはつい根負けしてしまいます。こういう時こそ心を強くもち、食べ残しをあげることを我慢しなければいけません。それによって犬が体重過多になるのを防止し、おねだりしてもダメだ、ということを教えることができます。このルールは、必ず家族全員が守るようにしてください。誰か1人がルールを破り甘やかしてしまうと、あなたが子犬をしつけるためのトレーニングは台無しになってしまいます。

子犬のボディーランゲージを読み取る

子犬は、気持ちが高ぶっていたり攻撃的なときに、耳と尾をピンとあげ、まっすぐに立つことによって自分を大きくみせようとします。胸を張り、首や背中の毛を逆立て、唸ったり、ゆっくりと尾を振ることもあります。

一方、犬が従順なときは、自分を小さくみせて子犬のように振舞います。なぜなら成犬は子犬を「しかりつける」ことはあっても、攻撃しようとはしないからです。地面に近いところで横向きにしゃがんだ服従姿勢の形をとり、尾を低い位置のまま振り動かします。優位の犬や人の顔を舐めようとするかもしれません。お腹を見せることさえあります。

いずれの場合も、犬の攻撃性を減らし、また尻込みしないよう自分に自信を持たせることによって、これらの行動を抑えるようあなたがトレーニングしていかなければなりません。

「吠える」と「鳴く」それぞれにあったしつけを

愛犬が吠えたり鳴いたりすると、飼い主は少しイライラするだけでなく、時には恥ずかしい思いをすることがあります。しかし、それは本来行う行動の一つであり、コミュニケーションの手段でもある、ということを忘れてはいけません。ですから、吠えていいときとだめなときを子犬にはっきりと認識させていくことが重要なのです。侵入者を発見したときは吠えて警告してほしいけれど、リスを見つける度に吠えられては困りますからね。.

一方、キャンキャン鳴き続けることは、決して褒めてはいけない行為です。犬が鳴き声をあげる度に近寄ってなだめようとしたら、その行為を強化してしまうことになり、あなたに構ってもらおうと思う度に鳴くようになってしまいます。この場合、子犬が鳴いても無視しなければなりません。これは非常に難しいことですが、子犬がキャンキャン鳴き続けるのを止め、久しぶりに満足のいく睡眠から目覚めた朝には、これでよかったと思えることでしょう。

最後に、子犬のオビディエンス・トレーニングを行う大きな理由は、子どもや他の動物ともうまく共存していくためなのです。あなたが自宅に人を招いたり、愛犬を公共の場につれていくためには、あらゆる年代の人々や他の動物と、安全かつ社会的マナーを守りながらコミュニケーションをとることができる、という確信が必要です。子どもたちはしばしばペットを怖がらせてしまいます。たとえ家庭に子どもがいなくても、子どもの前ではどのような振舞いをするべきかを子犬に教えておくことは、はずすことのできないトレーニングです。散歩の途中に子どもに出会ったとき、子ども達の突拍子もない動きや挑発的な行為にも、愛犬がびっくりしたり、怖がらないようにしておきたいものです。

自宅でオビディエンス・トレーニングを始める際は、あなたが関心を持っている事柄だけではなく、行動や社会化に関するトレーニングに総合的に取り組むことが大切です。トレーニングの開始時にどの問題に焦点を当てたいかが分かっていれば、よりよいスタートを切ることができるでしょう。トレーニングをしている間を通して、すべての問題行動に取り組むことをお忘れなく。

自宅でできるオビディエンス・トレーニング(しつけ)

子犬は好奇心旺盛で学習能力も高いため、新しい犬を家に連れてきたらすぐにしつけを始めることが大切です。望ましくない行為を少しの間でもそのままにしておくことは、その後のしつけの妨げになることがあります。ですから、始めから正しい一歩を踏み出させましょう。ここでは自宅で子犬のオビディエンス・トレーニングをする際に役立つコツをご紹介しましょう。

トレーニングは短時間で

子犬の集中力は長時間に続きません。トレーニングの時間は短くしなければなりません。1つのコマンドの練習は一度に5分間とし、トレーニングの後に、他にもできるようであればおさらいしてみてください。犬は一度に一つのことしかできないので、一つのスキルの習得に集中するようにし、そのスキルをマスターできてから次のスキルに挑戦しましょう。ペットが次のレッスンを楽しみにできるように、毎回トレーニングはポジティブな雰囲気で終了するようにしましょう。

何度も練習する

子どものとき、学校で漢字や九九をどのようにして覚えましたか?とにかく練習第一! また、反復練習は、新しい子犬のしつけをする上での鍵となります。子犬に何度もマンドの練習をさせるためには、あなたも粘り強くなければなりません。あなたが疲れているときや忙しいときであっても、トレーニングは常に行う必要があります。例えば、あなたが夕食を作っているときに、犬が用を足すために外に出たそうにしているのに気付いたら、すぐに火を消して彼を外に連れて行く必要があります。「お座り」「待て」「だめ」などの単純なコマンドを教えるときは、同じ言葉を使ってください。それによって、それぞれの言葉と覚えてもらいたいコマンドの関係性を強化することができます。

どこでも練習する

どんな状況や場所においてもコマンドに反応してほしいですよね。ですから、しつけ、トレーニング場所を自宅の一室や庭などに限定することをやめましょう。自宅、庭、家の前、近所、森の中、公園など愛犬を連れて行った先のいろいろな場所でコマンドを練習してください。新しい場所に行くと、いつもと違う匂いや音によって気が散りやすいのですが、異なった環境でも普段通りのパフォーマンスを行うことができるように愛犬をしつけましょう。

同様に、子犬に1人の大人を群れのリーダーとして認識させることは大切ですが、それ以外の家族全員がトレーニングすることも必要です。子犬のオビディエンス・トレーニングの一部は、単純に群れの中での自分の順位を知ることなので、家族全員がしつけ、トレーニングに参加する必要があります。それによって、犬は1人のリーダーだけでなく他の人のコマンドにも従うようになります。

ごほうびをあげる

犬は褒められ、ご褒美をもらうことによってモチベーションが高まります。コマンドにうまく反応できたときは、言葉で思いっきり褒めてあげたり、ドッグフードやヘルシーなおやつをひと口分あげたりして、トレーニングとのプラスの関係を築いてあげてください。ご褒美はトレーニングを楽しいものとするだけでなく、子犬に頑張ろうと思わせる意欲向上のきっかけにもなります。ただ、おやつは1日のカロリー摂取量の10%以下にするようにし、体重過多になるのを防いでください。

犬は飼い主を喜ばせること自体にやりがいを感じていますが、人間と同じように、褒められたりご褒美をもらうことにも喜びを感じます。次に、あるコマンドをマスターしたら、マスターしたコマンドに対してのおやつはあげないようにしてください。そうすることで、犬は自分でそのコマンドを実行することに自信を持つようになり、いい行動をしたからといっていつでもおやつがもらえるわけではない、ということを知ります。

専門家のレッスンを受講する

飼い主の中には、自宅でのしつけ、トレーニングを終えた後も、次の段階の訓練をしようと思う人もいます。子犬クラスは8〜10週齢から5ヶ月齢までを対象とすることが多く、このタイプのクラスでは、あなたが自宅で教えたトレーニングを他の成犬や子犬と一緒に練習させます。早いうちに人間や他の犬との付き合いを学ぶことは、家以外の広い世界でどのように振舞えばいいかを知るのに役立ちます。

また、自宅でのオビディエンス・トレーニングが難しいと感じている場合や、経験を積んでいる人に手ほどきを受けたい場合には、プロのドッグトレーナーの力を借りるのがよいでしょう。トレーナーは自宅レッスンや施設でのしつけ、トレーニングを提供しています。レッスンを頼む前に、ぜひそのトレーナーがきちんとした資格をもっているかどうかを確認してください。またトレーニングに対する考え方について話し合い、あなたのしつけの方針と一致しているかもチェックしましょう。獣医師や、プロのトレーナーを最近利用したことのある友達に聞いて、紹介してもらうのもいいかもしれません。

最後に、自宅で自己流のしつけ、トレーニングを行うにしても、プロのレッスンに参加させるにしても、忘れてはならないことがあります。それは、トレーニングにおいて一番大切なのは「あなた」の忍耐力であるということです。子犬は間違いなく何かしら失敗をしてしまうし、アクシデントもつきものです。そんなとき、愛犬はあなたのサポートを必要としています。きっぱりとそして優しく愛犬の行動を正し、あなたが教えたコマンドに対する反応を強化しましょう。そうすれば愛犬はあなたを信頼し、トレーニングを楽しんでくれることでしょう。

執筆者のプロフィール

エリン・オリラ

エリン・オリラ

メッセージが持つ言葉の力は受け手に伝わり、時に大きな変化をもたらしうると信じるライターさん。インターネット、出版物と活動の場は広く、執筆内容はインタビュー、代筆、ブログ、独創的なノンフィクションなど、多岐にわたる。SEO(検索エンジン最適化)、ソーシャルメディア全般にも詳しい。フェアフィールド大学でクリエイティブ・ライティングのMFA(美術学修士)を取得しました。ツイッターは@ReinventingErin。さらに詳しい情報はホームページのhttps://erinollila.comからご覧ください。

関連記事