子犬の粗相を防ぐトイレトレーニングのコツ

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子犬のトイレトレーニングは、子犬が新しいお家になじむのを手助けするために最初にやるべきことの1つであり、その方法はたくさんあります。まずは、飼い主と子犬を成功に導く以下の7つのコツを試してみてくださいね。

1. トイレの場所を決めておく

新たに家庭に迎えた子犬のトイレトレーニングを始める前に、家のどこを排泄場所にするのかを決めておいてください。おすすめはクレートをハウスにしてサークルをトイレにする方法です。もしサークルの中にハウスもトイレも入れたい場合は、ハウスとトイレを離して設置すること。もし庭をトイレにする場合は、玄関のドアを出てすぐに行ける一画にしましょう。

このトレーニング段階でトイレの場所を決めたら、サークルにトイレシートを敷き詰めるか、サークルの中のハウスから離れた場所にトイレトレーを置きましょう。犬は足裏の感触でも場所を覚えるので、トイレシートと似ている感触のもの(犬用のマットや玄関のマット)は置かないほうが無難です。庭の一画をトイレにする場合は、必ずその同じ場所に連れて行くようにしてくださいね。犬はにおいでも場所を覚えるので、子犬のトイレトレーニング では一貫性が重要になります。

2. 排泄のサインを知る

新たにやってきた子犬は、人と同じ言葉を話せないものの、排泄したくなったことを家族に伝えようとします。気をつけて見ていればわかる明らかな排泄のサインがいくつかありますから、以下のようなそぶりを見せたら、すぐにトイレへ連れ出してあげましょう。

自宅の玄関で待つウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
  • お尻のにおいを嗅ぐ
  • ぐるぐる円を描くように歩き回る
  • ドアに向かって吠える、ドアを引っかく
  • 床を嗅ぎ回る
  • しゃがみ込む

最後のサインが見られたときには間に合わないかもしれませんが、いずれにしても間違った場所で用を足す前に、いつでもトイレに誘導できるように備えて、子犬には排泄の場所を繰り返し教えましょう。

これらのサインが見られたときには素早くトイレへ連れて行けるように、事前の準備が大切です。子犬を部屋に出して自由にさせるときにも目を離さないようにすること。庭に出す場合は、リードをドアのすぐそばに備えて、できるだけ早く子犬を導けるようにしておきましょう。最初の数日から1週間で集中的にトレーニングをすると、すすんでそこへ向かうようになります。ですから、犬が排泄したくなったときには、毎回必ず同じ場所を選ぶことを忘れないでくださいね。

3. 食事を毎日同じ時間に与える

子犬のトイレトレーニング中は、食事やおやつの時間を決めて、それを守る必要があります。これが役立つのには2つの理由があります。第一に、決まった時間の食事は、一日のいつ頃にごはんをもらえるかを教えることになります。第二に、決まった時間に食事を与えていると、食後間もなく排泄することなどが予想できるようになり、様子を見ながら的確にトイレに連れて行くことができます。

4. 飲水の量を確認する

愛犬が水をよく飲む場合は、排尿の回数も多くなる可能性があります。粗相を防ぐために、トイレトレーニング中は正しい時に正しい場所にいられるように、水を飲んだらすぐにトイレへ連れて行くようにしましょう。

5. 頻繁にトイレに連れて行く

子犬のトイレトレーニングの大切なコツの1つは、粗相をさせないこと。確実に成功させるためには、飼い主が一定時間ごとに子犬をトイレに連れて行く必要があります。原則として排尿の場合は、朝一番、毎食後、そして排泄のサインが見られるたびにトイレに連れて行くのがいいでしょう。子犬が排尿を我慢できるのは月齢プラス1時間が目安といわれますが、特に幼い子犬の場合、粗相を防ぐためには、頻度を大体把握できるまで1時間ごとに連れて行くのがいいようです。家族が就寝する直前には、排泄のサインがなくても子犬をトイレに行かせておくと、真夜中に起こされる心配が減りますよ。また、排便を促すために、食後は毎回30分以内に子犬をトイレに導くようにしてくださいね。子犬が室内のトイレの場所を覚えたら、自由に出入りできるようにしておきましょう。庭をトイレにしている場合は、子犬が用を足しに出たいことを家族に知らせるようになるまでは、原則のタイミングで連れ出しを続けたほうが粗相を防げます。

6. ほめることは役立つ

自分のしたことをほめられるのは誰でもうれしいものです。子犬はこの陽性強化によって格段に成長してくれます。おやつを与えてほめるとか、なでながら「いい子」と声をかけるとか、その方法は問いません。大切なのは、子犬が家族にとって望ましいことをしようとする努力を飼い主が見逃さず、ほめたりごほうびを与えたりする報酬を欠かさないことです。

7. 粗相には冷静に対処する

子犬を迎えてから1週間程度は、できれば付き添って粗相をさせないのがベストです。しかし仕事や家事で子犬から離れることもありますよね。もしトイレ以外の場所で粗相をされてしまったときは、落ち着いて冷静に対処するようにして、すぐに子犬を決めたトイレへ連れて行きましょう。何度失敗しても、トイレトレーニング中に子犬が粗相をするのは当たり前ということを理解して、根気強く、諦めないことです!粗相をしたからといって体罰を与えるのは絶対にいけません。粗相が増えるどころか問題行動に発展し、飼い主との関係に多大な悪影響を及ぼすことになりかねません。

飼い主にできる一番重要なことは、できるだけ早く、できるだけきれいに、その場所を掃除することです。掃除するときは必ずペットに安全な消臭剤や洗剤を使用し、乾くまでは子犬を遠ざけておきましょう。トイレ以外の場所に尿や便のにおいが残っていると、子犬は混乱して、今後もそこで排泄してもいいのかな、と考えてしまいます。一回排泄するべき場所を覚えてくれたら、粗相の回数も減っていきます。

8. さまざまな状況に備える

子犬のトイレトレーニング中に起こるかもしれない状況の中には、事前に備えておいたほうがいいものもいくつかあります。以下はその例の一部です。

初めての人や場所に興奮したときの注意

新しい子犬を迎えたときは、友人や親戚に会わせたくなるものです。でも、子犬にとって見知らぬ人に会うといったような興奮が大きすぎる状況は、時として排泄を我慢できなくなることがあります。これを前もって知っていれば、粗相を防ぐ備えをするのに役立ちます。自宅でも新しい場所でも、トイレトレーニング中の子犬を初対面の人に引き合わせるときは、必ずその前に一度トイレに連れて行きましょう。

また、犬を飼っている友人や親戚の家に子犬を連れて行ったときは、においに刺激されて排泄やマーキング(尿で縄張りを示す行為)をしようとするかもしれないので、目を離さず、トイレシートを敷いておくと安心です。自宅の庭をトイレにしている場合は、周囲に迷惑がかからない場所へ連れて行きましょう。犬が排泄をした後は飼い主が片付けることも大切です。

トイレトレーニング中の子犬と旅行する

新たに子犬を迎えたからといって、家族のライフスタイルを変えなければいけないとは限りません。子犬がいても、もっといい気候やワクワクを求めて、車で旅行したくなることもあるでしょう。その場合に、子犬を連れて行くか、家族が留守にする間、誰かに子犬の面倒を見てもらうかを決めましょう。子犬を連れて行くことに決めた場合は、旅行の計画にトイレのタイミングを加えておきます。出発前にはもちろん、出発後にも2~3時間ごとに車を止めて、子犬に排泄させることが重要です。車内で粗相をされると掃除が大変で、においが残ってしまうこともあります。子犬をペットホテルか親戚/友人に預けることに決めた場合は、預け先にトイレトレーニングの途中であることを必ず伝えておきましょう。一貫性のないトレーニングは子犬を混乱させてしまうので、今まで取り組んできた方法や手順を書いた説明書を渡すなど、しっかり伝えるための工夫をしましょう。

悪天候時を想定する(庭をトイレにしている場合)

室内でトイレトレーニングを行えば天候に左右されることはありません。もし自宅の庭の一画をトイレにしている場合、台風や大雪などの悪天候に見舞われたときのことを想定して、備えをしておいたほうがいいでしょう。雨が降っても子犬は排泄を我慢してくれないため、犬と飼い主がなるべく濡れないように大きな傘をドアの近くに用意しておきましょう。また、庭から帰ったときに犬の足を拭くタオルを玄関に準備しておくと、泥だらけの足で部屋を汚される心配もなくなります。雪が降ったときには別の対処が必要です。もし子犬が初めて雪を見たのであれば、地面全体を覆っている白いものは何だろう、と少し混乱するかもしれません。雪の中を少し探索させたり一緒に遊んだりするのも楽しいですが、犬も人間と同様に凍える可能性があることを念頭に短めに切り上げ、確実に用を足させたほうがいいでしょう。子犬がいつも使っているトイレスポットが雪に埋もれている場合は、いつもの慣れた場所で排泄できるように、雪かきのためのシャベルを持参したほうがいいかもしれません。繰り返しになりますが、子犬のトレーニングには一貫性が重要です。

引っ越す

別の場所への引っ越しは犬にストレスを与えることがあります。愛犬が幼い子犬でもよくトレーニングされた成犬でも、引っ越しがきっかけで粗相や縄張りのマーキングが始まるケースが少なくありません。犬が新しい環境に慣れやすいように、前の家のトイレトレーやシートをそのまま使いましょう。すでにサークルがなくてもトイレで排泄できるようになっていた場合も、新しい環境に慣れるまではサークルを使って教え直したほうが早く覚えてくれます。庭をトイレとして使う場合は、決めた場所に連れ出してください。しばらくはトイレに頻繁に連れて行き、うまく排泄できたときにはほめ言葉やおやつのごほうびを与えていれば、以前と同じように覚えてくれるでしょう。新居の中の思いがけない場所でうれしくないサプライズを見つけるのが嫌なら、引っ越してからしばらくは犬をサークルや決まった部屋に入れておき、自由にさせるときには家族が付き添ったほうがいいかもしれません。

どんな状況であれ、飼い主が心がけることは、家族に加わった愛犬の心を穏やかに保ち安心させてあげることです。どんなによくトレーニングされた犬でも、興奮したりストレスや恐怖を感じたりすると家の中で粗相をしがちになるものです。

9. もっと大きな問題

最後に、いろいろなトイレトレーニングを試してもうまくいかない場合は、獣医師に相談したほうがいいかもしれません。家の中で頻繁に排尿または排便するのは、もっと大きな健康に関わる問題があるかもしれないからです。何か心当たりがあるなら、すぐに動物病院を受診して、心配している内容を伝えてください。トレーニングの方法やフードの変更を勧められるだけで済むこともありますが、もっと大きな問題が見つかることも考えられます。どちらにしても、犬のトイレにずっと悩むよりも、早く連絡してよかったと胸をなで下ろすことになるはずです。

筆者紹介

エリンオリラ

エリン・オリラ

メッセージが持つ言葉の力は受け手に伝わり、時に大きな変化をもたらしうると信じるライター。インターネット、出版物と活動の場は広く、執筆内容はインタビュー、代筆、ブログ、独創的なノンフィクションなど、多岐にわたります。SEO(検索エンジン最適化)、ソーシャルメディア全般にも詳しく、フェアフィールド大学でクリエイティブ・ライティングのMFA(美術学修士)を取得しています。ツイッターは@ReinventingErin。 さらに詳しい情報はホームページのhttp://erinollila.comで入手可能です。

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