犬も生理になるの?

執筆: エリン・オリラ
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犬の生理のことをご存知ですか?メス(女の子)の犬を飼うことを考え中なら、犬の生理についてしっかり確認しておきましょう。避妊処置していないメス犬が性成熟に達すると、発情周期が始まります。初めて目にしたときにはビックリするでしょうし、煩わしいとも思うかもしれません。犬の生理についてよく理解して、生理中の対処方法や注意すべきポイント、避妊処置についておさえておきましょう。

犬の生理(ヒート)と発情周期

犬の生理は、正しくは発情周期のうちの発情期に起こる現象で、妊娠してもしなくても避妊処置をしなければ年をとっても続きます。ヒトの生理のメカニズムとは異なっています。この時期の犬が「発情中」や「盛り中」とも呼ばれるのを聞いたことがあるかもしれません。発情周期とは哺乳類のメスの発情状態の周期のことで、性周期と呼ばれることもあります。

犬の最初の発情周期は性成熟に達したときに始まり、だいたい生後6か月齢頃からのことが多いようです。ただし、品種や個体差が大きく、小型犬種の方が早く性成熟に達する傾向があり、大型犬種になると1歳を超えてから最初の発情を迎えることもあります。

犬の発情周期は年に2回程度が一般的です。アメリカンケネルクラブ(AKC)によると、小型犬種は年に4回も発情することがある一方、セント・バーナードやグレード・デーンのような超大型犬種は1年半に1回ということもあるそうです。犬が発情周期に入ると2~3週間続きますが、実際の期間には個体差があります。この期間中は外陰部が赤く腫れてピンク色または透明な分泌物が漏れ出し、犬が神経質になって警戒心が強くなったように見える、とAKCはいいます。

Old grey dog lying in a dog bed wearing a doggy diaper

分泌物の対処

PetWave によると、分泌物の性状は個体差や時期によってバリエーションがあるものの、いわゆる血液という感じではないということです。量については、床や寝床に点々とシミを残すほど多い犬もいれば、飼い主がほとんど気づかないくらい少ない犬もいます。一般的に、発情周期の初めは赤みが濃い分泌物から始まることが多く、それがだんだんと薄まって、ピンク色や水っぽい分泌物に変わって行きます。この間のケアは、お家が汚れてしまうので飼い主にとって結構気を遣うものです。
実際、Canine Journal では、発情中の犬用のオムツを比較した商品レビューを掲載したりしています。オムツを使うときは、必ず頻繁に交換して、犬の皮膚を清潔で乾燥した状態に保つようにしましょう。また、ひどい出血や発情期以外の出血、黄色っぽい液体が出てくる等はいわゆる普通の生理ではない可能性がありますから、すぐに獣医師に相談しましょう。

発情期の出血中は排尿回数も増える、とDaily Puppy では伝えています。家の中、あるいは屋外のあちこちでマーキングするようになる犬もいますが、これは雄を引きつけて、交尾の準備状態を知らせるためとされています。

発情中の犬はいつもより落ち着かなくなったり、元気がなくなったりなど行動にも変化が見られます。Pethelpful は、この時期の犬にはいつもより少しだけ多めに注意して見てあげるように勧めています。食欲に変化がないかチェックして、陰部周辺を常に清潔に保つように心がけましょう。また、オス犬は発情中のメス犬のにおいを嗅ぎつけると、落ち着きがなくなって飼い主の言うことを聞かなくなったり、興奮して攻撃的になったりすることもあるので、そばに近づかせないように注意が必要です。かなり遠くにいてもオス犬は発情中のメスに気づいて、突然現れることもありますから、この時期の散歩にはいつも以上に注意する必要があります。屋外にいる犬の場合は、この時期だけは屋内に入れてあげる、あるいは必ずきちんとつないでフェンスで囲っておくようにしましょう。

獣医師に確認しておくこと

避妊処置していないメス犬を初めて迎え入れた飼い主にとって、この生理(ヒート)は何もかもが初めての経験になります。発情中の犬へのベストな対処方法を確認するために、質問リストを作って獣医師に質問しましょう。どんなことを獣医師に尋ねるのがいいかわからない時は、以下の例を参考にしてみてください:

  1. この子が実際に初めて発情周期に入るのはいつごろになると思われますか?
  2. 出血しているときにこの子を清潔に保つ方法にはどんなものがありますか?
  3. 物に付いた出血やおしっこの汚れを落とすにはどんな方法がお勧めですか?
  4. 避妊手術を受けるのに適した時期はいつですか?

避妊手術の重要性

ペットを繁殖させる予定はありますか?もしなければ、愛犬に発情周期を経験させる必要はないでしょう。繁殖予定のないペットには避妊手術を受けさせるべきです。メスの避妊手術は正式には卵巣子宮摘出術と呼ばれるものですが、避妊手術と呼ばれるのが一般的です。AKCは、避妊・去勢手術には、愛犬の健康リスクが低下する、多くの犬で行動が穏やかになる、飼育しきれずに捨てられてしまう動物が少なくなるといった多くの利点がある、と指摘しています。丸々とした子犬たちが可愛いのは間違いありませんが、子犬一匹の世話に必要な時間と獣医療にかかる費用は、犬の繁殖をしたことがない多くの飼い主が想像している以上のものです。そうして生まれてしまった多くの子犬たちが保護施設で誰かに引き取られるのを待つことになるのです。

手術を受けるときは、術前術後の正しい栄養についても必ず獣医師に確認しておきましょう。避妊手術後は代謝が低下する傾向があるため、避妊・去勢手術後のペットのために特別に配慮されたフードを選ぶとよいでしょう。正しい栄養は、言うまでもなく犬の回復と全身の健康状態に極めて重要な役割を果たします。

犬の生理(ヒート)の症状や周期、対処法を理解しておくと、この時期に入る前にあらかじめ必要なものを準備して、落ち着いて対処することができます。また、避妊手術の重要性もご理解いただけることでしょう。

Contributor Bio

エリン・オリラ

メッセージが持つ言葉の力は受け手に伝わり、時に大きな変化をもたらしうると信じるライター。インターネット、出版物と活動の場は広く、執筆内容はインタビュー、代筆、ブログ、クリエイティブ・ノンフィクションなど、多岐にわたります。SEO(検索エンジン最適化)、ソーシャルメディア全般にも詳しく、フェアフィールド大学でクリエイティブ・ライティングのMFA(美術学修士)を取得しています。ツイッターは@ReinventingErin。さらに詳しい情報はホームページでhttp://erinollila.com。

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