犬が震える6つの理由と注意すべき震え方

執筆: ジーン・マリー・バウハウス
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可愛らしいモコモコのセーターや帽子を着込んでいる犬でも、ブルブル震えているのを見たことがあるのではないでしょうか。人間も同じですが、犬が震えるのは寒いだけが理由ではありません。

犬が震える理由の多くは、そこまで深刻なものではないことがほとんどですが、時には助けを求める必死な叫びであることもあります。犬がどのように震えているのか、どのような震え方に気をつけるべきなのか、そして犬が震える6つの理由について解説します。

犬に見られる震えの症状について

はじめに、犬の震えと混同しやす痙攣発作とは何か、そして犬が震える場合に見られる代表的な症状について順を追って解説します。

震えと痙攣発作の違い

前提として、犬の震えと痙攣発作の違いを理解しましょう。痙攣発作の場合、筋肉がこわばって動けなくなり、周囲のことも分からなくなるなど震えとは根本的に異なるものです。痙攣発作の症状が見られる場合は、できるだけ早く動物病院を受診してください。

犬に元気がある、または元気がなく震えている

犬は元気がないとき、元気がある場合でも震えることがあります。元気がない場合はもちろんですが、元気があるからといって注意しなくていいというわけではありません。後述しますが、犬が震える理由は様々で、中には深刻なものもあるからです。

犬の震えが止まらない、息を荒くして震えている

犬の震えが止まらない場合は、注意が必要です。それは、寒さなど環境要因による一時的なものではない可能性があるからです。また、息を荒くして震えている症状が見られる場合も同様に注意が必要です。深刻な理由があり、それが症状として現れている可能性があるからです。

犬が震える理由

では、何が理由で犬は震えることがあるのでしょうか。前述の通り、犬が震える理由は様々です。環境要因からくる一時的なものから、深刻なものまで犬が震える理由は何か、そして対処方法について解説します。

1. 寒さによる震え

Shih Tzu wrapped up in a brown scarf on a couch.
犬が震える最もシンプルな理由は、やはり「寒いから」です。極寒の環境の中での震えは血流を促す無意識な生体の反応で、体温を上げて低体温症を防ぐためのものです。Wag!*¹では、チワワ のような小型犬は、身体が小さくて熱を放散しやすく体温を維持しにくいため大型犬よりも震えを起こしやすい、と説明しています。

犬の寒さ対策:一般的に寒がりな小型犬の場合、まずは寒い環境にあまりさらさないようにしましょう。あまりにも寒い冬の長時間の外出は避け、短時間の外出でも、保温に役立つ犬用のセーターやジャケットを着せるようにすると、寒さを和らげてくれます。部屋の中でも、寝床に暖かい毛布を敷くなど丸まって寝るための暖かい場所を用意してあげましょう。

2. 興奮による震え

うれしいときや興奮したときに震える犬もいます。その理由は定かではありませんが、震えは激しい感情が外に現れたものという説があります。この種の震えは危険なものではなく、気持ちが落ち着けばほぼ治まります。

対策:ほとんどの場合、この種の震えは無視しても大丈夫です。ただし、この行動が長く続き収まらない場合は、犬が興奮しすぎて異常に活発になってしまっていることがある、と犬の行動の専門家シーザー・ミラン氏は自身のブログCesar's Way*²で警告しています。このような場合、犬が落ち着いた行動を見せたときにはほめて、感情をあらわにしたときにはそっぽを向いて無視することを勧めています。

3. ストレス、不安、恐怖による震え

恐怖や不安といったまた別の強い感情も、犬に震えを引き起こすことがあります。この場合、震え自体は有害なものではありませんが、ストレスは人間にとってそうであるように犬にも決して良いものではありません。

対策:まずはできる限り犬を安心させるように、飼い主や家族は落ち着いて行動するようにしてください。そして、もし可能ならストレスの元から犬の気を逸らす、離すように努めましょう。たとえば雷が怖くておびえて震えてしまう犬の場合は、犬が大好きで癒やしになるおもちゃを与えたり、雷の音が聞こえないようにしたりして落ち着きを保つ手助けをします。犬のストレスの元が分かっている場合、一般的に注意を逸らすようにすることが有効です。犬はとても察しのいい動物なので、飼い主がストレスや不安、恐怖を感じていると、すぐにその感情に同調してしまいます。犬が恐怖を感じるある特定の状況で、飼い主がそのストレスとなる刺激を無視して落ち着いた行動をとることで、犬はそれを理解して不安に思う必要はないことを学習してくれるでしょう。

4. 注目して欲しくてわざと震える

犬が震えるたびに駆けつけてなだめていると、震えるのは飼い主に注目してもらうのにいい方法だと学習してしまうおそれがあります。なんと、食べ物が欲しいときに同情を買うためにわざと震える犬さえいるといいます。

対策:ミラン氏は、この行動はとくに害があるものではないとはいえ、それを強化するのは良くないことである、と指摘しています。犬が震えているのに特段の理由が見当たらず、飼い主の気を引こうとしてわざと震えているのが見え見えのときは、無視が一番いいでしょう。

5. 痛みまたは病気による震え

震えは、犬が痛みを感じていたり病気で具合が悪い時のサインであることもあります。胃のむかつきといった犬のよくある不調だけでなく、ジステンパー、低血糖、アジソン病、炎症性脳疾患などの深刻な病気でも、震えや筋肉振戦の症状が現れることがあります。

Wag!*³によると、持続的な震えがみられるそのほかの疾患には、シェイカー・シンドロームとも呼ばれる全身性振戦症候群というまれなものもあります。はっきりわかっていないことも多い病気ですが、投薬によって症状が軽快することが知られています。

飼い主ができること:病気やけがを示すその他の症状がないか確認してください。震えとともに異常な行動が見られるときや、愛犬の様子がいつもと違うときは、直ちに獣医師に相談しましょう。

6. 高齢による震え

Old irish setter lying on the ground.
年齢とともに脚の筋力が低下して犬に震えが生じることは珍しくありませんが、関節炎または関節痛の症状として震えが見られることもあります。

飼い主ができること:高齢の愛犬が震え始めたときは、獣医師に診てもらうのが一番です。病的でないと診断された場合には、筋力の低下防止のために適度な運動を心がけ、適切な体重や筋力維持のためにバランスの良い食事を与えるようにしましょう。

犬の震えの原因は比較的心配する必要がないものが多いですが、なぜ震えているのか分からないときは獣医師に相談するのが一番です。犬の状態を確認して、何か重大なことが起こっていないか調べてもらうことができます。そのうえで震えの原因を説明してもらえます。獣医師に診てもらうことは飼い主の安心につながるのです。

参照先:
*1 https://wagwalking.com/behavior/why-do-chihuahua-dogs-shiver
*2 https://www.cesarmillan.com/
*3 https://wagwalking.com/condition/shaker-syndrome

筆者紹介

Jean Marie Bauhaus

ジーン・マリー・バウハウス

オクラホマ州タルサ在住のペットオーナーでもあり、ペットブロガー、兼小説家。いつもペットたちに見守られながら執筆活動に勤しんでいます。

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