犬の息が荒い、息切れするのはパンティング?病気との違いや対処方法

執筆: エリン・オリラ
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犬は多くの場合、ハァハァと舌を出したり引っ込めたりしています。家の中でも、このパンティング(速く浅い呼吸)の音が1日中聞こえていることもあります。でも、今日はいつもと違って聞こえるとか、パンティングと荒い息づかいがいつもより激しいといったときは、どこかが悪いのかと心配になり始めますよね。では、どうすれば本当に心配するべきときが分かるのでしょうか。

荒い息づかいは正常?

犬の荒い息づかいやパンティングは、普通にあることです。 Vetstreet, によると、犬の呼吸数は1分あたり平均30~40回です。でも、犬がストレスを受けたときや、興奮しすぎたとき、激しく運動したときなどは呼吸が早くなります。そのため、自分自身を落ち着かせたり、上気した体を冷やしたりする手段として、いつもより息づかいが荒くなります。Vetstreetは、「パンティング中の犬は呼吸数が1分あたり300~400回にもなることがある」と報告しています。これは普段の100倍以上なので、あなたが心配するのも無理はありません。普通のパンティングなら害はなく、「肺と気道の元来の弾力性のおかげで、パンティングが多くのエネルギーを消費することはなく、余分な熱を生み出すこともない」ということです。このようにパンティングは正常なこととは言え、熱、過体重、運動はパンティングを引き起こすので、犬を涼しく、落ち着いて、健康に保てるよう対策を講じましょう。

A brown and white Portuguese Water Dog looking at the camera on a hot summer day, panting.

パンティングが問題になるとき

すべての犬が体温を調節するためにパンティングをしますが、過剰または異常なパンティングは十分注意しなければなりません。

短頭種気道症候群の要素のいくつか(またはすべて)をもつ品種は、呼吸音が大きくなりがちです。 Vetstreet は、軟口蓋過長症は「他の上部気道異常を伴っていることがあり、異常な高温、過剰なストレスや運動などの状況下で、気道の組織が炎症を起こすと、閉塞を起こしやすくなる」と報告しています。

肥満気味の犬は平均的な体重の犬よりも、息づかいが荒くなることが多い傾向があります。散歩したり走ったりするなど、いつもより活動的に過ごしたときや、気温、湿度が高い時には息遣いが荒くなりがちです。環境を涼しく保つこと、短時間で軽い運動を一貫して続けること、健康的でバランスの取れた食事を与えることは、体重の減量に役立ち、異常なパンティングを起こす可能性を減らします。

喉頭麻痺は、犬の呼吸音が突然大きくなるもう一つの原因です。犬が呼吸と同時に喉頭を開いたり閉じたりできなくなると、音がより大きく、はっきり聞こえるようになります。パンティングとともに咳が少し見られることもあります。

パンティングに対してするべきこと

犬を涼しく落ち着いた状態に保つことが、パンティングのコントロールに役立ちます。ハイキングに出かける予定があるときは、たくさんの水を持っていくこと、あなたと愛犬が休むための日陰を確保することを忘れないでください。激しい運動中に愛犬のパンティングが特にひどいことに気付いたら、休憩をとるようにしましょう。長距離ランニングには人間に付き合ってもらうようにして、犬を誘うのは近所の散歩程度にしてください。夏の暑さが厳しいときは、エアコンの効いた室内で過ごすか、日差しを避けられる日陰のある場所を用意します。

外が暑いと、物理的に適度な運動をすることが難しいかもしれませんし、そもそも人が運動をしたくないと思う時には、犬にとっての運動の必要性に目をつぶってしまいがちです。でもそんな暑い夏でも、熱くなりすぎることなく激しい運動をある程度こなすことができる方法があります。庭があれば、犬がバチャバチャ遊べる子ども用プールや、水との追いかけっこを楽しめるスプリンクラーを置いてみてははどうでしょう。近くに湖、海岸、池付きのドッグパークがあるなら、犬を泳がせるのもいいですね。これらは、健康維持に必要な運動を確保しながら、犬を涼しく保つのに役立ちます。ただし、清潔で新鮮な水を忘れずに持っていって、水遊び用の水を犬に飲ませないようにしてください。

過剰なパンティングが聞こえて心配になったら、すぐに獣医師に相談してください。愛犬の健康に関わることで勝手な推測をするのは危険です。どこが悪いかどうかの判断を手助けしてくれるのは獣医師です。医学的な問題があったときは、獣医師が荒い息づかいに対処するための計画も立ててくれます。愛犬の健康を維持して愛犬との時間を楽しむために、パンティングの音に注意を払いましょう。犬はきっとあなたに感謝してくれるはずです。

Contributor Bio

筆者紹介

エリン・オリラ
メッセージが持つ言葉の力は受け手に伝わり、時に大きな変化をもたらしうると信じるライター。インターネット、出版物と活動の場は広く、執筆内容はインタビュー、代筆、ブログ、独創的なノンフィクションなど、多岐にわたる。SEO(検索エンジン最適化)、ソーシャルメディア全般にも詳しい。フェアフィールド大学でクリエイティブ・ライティングのMFA(美術学修士)を取得。ツイッターは@ReinventingErin。さらに詳しい情報はホームページのhttp://erinollila.com.で入手可能。

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