犬がウンチを食べるわけ

執筆: エリン・オリラ
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「なぜウンチなんて食べるんだろう・・・」。人間の感覚からいったら、到底理解しえない行動ですよね。

人にとっては不快でしかないこの行動は食糞とよばれ、実は動物にとっては自然な正常行動であることも多いのです。ウサギやチンパンジーでは、一度で消化しきれなかった食べ物を食糞することで再度消化して必要な栄養素を利用します。犬での食糞も、その多くが本能的な欲求からくるものと考えられていて、それ自体は異常な行動ではありません。ここでは、犬の食糞の理由として知られていることをご紹介します。

成長期の子犬の好奇心から

成長期の子犬は、好奇心が強く何でも口にいれて確認しようと試みます。たまたま、興味のそそられる強い匂いのものがそこにあったから、という単純な理由であることもあり得ます。本当のところは、犬に尋ねてみなければわかりませんが、単なる好奇心以外の理由は特にないのかもしれません。

母犬は子犬を舐めてきれいにする

出産したばかりの母犬は、産まれた子犬を舐めてきれいにして、環境に順応できるように育みます。子犬を舐めるとき、母犬は当然、子犬の便を食べることになります。この行動は正常なもので、子犬が自立し始めたら自然になくなります。

食事や栄養不足

食事量が足りなくてお腹が空いていて食糞することもあれば、ビタミン・ミネラル欠乏などの栄養不足に陥っていて、それを補うために別の動物の便を食べることがある、とも考えられています。ヒルズ サイエンス・ダイエット のようなバランスの取れたドッグフードを与えていて、獣医師による健康診断でも異常なしと言われているなら、食糞の理由はこれではなく、別にあるのでしょう。

叱ることで、行動を助長することも

愛犬がしてはいけない場所でウンチをしたとき、強く叱ったことはありませんか。犬にとっては、それが排泄したこと自体がいけないことと勘違いして、その証拠を隠すためにウンチを食べて見つからないようにしようとする行動をとることがあります。あるいは、叱っているつもりが、構ってもらっていると勘違いしている場合もあり、さらに構ってもらおうと行動が助長することもあります。食糞を心配するあまり、飼い主のいつもウンチを早く片づけようとする姿勢が、犬にとっては"大事なものをとられる!"という感覚にとらえられてしまい、食糞が悪化してしまうことも・・・。こういった行動を修正するには、正しい トイレトレーニング が必要です。基本的な事ですが、どんな理由であっても犬が粗相してしまっても叱らず、だまって片づけるようにします。

食糞をやめさせるには

食糞をやめさせるための基本は、まずはウンチをしたらすぐに片づけることです。猫がいる場合には、猫トイレは犬がいけない所に設置するようにします。家に(人間の)赤ちゃんがいる場合、使用済みのオムツは犬がイタズラできないような密閉式のゴミ箱に処分してください。

散歩のときに、他の犬の排泄物を食べてしまわないように、しっかり確認するようにします。何かに夢中になって匂いを嗅いでいるときは、その対象物を確認して、よからぬものであれば犬を飼い主のそばに引き寄せます。犬がウンチをしたときは、直ちにそれ片づけます。

他の多くの好ましくない行動と同じく、この行動についても決して叱らないことが重要です。犬は、望ましくない行動と叱られたことを常に結び付けられるとは限らないのです。この行動が許容されないことを理解させて、今後これを行わないように学習させるには、叱るよりも、「そのまま(leave it)」などの言葉を使ったコマンドトレーニングを行って、ウンチから気を逸らすようにする方がうまくいきます。まだ、トレーニングの途中の場合には、口臭予防になるトリーツをごほうびとして使用するのもいいかもしれませんね!まさか、ウンチを食べないようにトレーニングすることになるとは思ってもいなかったかもしれませんが、犬との暮らしは想定外の連続です。でも、それもいつか楽しい笑い話になることでしょう!

Contributor Bio

エリン・オリラ

エリン・オリラ

 

メッセージが持つ言葉の力は受け手に伝わり、時に大きな変化をもたらしうると信じるライター。インターネット、出版物と活動の場は広く、執筆内容はインタビュー、代筆、ブログ、独創的なノンフィクションなど、多岐にわたります。SEO(検索エンジン最適化)、ソーシャルメディア全般にも詳しく、フェアフィールド大学でクリエイティブ・ライティングのMFA(美術学修士)を取得しています。ツイッターは@ReinventingErin。さらに詳しい情報はホームページの  http://erinollila.com で入手可能です。

 

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