犬の睡眠時間とは?寝すぎるのは病気?犬が長く寝る理由

所要時間:

「うちのワンちゃんみたいに一日中寝ていたい!」なんて誰でも一度はと思ったことがあるのではないでしょうか。たしかに、犬は人よりもよく眠ります。でも、なぜ、そんなに眠るのでしょうか。どのような理由でそんなに眠るのか考えてみましょう。

本当に必要な睡眠時間

ほかの飼い主さんと親しくなると、他のお家の犬も一日中寝ているのかどうか、ちょっと聞きたくなってしまうかもしれません。でも、実は犬にとって必要な睡眠時間は、年齢、品種、活動レベル、生活環境など多くの要因に左右されるので、お家のワンちゃんの睡眠習慣を他の犬と比較して正常かどうか判断することは、あまりいい方法ではありません。

アメリカンケネルクラブ (AKC)によると、犬たちの普段の睡眠時間が1日12~14時間であれば、とくに心配する必要はありません。でも、1日に15時間以上眠っているときは、起きている間の行動によくよく注意して見ておく必要があります。元気がないとか、人や他のペットと交流しない等、今までと違う様子が見られたら、獣医師に診てもらうべきです。

愛犬が異常に長く眠っているようにみえるときは、まず、環境の変化について考えてみましょう。毎日の生活が少し変わっただけでも、睡眠習慣が大きく変化することがあります。

  • 新しいペット:やんちゃな子猫が家に突然やって来たら、犬はゆっくりと休むことができる自分だけの静かな場所を探し回るかもしれません。
  • 暑い気候:夏など気温が高くなると、よく眠るようになることがあります。元気がない、よだれが多い、嘔吐するなどの熱中症の症状に注意しましょう。
  • スケジュールの変更:飼い主が新しい仕事に就いたり、勤務時間が変わったりして、今までよりもお留守番の時間が長くなったりした場合、犬によっては退屈してうつ状態になることがあります。
  • 遊び時間の増加:最近、新たに犬の保育園やペットホテルに預けたりしませんでしたか。あるいは愛犬にとってオーバーワークな訓練等がなかったかも振り返ってみてください。遊び時間や運動時間が増えたことで、愛犬が疲れ過ぎているだけという可能性もあります。新しい運動レベルに体が慣れて元の正常な睡眠パターンに戻るまでには、少し時間がかかるかもしれません。

Golden retriever puppy asleep on red flannel blanket.

子犬:しっかり遊び、しっかり眠る

犬に睡眠時間がどのくらいが必要なのかは、年齢が大きく関係します。人間の赤ちゃんと同じように子犬には長い睡眠時間が必要です。AKCによると、子犬は中枢神経系、免疫系、筋肉の正しい発達を促すために1日に15~20時間の睡眠を必要とします。子犬の多くは一日中ウトウトすることで必要な睡眠時間をまかなっています。子犬がこのルーティーンをちゃんとこなせるように、いつも静かで快適な決まった場所を準備して、そこで寝るように子犬を促しましょう。お昼寝の邪魔をしないように、子ども達や他のペットは遠ざけておきしょう。

幼い子犬には、決まった就寝時間を習慣づけるために手助けが必要な場合もあります。毎晩、決まった時間に部屋の照明やテレビなどをすべて消します。環境が静かになったら、ベッドに行かなければならないことを学習させるのです。

睡眠と加齢

高齢犬は若い犬や成犬よりもたくさんの睡眠が必要な傾向があります。多くの場合、日常的な運動や動作による疲労から回復するのにも時間がかかるようになるからです。PetHelpfulは、高齢犬たちは、関節に痛みがあって活動が鈍ることがある、と指摘しています。愛犬がよく眠るだけでなく、立ち上がったり歩いたりする時にもなんらかの違和感があるとしたら、関節炎を起こしているのかもしれません。

体のどこかに痛みがあるかどうか、またその原因が何であるかは、動物病院で診察してもらい、必要な検査をしてもらうことで診断されます。関節痛の場合は、冷えて血行が悪くならないように寝床を暖かい場所に移したり、痛みを和らげるパッドを敷いたりする方法を勧められるでしょう。このような日々のケアと併せて、関節の負担を増やさないように、定期的な体重のチェックをするように勧められるでしょう。

Two dog noses poking out from under a blanket

その他の要因

Mother Nature Networkによると、大型犬は小型犬よりも多く眠ることが多いそうです。とくにニューファンドランド、セントバーナード、マスチフ、グレートピレニーズは、愛らしく忠実なフロアマットといわれるほど、よく床に寝そべっています。大きな犬たちが眠るのが大好きなのは、ものすごくのんびりした先祖がいたせいかもしれません。彼らは救助犬として遭難者を保温する役割を担っているため、のんびりした性格が必要だったのかもしれません。

あちこちで少しずつうたた寝する程度なら、おそらく病気の心配はないでしょう。注意しなければならないのは、よく眠ることに加えて、摂食パターンの変化、異常なのどの渇き、または頻尿や多尿などの過剰な排尿行動が伴っているときで、これは獣医師の診察が必要です。この症状の組み合わせは、時として犬の糖尿病または腎臓病を示唆していることがあるからです。

犬が眠っているときの動作を観察するのもいいかもしれません。犬が眠りながら走る動作をするところは、ほとんどの飼い主が目にしたことがあると思います。しかし、その他の睡眠中の動きには実は隠れている問題や病気の警告というケースもあります。睡眠中に呼吸が止まったり、いびきをかいたりする犬は、呼吸器系に問題がある可能性があります。また、ぐっすり眠りすぎて玄関チャイムが鳴っても起きないような場合は、聴力が低下して聞こえにくくなっている可能性があります。

栄養も、睡眠行動に重要な役割を果たすことがあります。十分な栄養を摂れていない犬は、普通なら起きているはずのときにも、エネルギー不足で起きていられないことがあります。心配な場合には獣医師に相談して、愛犬がより活発でいられるための適正な栄養を摂れているかどうか、調べてもらいましょう。

ペットの睡眠パターンに心配があるときは、睡眠行動とともに、食事、遊び、トイレの行動もよく観察してみましょう。獣医師に隠れた問題を明らかにしてもらうためには十分な情報を提供しなければなりません。「一日中眠っています」と言うだけでは不十分なのです。

ぐっすり眠る

犬の睡眠パターンについて、睡眠時間が多すぎるか少なすぎるかに答えを出すことは容易ではありません。一番確実な方法は、典型的な犬の一日を観察して記録し、それを定期健診で獣医師と共有し一緒に検討することです。獣医師は、その睡眠パターンが正常かどうかを確認して、異常と思われれば、行った方がよい調整方法や検討すべき検査を提示してくれます。睡眠パターンが正常だと分かれば、愛犬が健康で問題がないことが分かって、あなたもぐっすり眠れるようになるでしょう。

筆者紹介

クリッシー・クリンガー

クリッシー・クリンガーは、2人の子供、夫、そしてペットと暮らしています。授業中や、本やブログの執筆活動中を除いて、家族みんなで過ごす時間を楽しんでいます。飼い主とペットのアクティブで有意義な生活に役立つ記事の執筆に情熱を傾けています。

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