
新生子から4か月齢までの子猫のケア~7つのヒント
ペットに最適なフードを見つけましょう。
ペットに最適なフードを見つけましょう。
ペットに最適なフードを見つけましょう。
フワフワの小さな子猫を世話することは、大きな喜びであると同時に大きな責任と覚悟が伴います。お世話することを決心したら、そのために必要な知識を身につけましょう。
猫は概ね約1年かけて成長しますが、生まれてから4か月齢までは特に急激に成長します。この間に、ミルクから固形物を食べられるようになる"離乳"や、トイレを使って自力で排泄をしたりといった猫としての生活スキルを、十分時間をかけて習得していきます。新生子期の子猫の世話を一からすべてやらなければならない場合はもちろん、母猫を手助けするだけの場合でも、生まれたばかりの可愛い子猫の健康を維持するためには、必要な知識を身に着けておく必要があります。
1. 寝床
子猫は目が見えない状態で生まれてくるので(目が開くのは大体生後7~14日の間です)、常に安全で暖かい状態を保たなければなりません。子猫たちは、お互い子猫同士や母猫と一緒に丸まって眠ります。フリースの毛布などを敷いた柔らかい寝床を用意したり、あらゆる年齢の猫ちゃんたちが快適に寝られる猫用ベッドを手作りする のもいいかもしれません。寝床を設置するのは、人やほかのペットが頻繁に出入りするような場所は避け、静かで暖かく居心地の良い、部屋の隅などが良いでしょう。
2. 食事
授乳する母猫がいない場合は、猫用に調整されたミルクを与えなければなりません。そのような場合は、まず動物病院に受診し、子猫の健康状態を確認してもらうのと同時に、どのようなミルクを選べばよいか、ミルクの与え方等を獣医師に尋ねてください。Best Friends は、窒息のおそれがあるので、絶対に子猫を仰向けにしてミルクを与えてはいけない、と教えています。母猫からお乳を飲むときのように横向きに寝かせるか、または直立状態に保持しましょう。完全に離乳したら、丈夫な骨や筋肉、健康な目や脳の発達を助けるように特別に設計されたの子猫用フード を与えるようにしましょう。
3. トイレトレーニング
生後1ヵ月前後を目安に、子猫は自力で排泄できるようになります。母猫がいない場合、トイレトレーニング はこの時期に行わなければならない重要なことのひとつです。子猫にトイレを好きなだけ点検させて、その場所と目的を覚えてもらいます。尿を拭いたティッシュを入れておくと、トイレの認識がしやすくなります。 カナダのペット情報センター が説明しているとおり、「柔らかい布やコットンをお湯に浸し、それで子猫の泌尿生殖器部分を排泄が起こるまでやさしく拭います」。子猫が自分で排泄できるようになるまで、これを2~3時間おきに繰り返します。
4. お手入れに慣れてもらう
被毛のブラッシングと爪切り もこの時期から始めたほうがよい子猫の重要なケアになります。というのも、これらは猫にとって必要な日常のお手入れであり、早く始めて慣れてもらえば、お互いに楽になります。定期的なブラッシングまたはコーミングは、余分な被毛を取り除くことで毛球症のリスクを減らし、毛玉を予防し、被毛を清潔かつツヤツヤに維持することができます。定期的な爪切りは、人やほかのペットの怪我を防ぐことに加えて、爪が何かに引っかかったりすることを防ぎます。
5. 健康診断を受ける
子猫が生まれたら、できれば生後1週目か2週目に、獣医師に全身健康状態をチェックしてもらうために診察を受けることが推奨されます。ドレーク動物医療センター は飼い主に、子猫の摂食量をしっかりモニターすること、そして「運動能力と協調運動の発達の遅れやなんらかの障害、不活発、下痢や嘔吐」がないか注意深く観察することを強く勧めています。この時期は、上部気道感染症、猫汎白血球減少症、耳ダニ症、腸内寄生虫症などの病気になりやすいので、心配なことがあるときは、ためらわずに獣医師に連絡するようにしてください。
6. 避妊手術または去勢手術
コーネル大学獣医学部 によると、多くの獣医師が子猫に避妊手術(メス)または去勢手術(オス)を実施するのは6か月齢頃ですが、もっと早い時期に実施することを勧める場合もある、ということです。早期の避妊手術は通常この時期の子猫のケアに含まれませんが、猫の専門家は、猫の健康のため、そして猫が増えすぎるのを防ぐために、猫が十分に成長したら避妊手術または去勢手術を受けることを強く勧めています。
7. 譲渡の準備をする
子猫を譲渡するのか、自身で飼うのかにかかわらず、子猫には社会化が必要です。The Nest は、生まれた子猫たちが生後1週間に達したら、母猫がそばにいるときはまず母猫に人間の匂いを嗅がせてから、1頭ずつ子猫を優しく触れ、人間に触られることに慣れてもらうことを勧めています。また、子猫は人を噛んだり前足で掻いたりするのが大好きですが、成長してからも同じようなことをしてもらっては、それは問題行動になってしまうことがあります。子猫の社会化は、人や他の動物と触れ合いは恐れる必要がないことを理解し、落ち着いていられるようにするためのもので、これはやがて譲渡されたときに新しい環境に適応できるようになるための準備にもなります。人に触れられても平気な猫は、歯磨き、動物病院の受診、初めての人たちとの対面といった、家猫として避けることのできない出来事も比較的問題なく対応することができます。
小さな子猫たちがくっつき合っている姿は、何とも言えない可愛すぎる光景ですね。この時期の子猫のお世話は大変なこともありますが、日々成長していく子猫たちの一瞬一瞬はかけがえのないもので、それを見守ることは最高の癒しになることでしょう。
Contributor Bio

筆者紹介
クリスティーン・オブライエン
クリスティーン・オブライエンは、ライターであり母であり、家の中を取り仕切るロシアン・ブルー2頭と暮らす長年の愛猫家でもあります。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyでも、ペット、妊娠そして家庭生活について記事を書いています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)でも彼女をフォローすることができます。