犬のノミやマダニの予防方法とは?虫がひき起こす症状や病気

執筆: カーラ・マーフィー
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※参照リンク先は英語になります。

軽いかゆみから重い病気まで、ちっぽけな虫が愛犬に大きなリスクをもたらすことがあります。ここではよくある犬の虫刺されのいくつかについて、その見つけ方、対処法、予防法のガイドをご紹介します。

ノミ

ノミがつくとこうなる: ノミがいる場合、犬が皮膚を引っ掻いたり舐めたりするのを目にすることがあるでしょう。そんなときは、頭、首、股の間などにノミがいないか、黒い斑点のようなものが付着していないか、探してみてください。皮膚が敏感な犬はノミアレルギー性皮膚炎を起こすことがあります。これはノミの唾液に含まれるタンパク質に対するアレルギー反応です。さらにノミを介してペットへと寄生する条虫もいます。

予防: ノミ駆除薬の使用は極めて有効です。チュアブル、錠剤、外用液、またはノミ取り首輪など、どれが愛犬に効果的か、獣医師に尋ねてみましょう。

ノミの駆除: 犬をきちんと処置することが、この問題の解消にはとても有効です。愛犬にノミがついてしまったときは、ノミ駆除剤が入った石鹸を使って入浴させます。愛犬がよくいる場所を掃除機で吸って洗浄し、必要ならノミ駆除スプレーの使用や家の害虫防除処理を考慮してください。予防(投薬や首輪)が最良のノミ駆除法であることは今も昔も変わりません!家にいったん入られてしまうと、根絶するのは極めて困難になります。

brown tick on white fur of a dog.

マダニ

マダニがつくとこうなる: マダニは、季節を問わず、どこにでも生息しています。特に危険なのは、暖かい季節です。背の高い草むらや低木の茂みは要注意です。愛犬の顔、頭、耳、股の間、足、体側、脚に、小さな茶色い斑点や膨らんだ黒い粒が付いていないか調べてください。散歩や外出のたびにチェックすることで、マダニが他の家族(人とペット)に飛び付いたり、咬むのを防ぐことができます。

マダニは犬と人間に重い病気をうつすことがあります。アメリカンケンネルクラブの犬の健康基金によると、ライム病、エールリヒア症、バルトネラ症、ロッキー山紅斑熱などのマダニが媒介する疾患は、その兆候によって診断するのが難しいといわれています。犬がマダニに咬まれてから数週間、場合によっては数か月も経ってから発症することがしばしばあります。つまり予防こそが、愛犬の健康維持の鍵なのです。

予防: ノミ予防の薬の多くはマダニ予防にもなります。ダニ媒介疾患を予防するために、散歩のたびに愛犬の全身をくまなくチェックし、何かにそわそわした行動を取ったり、元気がないなど異常な行動がみられたら獣医師に報告してください。

マダニの駆除: 愛犬にマダニが付いてしまったら、頭と胴体の全体をピンセットで取り除きます。できるだけ犬の皮膚に近い位置でマダニをつかみ、マダニの胴体に圧力をかけないようにして(ポンと破裂することがあります)、やさしく引き抜きます。そのマダニが病気を持っていないか獣医師が調べる必要が生じた場合に備えて、マダニを透明なテープに貼り付けるか、消毒用アルコールの小さな瓶に入れて取っておいてください。多くの獣医師は、このペットの害虫の除去を喜んで手伝ってくれます。

小型のダニ類

小型のダニがつくとこうなる: 小型のダニ類は顕微鏡でしか見えず、犬の皮膚の中に深く入り込んでいるため、目にすることはまずないでしょう。あなたに見えるのは、その影響である炎症、脱毛、皮膚病変などです。ダニ類は通常強いかゆみを引き起こすので、普段は落ち着きのある犬がしきりに皮膚を引っ掻いたり噛んだりするようになったときは、獣医師に連絡します。

予防: 残念ながら、疥癬とも呼ばれるダニの感染を予防する薬はありません。小型のダニは他の犬やキツネなどの動物との接触によって伝染して広まるので、愛犬をペットホテルに預けたり、または愛犬が野生動物の生息地帯を嗅ぎ回ったということが最近あったなら、とくに愛犬の引っ掻く仕草に目を光らせておいてください。

ダニへの対処法: ウッドラフ・アニマルクリニックによると、最も効果的な対処法は、犬の毛を短く刈ることと、週1回の薬浴を1か月間続けることです。「問題となることを挙げるなら、その薬浴剤は変わったにおいがすることです。また、人や弱い犬には有害なこともあります。ですので、犬を薬浴させるとき(特に顔面領域を処置するとき)には、細心の注意が必要です。また、犬の寝床や犬がよく出入りするその他の場所も殺虫剤で処理するべきでしょう」とのことです。

蚊に刺されるとこうなる: 私たちと同じように、ペットも蚊が皮膚をチクッと刺したことを瞬時に感じ取ることができるため、あなたは愛犬が突然皮膚を舐める、噛む、または引っ掻くところを目にするかもしれません。蚊の刺咬は腫れ、赤み、蕁麻疹を犬に引き起こすことがありますが、刺咬自体の害が長く続くことはほとんどありません。

犬が蚊に刺されて起こる問題で最も多いのはフィラリア(犬糸状虫)症です。蚊がフィラリアの幼虫を持っていると、あなたのペットにこの危険な病気がうつるおそれがあります。

予防: 愛犬を蚊に刺されることから守るよりもフィラリアから守ることの方が重要です。イリノイ大学獣医学部は、年間を通じて、特に蚊の季節には、処方された経口または外用予防薬を忘れずに与えてください、と助言しています。フィラリア予防薬は、愛犬の心臓と肺を守り、それが結果的には命も救うことになるかもしれません。

蚊の刺咬への対処法: フィラリアのリスク以外に、痒い蚊の刺咬が長く続く害をもたらすことはほぼありません。蚊を寄せ付けない虫除け剤には、ペットに安全な天然成分のものも有害なものもあるため、どれが安全な製品なのかを獣医師に尋ねてください。

Closeup of a dog watching a bee land on his nose

ミツバチ、スズメバチ

蜂に刺されるとこうなる: 気が立っているミツバチやスズメバチに偶然出くわすことは、犬にとっても人間同様に嫌なことです。蜂に刺されると、予期せぬ痛みに見舞われるため、あなたは犬がキャンと悲鳴をあげるのを耳にするかもしれません。また、蜂を踏んでしまった瞬間は足を引きずるかもしれませんし、刺された場所が別にあれば、そこを掻いたり舐めたりするかもしれません。

蜂刺されに対するアレルギーをもつ犬もいます。その場合は、腫れ、赤み、蕁麻疹、嘔吐、下痢、ふらつき、さらには虚脱がみられることもあります。たとえアレルギーを持ってない犬でも、鼻や口を刺されることにより呼吸しづらくなることがあります。愛犬が蜂に1~2か所以上刺されたときは、直ちに獣医師に連絡してください。

予防: 蜂をまったく寄せ付けないというのは無理ですが、あなたと愛犬を悩ませる蜂の巣が家の近くにある場合は、地元の駆除業者に巣の移動をお願いしましょう。

蜂刺されの対処法:米国パティ・クリー獣医師は、愛犬が蜂に刺されたとき、口や顔から離れた場所なら、氷嚢を当てておくだけで多分大丈夫です、とマイアミヘラルド紙に書いています。犬の蜂刺されの対処法は人間の場合と同じですが、獣医師に相談せずに人体薬を犬に与えるのは絶対にしてはいけません。

夏になれば、虫刺されはつきものです。しかしそれがあなたと愛犬に問題をもたらすこともあるのです。とはいうものの、愛犬の行動、仕草に目を光らせて注意していれば、問題が起こったとしてもつぼみのうちに摘み取ることができるでしょう。

筆者紹介

Kara Murphy

カーラ・マーフィー

ペンシルバニア州エリー在住のフリーライター。ゴールデンドゥードゥルのマディーと暮らしています。

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