犬に辛いものをあげても大丈夫?

執筆: クリッシー・クリンガー
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ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

私たち人間は、ピリっとしたスパイスが大好き。犬にもごちそうしてあげようと、フードにスパイスをかけようとしていませんか?そもそも犬は、辛いものを食べても大丈夫なのでしょうか。フードにタバスコや唐辛子を少々、など。答えはシンプルに「No」です。人間と同じ食べ物、特に辛いものをペットに与えることは、思っている以上に害になります。辛いものは犬にとって有害でしかありません。胃痛や下痢、胃にガスがたまるなど、さまざまな問題が生じてくるでしょう。過度の喉の渇きも引き起こし、嘔吐の原因にもなります。

犬にはドッグフードだけ

犬は人間の食べるものなら何だって大丈夫という人がいても、絶対に信じないようにしましょう。 犬にとって絶対に食べてはいけないもの があるからです。犬と人間は似ているところもあります。でも、犬が必要とする栄養や、人間の食べ物に対する反応は大きく異なります。たとえば、人間はニンニクやタマネギをふんだんに使った料理で元気になります。一方犬は、たとえ粉末になっていてもニンニクやタマネギが微量でも混じっていると、赤血球が破壊されてしまうのです。人間が食べると免疫力が高まったり炎症が抑えられたりするニンニクですが、犬が食べると貧血状態に陥ります。Jack Russell terrier looking up from hardwood floors where dog food bowl is.

ペットが全体的に健康であることは大切です。人間と同じく、犬もバランスのよい食事 をとり、十分な運動をすることで健康が保たれます。飼い主がよかれと思って人間の食べ物を与えることは、むしろ消化器系と全体的な健康バランスを崩す原因となるのです。これは若い犬や子犬にとっては特に危険なこと。また、人間の食べ物を与えてしまうと、犬は「何でも食べていいんだ」と思い込んでしまうでしょう。これはとても危険です。人間の食べ物で「あげても安全」とされているものを注意深く選んであげるようにしていても、犬にはよいものと悪いものの区別がつきません。ゆくゆくはいろいろ食べたくなって致死性のものを口にしてしまうことにもなりかねないのです。習慣化してしまったら、元に戻すのは容易ではないでしょう。

単なる強い刺激物

もう一つ考えるべきことは、結局のところ犬はスパイスをおいしいと思うのかということです。人間の舌には9000個もの味蕾があると言われています。一方、アメリカンケネルクラブ によると犬の味蕾は約1700個。味に対する感覚は人間に遠く及びません。犬に辛いものをあげても、その価値はあるのでしょうか。特に味に違いを感じないだけでなく、胃と消化管に不調をもたらすだけなのですから。犬にもっといろいろな食べ物をあげたいということであれば、人間の食べ物以外のオプションがたくさんあります。ドッグフードでもさまざまな味付けのものがありますが、一般的に犬は毎日同じフードでも完全に満足しているものです。加えて、犬の強力な嗅覚についても考えてみてください。クミンパウダーなどスパイスの香りは私たち人間にとっても刺激的ですよね?嗅覚の鋭い犬にしてみたらどうでしょうか。人間でも涙目になるような刺激物が犬の鼻先に出されたら、どうなるかはわかりますよね?

飼い主は、犬を家族の一員として扱います。しかし食べ物に関しては、人間の食べ物やスパイスで健康を害してしまっては困ります。きちんとドッグフードをあげましょう。

Contributor Bio

Chrissie Klinger

クリッシー・クリンガー

夫と2人の子供、そして犬と猫との暮らしをエンジョイ。執筆や講座などの活動以外の時間は、家族との時間を大切にしている。ペットとの充実した暮らしをサポートするペット関連記事を執筆。

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