犬にとっての最高の飼い主になるために

執筆: ジーン・マリー・バウハウス
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ついに待望のワンちゃんがやってくる、あるいは迎え入れたばかりの飼い主の皆さん、毎日がワクワクして楽しいでしょう。でも、これからもずっと一緒に暮らしていくということは、お互いによく理解し合い、お互いが心地よくいられるような関係を築くことが必要です。犬とヒトと最高の関係を築き、犬にとっての最高の飼い主になるための10のヒントをご紹介します。

ワンちゃんが到着する前にやっておくこと

犬との最高の関係を築くための準備は、ワンちゃんが家に到着する前から始まっています。以下の様な準備は、ワンちゃんを迎い入れた初日から好スタートを切るために大いに役立つでしょう。

1.家の準備を整える

犬は、こちらの想定を超えることをしでかしてくれるものです。家中のあらゆるものに対して、犬の目線で見て家中を点検することで、念には念を入れた家庭内を万全にしておきます。窒息の危険があるものはありませんか?かじられたくないものはありませんか?そういったものは、必ず犬の届かない場所に移動させておきましょう。犬が怪我をしたり、はまり込んだりしてしまいそうな場所や、犬に立ち入って欲しくない場所は、ペットゲートを使って封鎖しておきます。そして、犬が休みたいときや逃げたいときに身を隠すことができる安全な場所を用意しておいてください。これには、ケージでもいいですし、部屋の一角をペットゲートで仕切ってスペースを作ってあげてもよいでしょう。

Little girl in red t-shirt holds up a gray puppy as she kisses him.

2.家族の役割と責任について話し合う

犬の世話を家族で分担する場合は、ごはん係、散歩係、お風呂に入れる係などそれぞれの役割分担を決めておくとよいでしょう。家族それぞれが犬に関わることで、犬のことを理解できるようになります。互いにその日の様子を報告し情報を共有することも大事です。子どもがいる場合は、これから迎い入れる新しい家族について、どんなふうに接するのか等のルールを決めておく必要があります。特に子どもが幼い場合は、犬には穏やかに優しく接しなければならないことを教えた上で、犬と子どもが一緒に遊んでいるときは目を離さないようにしなければなりません。

3.先住ペットに対するケアの準備を整える

すでに犬や猫を飼っている場合は、所定のワクチン接種をすべて済ませておきます。先住猫には、新入りからの嬉しくないちょっかいから逃げられる安全な高いところや犬が入れない場所を用意しておいてください。また、先住犬の場合は新入り犬と慣れるまでは引き離しておくことが必要です。可能であれば、あらかじめ先住ペットを新入りの匂いに慣れさせておくといいでしょう。新入り犬が寝床にしていた敷物やタオル、おもちゃ等を、新入り犬を迎え入れる前から先住ペットに与えて匂いを嗅がせておきます。

4.必要なものを揃える

犬を飼うときに最も大切なのは愛情や思いやりなのは間違いないことですが、現実的には犬にとっての生活必需品についてまず考えることでしょう。フードや飲み水を入れるためのボールや、首輪・リード、おもちゃやベッド、お手入れ用品等を揃えておきましょう。また、犬にとって落ち着く場所となるケージも用意しておくと、迎え入れた初日から使うことができます。米国動物愛護協会は、ケージに首輪や足が引っかかる可能性のあるワイヤーがついていないものを注意して選ぶようにアナウンスしています。また、ケージは中で犬が無理なく立ち上がったり、体の向きを変えたり、座ったりできる十分なスペースがあるものでなければなりません。ケージには、安心して過ごせるような触り心地の良い毛布や、飼い主が留守中でも気を紛らわせることのできるおもちゃを入れておいてあげるとよいでしょう。

5.栄養バランスのとれたドッグフードを準備する

犬にとって、急激なフードの変更は下痢や嘔吐などの胃腸のトラブルをおこすことがあります。ですから、犬を迎い入れてすぐにはフードを変えないようにします。犬がもともといたペットショップや保護施設や、ブリーダーから1週間分くらいのフードを分けてもらって、メーカー名やブランド名についても確認しておきましょう。食事を変更するときには、約1週間程度かけて毎日少しずつ新しいフードを元のフード加えて与え、徐々に移行するようにしてください。

迎い入れてからやること

迎い入れる前の準備が整ったら、次は迎い入れた後にやるべきことを知っておきましょう。事前に理解しておくことで、焦らずに対処することができます。犬の行動のニーズを把握し、落ち着いて犬と接することができると、犬は飼い主を信頼できる存在だと理解するようになります。

6.引き合わせはゆっくりと進める

多くの人は犬を迎い入れると、早く子どもたちや先住のペットとも仲良くなってほしいと思うことでしょう。でも、個体差もあるものの、犬にも慣れる時間が必要です。子どもたちや先住ペットを引き合わせるときは、ゆっくりと慎重に行いましょう。しっかり監視しながら、一度に一人または一頭ずつ会わせるようにします。子どもたちには、犬への正しい接し方や扱い方を再度言い聞かせて、騒いだりしないように約束しておきましょう。先住犬との引き合わせは、最初は短時間で互いの匂いを嗅がせたり等の様子を見て、大丈夫そうであれば徐々に一緒の時間を延ばすようにしていきます。怒りや不安のサインがみられたら、すぐに引き離せるようにしておきましょう。先住猫の場合は最初の数日間は引き離しておいて、まずは閉じたドア越しに、次にペットゲートや間仕切り越しに互いの匂いを嗅がせてから、接触させるようにします。

A veterinarian has his hand on a black collie lying on a table.

7.かかりつけ獣医師を決める

新しく犬を迎えたら、まずはお家での様子を観察しましょう。何か気になることがあればできるだけ早く、元気も食欲も問題ないようであれば数日様子を観察してから、動物病院を受診して健康診断と所定のワクチン接種について相談しましょう。獣医師は、医療の面で犬を飼う上で必要な予防のことや、犬の品種によって起こりやすい健康問題についてのアドバイスをくれたりしてくれるでしょう。

8.マイクロチップを(個体識別標識)入れる

犬を飼っていれば、想定外の出来事が起こることもあります。突然迷子になったり、盗難や事故、災害によって飼い主と離れてしまうことがあるかもしれません。マイクロチップを埋め込んでおくと、万一の時にも専用のリーダーで読み込むことによって個体識別が可能になります。マイクロチップは動物病院で専用のインジェクター(注入器)によって挿入されます。痛みは通常の注射とほぼ同程度です。

9.ルーティーンを決める

犬はルーティーン(日課)に従う動物です。ですから、新しい日常に慣れてもらうためには、できるだけ何事もいつも同じように、だいたい決まった時間に行うことが早く慣れてもらう鍵になります。まずは、食事の時間と就寝時間を決めて、それをきちんと守るようにしましょう。食事の時間が決まれば、排泄のタイミングも一定になってくるので、トイレトレーニングも行いやすくなります。また、散歩に行くことにも慣れてもらいましょう。散歩の時間が十分にとれなかったときには、たとえ単純な取って来いゲームであっても、代わりにエネルギーを発散できるような遊びの時間を設けるようにしましょう。

10.できるだけ早くトレーニングを開始する

トイレトレーニング、ケージ(クレート)トレーニング、服従訓練(オベディエンストレーニング)、社会化トレーニングは、どれも幼い犬が学ぶべき事柄で、早く始めることでうまくいきやすくなります。成犬を引き取る場合だと、トイレトレーニングや社会化のトレーニングが済んでいることもありますが、それでも新しい家庭の状況だったりルール等を学んでいく必要があります。そして、犬に新しい名前を付けたら、できるだけ早く名前を憶えてもらい、その名前を呼ばれたらすぐに反応できるようにしておかなければなりません。これは、犬自身の安全を守るために重要な事です。犬のトレーニングの方法については、多くの書籍やオンライン動画から、しつけ教室やプロのドッグトレーナーまで、豊富に存在しています。かかりつけの獣医師にお勧めの方法を相談してみるのもよいでしょう。どの方法を選ぶにしても、一貫性および辛抱強さが成功の鍵になります。すぐにできないからと言って、イライラしたり感情的になったりせず、繰り返し頑張りましょう!

犬を飼うということは、家族が増えることと同じことです。これは家族にとって一大イベントであることとともに、犬にとっても生涯を左右する一大イベントになります。犬の習性やニーズを理解し必要な準備をすること、愛情と一貫性をもって受け入れること、落ち着いて毅然とした態度で接することを心がけましょう。犬にとって"信頼できる飼い主"になることは、犬と理解し合える最高の関係を築けるということでもあり、それは犬とって最高の飼い主になることなのです。

筆者紹介

ジーン・マリー・バウハウス

ジーン・マリー・バウハウス

 

オクラホマ州タルサ在住のペットオーナーでもあるペットブロガー兼小説家。いつもペットたちに見守られながら執筆活動に勤しんでいる。

 

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