【動物病院・専門店限定】独自の研究を重ねた果物や野菜、ビタミン等のブレンド「エイジングケアテクノロジー」が、脳の健康を維持し、毎日の活力をサポート
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生まれたばかりの子犬たちは言葉にならないくらい愛くるしいものです。でも、実際にお世話をして育てていく立場になったら、これらのあまりにもか弱い小さな命を上手に育てていけるのか・・と不安に思ってしまうこともあるでしょう。そこで、今回は生まれたばかりの子犬たちを、健康で幸せに育て上げるために必要な知識をご紹介します。是非参考にしてください。

生まれたばかりの子犬は最初の2~3週間を生まれた箱や囲いの中で過ごすため、母犬の出産準備をするときには、出産場所として最適な場所を整えてあげることが必要です。母犬が子犬を押しつぶすことなく、ゆったりと横になって身体を伸ばすことができる十分な広さと、また子犬たちが外に出ないようにする一方で、母犬は自由に出入りできるという条件も満たしていなければなりません。さらに、寝床の敷物を毎日交換できるように取り出しやすいことが理想です。
産後すぐの数日間は、母犬が子犬たちの排泄物をきれいに舐め取りますが、子犬の数が多いときは人間の手助けが必要なこともあるかもしれません。2週目の終わりか3週目の初め頃になると、子犬たちの目が開いて活発さが増してきます。子犬たちがよちよち歩きを始めたら、遊べる余裕のあるもっと大きな箱や囲いに移動させるとよいでしょう。そして排泄物の掃除にはさらに気を配る必要があります。
アメリカンケネルクラブ(AKC)は、生後間もない子犬は自分で体温調節ができず、低温には弱く衰弱しやすいため、保温には特に注意を払うように促しています。子犬たちは暖かさを求めて母犬やお互いに寄り添いますが、生後1か月間は湯たんぽや加温ランプなどの保温グッズを利用するのがベストです。
加温ランプは、母犬や子犬が火傷を負うリスクを避けるため、十分な高さに設置する必要があり、暖かくなりすぎたときに子犬が移動できる涼しいスペースも必要です。生後5日間は囲いの中の温度を約30度から32度に保ち、そして生後5日目から10日目にかけて徐々に27度弱まで下げて行き、さらに4週目の終わりまでに約24度に達するように少しずつ下げていくことを、PetPlace は勧めています。
子犬は生後1年間、ワクチン接種のために複数回の通院が必要になる場合があります。成犬は一般的に年に1回の検診が効果的ですが、高齢犬や特別なケアが必要な犬は、より頻繁な検診が必要になる場合があります。
子犬は生後2~3週間は必要な栄養の摂取を完全に母乳だけに依存します。この時期の母犬はそれほど活動的ではなく、授乳は大量のエネルギーを消費するため、母犬の一日カロリー要求量は通常よりも高くなる、とAKCは伝えています。哺育期全体を通じて母犬と子犬がともに十分な栄養を確実に摂取できるように、母犬には良質の子犬用フードを1日に数回与える必要があります。授乳期の母犬に推奨されるフードのタイプと量について、獣医師に相談してみましょう。
この期間は子犬の体重によく注意しておくことも重要です。子犬たちの中に栄養不良の子がいることに気づいたら、授乳が始まるタイミングを見計らって、小さめの子犬が一番出そうな乳首に確実に吸い付けるようにサポートしてあげる必要があるかもしれない、とThe Nest はいいます。頻繁にクンクンキャンキャン鳴く子犬も空腹で鳴いているのかもしれないため、授乳時にはよく注意して観察する必要があります。
それでもまだ子犬が小さめのままで、健康的な成長の徴候や体重増加が見られないときは、獣医師に相談してください。そのような場合は母犬から引き離して人工哺育に切り替えなければならないこともあります。Wag! によると、母犬に乳腺炎(乳汁産生を妨げることがある乳腺の炎症)の様子がみられないか観察することも重要です。乳腺炎の徴候には、乳房や乳頭が腫れたり、授乳を嫌がる等が含まれ、乳腺炎の母犬は、子犬がお乳を飲もうとしたときに嚙みつくこともあります。これらの症状に気づいたら、すぐに獣医師に連絡してください。
生後4~5週目までには、子犬に歯が生え始めて離乳が始まり、それと同時に母乳の産生が減り始めます。子犬たちが母犬のフードを食べようとトライし始めていることに気づいたら、子犬用のボウルを用意して子犬の離乳食を与え始めてみましょう。
幼い子犬は病気や感染症にかかりやすいため、そういった感染症や健康上の異常がないかを常に注意深く見守る必要があります。子犬に嘔吐、下痢、立てない、食べないといった何らかの異常が見られたら、獣医師に報告してください。
The Spruce Pets によると、小さな子犬はノミやその他の寄生虫にも特に弱いため、適切な寄生虫駆除についても獣医師に尋ねておいたほうがいいでしょう。生後数週間は授乳によって与えられる抗体が子犬たちを病気から守ってくれますが、生後6~8週目頃にはこれらの抗体もなくなって行くため、この頃に最初の一連のワクチン接種が必要になります。人の手から子犬に何らかの病原菌をうつしたりしないように、家族の全員が子犬と触れ合う前に必ず手をよく洗うようにしなければなりません。

生後4週目までに、子犬は人や他の犬との社会化を始められるようになります。The Spruce Pets によると、生後4週目から12週目までは、子犬にとって、社会性を身に着けるために自分たちが住む世界について学ばなければならない、決定的に重要な時期になります。社会性を身に着けるということは、精神的に落ち着いて幸せな暮らしができる成犬に成長するということです。社会化が不十分だった子犬は、成長しても不安を感じやすく問題行動を発症しやすい傾向があります。子犬を手元に残しておくのか譲渡するのかにかかわらず、子犬を抱きしめて一緒に遊ぶこと、探検や遊びを自由にさせること、そしてできるだけ多くの新しい経験をさせることが重要です。
生まれたばかりの子犬のケアにはやらなければならないことがたくさんありますが、この最初の数週間はあっと言う間に過ぎて行きます。譲渡するのはまだまだ先の事・・・と思っていても、ほろ苦い別れの時は思ったよりもすぐにやって来るものです。ですから、一緒にいられる間は子犬たちの可愛すぎる愛くるしさを存分に味わいましょう。手放す時が来ても、子犬たちにベストな人(犬)生のスタート切ってもらえたことを誇りに思い、子犬のケアをやり遂げた満足感を得ることができるでしょう。
プロフェッショナル獣医学術部
プロフェッショナル獣医学術マネジャー
日本ヒルズ・コルゲート株式会社
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