もしやぽっちゃりを超えた・・・?始めましょう、犬のダイエット作戦!

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人も犬も体重管理の問題は難しいものです。気をつけていても、体重が増えてしまうことはありますし、それに伴って色々な心配事がでてくることだってあるものです。人と同様、犬でも太りすぎてしまうと一連の健康問題に直面することが多く、体重の問題が持病を悪化させてしまうこともあります。犬の健康を考えたときに、適正な体型や体重を維持することがどれだけ大切かを理解することと、正しく健康にダイエットする方法を知っておくことは同じくらい重要なことです。太らせないように気を付けることはもちろんですが、ダイエットを始めるのに、遅すぎるということはありません。さあ、始めましょう!

犬が太ってしまう原因とは?

犬が太ってしまう一番の原因は、やはり慢性的なフードの与えすぎと考えられています。さらに、慢性的な運動不足はそれに拍車をかけます。また、太りやすく体重管理がしにくいといわれる犬種もいます。例えば、ゴールデン・レトリバー、ブルドッグ、コッカー・スパニエルなどです。加えて、性格的におとなしいワンちゃんだと、散歩や運動に関する欲求がそんなに高くないことがあり、あまりお散歩したり遊んだりしなくても本人(犬)は満足するため、結果的に慢性的な運動不足になることもあります。

たしかに、ぽっちゃり犬は見た目も動作もかわいらしいですが、全米犬癌財団によると、過剰な体重は骨と関節に過度のストレスをかける上、糖尿病、心臓病、高血圧、がんのリスクも高めると指摘しています。また、暑さに弱くなり、熱中症で呼吸困難を起こすこともあるかもしれません。さらに恐ろしいことに、これらは今日のペットによく見られる体重増加と関連する疾病のほんの一部なのです。

犬のぽっちゃりはどこから?

では、犬はどこからが太りすぎなのでしょうか。それは専門家である獣医師に判断してもらうのがベストで理想的な方法です。ただ、動物病院に行く前に自宅で体型をチェックできる方法もあります。犬種にかかわらず、健康的な体型では肋骨を覆う脂肪が厚くなく、すべての肋骨に触れることができなければなりません。また、胸部の幅は腹部の幅よりも広く、胸から胃にかけて顕著なせり上がりが認められなければなりません。太りすぎの場合は一般に腰のくびれがなく、胸部と腹部の境目がなくなっています。さらに、歩いているときに息切れする、歩くのが以前よりも少し遅くなった、普段より良く寝ているといったことに気づくようになるかもしれません。これらに当てはまるようであれば、もうぽっちゃりを超えている可能性が高いといえそうです。

飼い主にできること

犬のダイエットは、飼い主が正しい方法を理解し、実践できるかどうかが成功の鍵となります。これには、飼い主が自分自身の場合と同じように犬のダイエットを捉えて、意識の変化ともにライフスタイルを変えていく努力が必要になります。

運動量を増やす

ぽっちゃり犬に限ったことではありませんが、犬には心身の健康のために身体の運動が必要です。ぽっちゃり犬の飼い主の中には、特に犬が時間をかけて徐々に太ってきた場合、太っていることに気づきにくい場合があり、これはペット肥満予防協会の言う『ファットペットギャップ(肥満ペットの認識のずれ:太っているのにそれが普通だと思うこと)』につながってしまいがちです。運動の習慣を作ることで、そのような意識の克服(そして予防)に役立ちます。決められた運動療法を守り、犬が喜ぶことが何かを見つけることに注力してみてください。そうしているうちに、体重だけでなく心にも良い結果が表れてくるでしょう。

食事:決まった時間に決まった量を与える

食事の与え方に関するヒントです。ぽっちゃり犬は、本当に必要な量よりも実は多く食べている可能性があります。そこでまず第一に、一日のうちの決まった時間に食事を与えるようにしましょう。時間を決めず一日中好きな時間に食べられることを許容していると、実際に食べている量が分からず、食べ過ぎてしまう可能性があります。

次は食事の量の管理です。愛犬が今実際に食べている量を知った上で徐々に減らしていきます。適切な食事量については、獣医師に確認してもらいましょう。その際、おやつを一日にどのくらい与えているかを考慮して、その分を一日の食事から差し引くことも必要です。そして様子をよく観察して、犬の満足感と健康的な体重を維持できる量を見極めていきます。人の目には少なく見える量でも、犬の胃を満たすには十分である場合が多いことを理解しましょう。

必ず家族全員で取り組む

愛犬の体重について家族全員が同じ認識を持っていなければなりません。犬がダイエットを始めているにもかかわらず、誰かがこっそり余計なおやつや食事を与えてしまっていると、それがたとえ少量だとしても減量はうまくいきません。家族全員が減量プログラムに参加していることを確認することは、減量プログラムそのものと同じくらい重要です。

体重を定期的に確認する

Basset hound being checked at the veterinarian

愛犬の体重を定期的に測定しましょう。ダイエット中の人が定期的に体重を測るのと同じように、犬でもダイエットを成功させるためには進み具合を記録することは重要なポイントです。そうすることで、愛犬の健康な体重維持にちょうど良い、多すぎたり少なすぎたりしない食事量が分かってきます。さらに、体重計の数字が小さくなっていくのを見るのは励みにもなり、続けやすくなるものです。ただし、人間用の体重計で目盛りが大きいものだと体重の変化が分かりにくいことがあるので、動物病院で体重を測ってもらうか、犬用の体重計のように細かい目盛りがあるものを使用するのがよいでしょう。小型犬なら、赤ちゃん用の体重計を使うこともお勧めです。

気持ちを強く持つ

食べることが生きがいのようなワンちゃんもいますし、飼い主なら誰でも愛犬にごちそうして喜んで食べてくれるのを見るのはうれしいものです。なので、ダイエットを実践することは、飼い主にとってなかなか難しいことなのは当然です。食べ物をねだられて、それをお断りしなくてはならないことに心苦しく思うこともあるでしょう。でも、それに屈してしまったら、多くの場合、いつまでも減量に成功できません。とにかく覚えておかなければならないのは、たとえ愛犬に与える食事やおやつを減らしたとしても、決してあなたの愛情が減ったとは思わない、そのような罪悪感を感じないようにする、ということです。愛犬が本当に食べることが大好きな子だとしても、一緒におやつをつまむ楽しみを、遊びや運動に置き換えてあげることができるのです。

愛犬のダイエットのことは、まずは獣医師に相談してみましょう。ぽっちゃり犬に適したフードや与え方のこと、少ない量でも確実に十分な栄養を摂れるような方法をアドバイスしてくれるでしょう。犬の体重の減り方には個体差があり、体重管理の必要な犬をお世話する時に、対処すべき要因はたくさんあるので、方法を間違わないためにも、専門家としての獣医師に相談しながら行うことが大切です。犬の太りすぎは健康でも幸せでもないですし、肥満が健康に与えるリスクはとても無視できるものではありません。生涯にわたって常に気を付けておかなければならない大変なお仕事になるかもしれませんが、健康な体重を維持することは、愛犬との健康で楽しい生涯を保証することになるのです。

Contributor Bio

ケイティ・フィンレイ

ケイティ・フィンレイ

 

カリフォルニア州ロサンゼルス在住のドッグトレーナー兼ライター。6年以上前から犬とその飼い主に、直接会って、またはオンライン記事を通じて働きかけています。

 

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