
猫の妊娠中や授乳期の食事はどうする?必要な栄養素が含まれたキャットフード
妊娠中および授乳中の猫には、正しい食事を与えることがとても大切です。栄養不足により、子猫が出生時低体重となり、子猫の健康状態が危険にさらされることで生存率を下げてしまうことがあります1。目標は、母猫と子猫の両方に最適な栄養を与えることです。具体的に言うと、栄養面では次のような優先事項があります:
- 子猫の成長と母猫の乳汁産生のためにカロリーからのエネルギー量を増やす。
- 子猫の成長と発達のためにタンパク質を増やす。
- 母猫の高いカロリー要求量を満たすために脂肪を増やす。
- 子猫の骨の成長と母猫の乳汁産生に必要なカルシウムとリンを増やす。
- 少しの量でより多くのカロリーを供給できるように消化率を高める。
妊娠と栄養面の優先事項に関する重要な質問とその答え
なぜエネルギーと脂肪を増やすことがそんなに重要なのでしょうか?
エネルギーと脂肪を増やすことが重要なのは、妊娠中と授乳中のエネルギー要求量が極めて高いからです。授乳期は、猫の一生の中で最もエネルギーを必要とする時期です。授乳中の猫のエネルギー要求量は、健康な成猫の2~6倍にもなっています。
消化率とは? なぜそれが重要なのでしょう?
消化率とは、猫が食べた食物のどのくらいが実際に体に吸収されるのか、ということです。高い消化率が重要なのは、妊娠中の猫ではエネルギー要求量が非常に高いのに、お腹の中の物理的なスペースはせまくなっているからなのです。
妊娠中または授乳中の猫には何を与えるべき?
妊娠中または授乳中の猫には、高まっている栄養要求量をまかなえるフードを与えることがとても重要です。妊娠が分かったら、できるだけ早くヒルズのサイエンス・ダイエット キトンシリーズまたは、サイエンス・ダイエット〈プロ〉猫用 健康ガード 発育を与えることをお勧めします。これらの総合栄養食は必須栄養素が豊富で、お腹の中の子猫の発育をサポートします。いずれにしても、妊娠中または授乳中の猫にお勧めのフードについては、かかりつけの獣医師に相談するのがベストな方法です。
妊娠中または授乳中の猫向きのサイエンス・ダイエット製品は?
- ヒルズのサイエンス・ダイエット キトン 子ねこ用 ~12ヶ月 / 妊娠・授乳期 まぐろ
- ヒルズのサイエンス・ダイエット™ キトン レバー&チキン 缶詰 子ねこ用~12ヶ月 / 妊娠・授乳期
- サイエンス・ダイエット〈プロ〉猫用【健康ガード 発育】 ヒルズ サイエンス・ダイエット <プロ> <猫用> 健康ガード 発育 ~12ヶ月/妊娠・授乳期
妊娠中または授乳中の猫へのこれらのフードの与え方は?
- 妊娠中の猫: パッケージに書かれている量を参考に与えて下さい。出産後も、子猫が離乳するまでキトンシリーズをそのまま与え続けることが推奨されます。
- 授乳中の猫: 出産後の母猫は、常にフードを食べられる状態にしておいて下さい。このように自由にフードが食べられることで、子猫にとっては普通食に離乳する助けになり、母猫にとっては授乳期に必要な高エネルギー食を給与されることになります。
猫の妊娠期間は?
典型的な妊娠期間は、平均63~65日間です²。妊娠・授乳期には週に一度は獣医師に診てもらい、体重とフードの摂取量を評価してもらうことをお勧めします。かかりつけの獣医師と相談して、妊娠中と出産後の愛猫に適した検査スケジュールを組みましょう。
子猫の離乳時期は?
離乳は、通常徐々にすすみます。ほとんどの子猫は3~4週齢から固形食を食べ始めます。効果的な離乳のためには、6~10週齢で完了すべきです3。
最初の子猫ケアの優先事項
1~2日ごとに子猫の体重、便、発達状態と活動を(特に生後2週間は)記録することをお勧めします⁴。その上で、獣医師の定期健診を受けて下さい。
- 1 Small Animal Clinical Nutrition, 4th Edition. Reproducing Cats; Pregnancy p. 321
- 2 Small Animal Clinical Nutrition, 4th Edition. Reproducing Cats; Assessment p. 321
- 3 Small Animal Clinical Nutrition, 4th Edition. Reproducing Cats; Weaning; p. 328
- 4 Small Animal Clinical Nutrition, 4th Edition. Growing Kittens; p.329