猫に最適なダイエットフードとは?

執筆: カーラ・マーフィー
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ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

お家の猫はちょうどいい体型ですか?ちょっとふっくらしたぐらいの方ががかわいいと感じる方も多いかもしれませんね。ダイエットの話題は、ぽっちゃり猫ファンの方々には耳の痛い話になってしまうかもしれませんが、かわいさがちょうどよくても、それは体型が適正というわけではありません。やはり肥満は様々な健康トラブルと関連していることがわかっていますし、最終的には寿命を短くしてしまうこともあります。まずは、獣医師による健康診断を受けて、もし肥満だと診断されたら、さらにその体重増加に病的な基礎疾患が関係していないかどうかを確認してもらう必要があります。

検査で特に病気が見つからなければ、次は毎日の食事について見直すことを考えていきます。とはいっても、ダイエットのためだからといって、単に食事の量を減らすだけでは、猫は満腹感を得られず、空腹が満たされるまで、結局食べ物をねだり続けることになります。猫の満腹感まで考慮された栄養バランスの取れたフードを与えることで、猫の体重も、満腹感もコントロールすることができます。

肥満による健康トラブル

人間もそうかもしれませんが、理想体重を超えている猫たちが増えているようです。米国ペット肥満防止協会による今から2年ほど前の研究によると、米国の猫の約58%がこのカテゴリーに入るとのことでした。そして、人間と同じように、猫にも肥満による健康トラブルが生じています。 PetMD によると、肥満の猫は、特に糖尿病、心臓病、関節炎といった長期的に管理が必要な疾患になりやすくなります。ずんぐりした体型はかわいく見えるかもしれませんが、適正な体重を維持して、健康でいてもらうことが猫にとってベストなのは間違いありません。

タンパク質  vs 炭水化物

減量に最適なキャットフードとは、必要な栄養バランスがとれていることや、低カロリーであることはもちろんですが、それに加えて、減量のための食事量でも食後の腹持ちがよく満足感を感じられる、ということもとても重要なポイントです。一般的に腹持ちがよい食品とは、少しずつ体に吸収されて急激に血糖値が上がらない食品のことで、タンパク質や繊維質を適度に含む食材を含んでいます。猫は、もともと人間や犬より多くのタンパク質が必要なので、高タンパク質 のフードはダイエットが必要な猫に、腹持ちの点でも、猫の特殊な栄養代謝の点でも適していると言えます。

飼い主にとって猫のダイエットを続けやすくするためにも、この満腹感は大切な要素です。猫が満腹で満足していれば、通常の食事の時間以外に食物をねだることは少なくなり、猫の食事の量をよりコントロールしやすくなりますし、一緒に過ごす時間をより楽しいものにできます。

一般的に炭水化物は、タンパク質や脂質と並んで、生体に必要な栄養素ですが、猫ではその食性上、人間や犬よりもその重要性の優先順位が下がります。テキサスA&M大学  によると、猫は炭水化物を消化するための酵素の濃度が低く、炭水化物を効率的に消化してエネルギーに変えることができません。たとえ炭水化物が多く含まれる食事を摂取しても、必要なエネルギーを産生するためにタンパク質を利用するのです。エネルギーとして使用されなかった炭水化物は脂肪として蓄積されます。低脂肪であっても高炭水化物で高繊維の食事は猫の腸の機能の低下を引き起こし、結果として脂肪以外の体重(除脂肪体重:体脂肪以外の、筋肉や骨、内臓などの総重量のこと)を減らしてしまう可能性があります。除脂肪体重が減ってしまうと、満腹感や満足感が得られないため、体重が回復してしまうことがあります。と説明しています。

どんな食事を選ぶ?

猫の健康的なダイエットに役立つように、満腹感にも配慮して作られたキャットフードが多く販売され、あらゆる種類の選択肢があります。猫の体重管理を目的として、猫の栄養特性に配慮し獣医師が開発したフードには、果物や野菜の食物繊維を配合したものや、体内の細胞を保護し、より健康的な体重維持に役立つ抗酸化成分を含むものなどさまざまです。成猫や高齢の猫のために、関節や骨の健康に配慮し、かつ満腹感を維持するために必要な栄養素を含み、それでいて過剰なカロリーを含まないタイプのものもあります。

たくさんありすぎて、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。そんなときは、かかりつけの獣医師に相談するのが一番安心です。獣医師は猫のことをよく理解し、猫にとってベストなフードを選ぶアドバイスをしてくれます。また、目標体重に対する現在の進捗状況を確認するために 10 week turnaround chart といったツールも使用できます。

運動の時間を作る

緑色の目をした茶色のタビー猫のクローズアップショット。そして、やはり運動はダイエットには欠かせません。一般的に室内で飼育されている猫たちは、摂取したカロリーを消費するための運動時間が全然足りていません。猫にとっての運動は、狩猟本能を刺激するような遊びが一番ですから、最適なダイエットフードを与えることに加えて、毎日一緒に遊ぶ時間を設けるようにしましょう。猫が運動できるような手軽な方法を多くの簡単なアイデアから探すことができます。

適切なダイエットに役立つキャットフードを選択して、その与える量を守ること、そして、毎日楽しく運動させる時間を作る、といった習慣づけをすることによって、より健康的で活発な猫に少しずつ変わっていきます。猫にとっても、1日の中で楽しく過ごせる時間があることが理解できると、毎日の楽しみができて、見るからに機嫌がよくなるものです。猫のご機嫌も飼い主次第、楽しみながら続けていきましょう!

筆者紹介

カーラ・マーフィー

カーラ・マーフィー

 

ペンシルバニア州エリー在住のフリーライター。ゴールデンドゥードゥルのマディーと暮らしています。

 

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