
猫草について:猫に必要?
ペットに最適なフードを見つけましょう。
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「猫草」と聞いて、どんなことが思い浮かぶでしょうか。そういう種類の草があるのか、猫にとってどんな意味があるのか、など、意外と名前だけは聞いたことがあっても、よく知っているわけではない、という方も多いかもしれませんね。猫は、真性肉食動物(必要な栄養を摂取するために肉を食べる必要がある動物)ではあるものの、実は様々な理由から植物を好んで食べることがあります。今回は、この猫草についての意味や注意点などをご紹介します。
猫草(キャットグラス)とは
猫草という特定の種類の植物があるわけではありません。猫は小麦、大麦、燕麦、ライ麦などのイネ科の背の低い草を好むことが多く、これらの植物の種から育てられた新芽が、いわゆる猫草として販売されています。見た目が似ているからといって、なんでもかんでも猫草として猫に与えられるというわけではないので注意が必要です。例えば、周囲に生えている芝生などの草花の中には猫にとっては有毒な殺虫剤が含まれている可能性があります。猫草は、ペットに与えることを目的として、安全に育てられているものが販売されています。
では、猫草は猫にとってどんな意味があるのでしょうか。今のところはっきりとした理由は分かっていないようですが、毛玉を吐き出すのを助ける、あるいは便秘の予防、ただ単に食感が好きだから、などが考えられています。猫草を好む猫なら、猫にいたずらされたくないものから猫の興味を引くこともできますし、ストレス解消にもなっていいかもしれませんね。
お花屋さんなどには、すでに芽が出ている猫草を鉢ごと売っているものもあると思いますが、種からご自身で育てる猫草キットも人気があるようです。こういったものを利用して猫のための手作りのグリーンビュッフェをつくるのもいいでしょう。植物を鉢に植えるときと同様に、種を撒いたら土をかぶせ、日当たりのいい場所に置いて、定期的に水をやるようにします(霧吹きを使うと、水のやり過ぎを防げるでしょう)。数日で芽が出て、2週間もすれば食べられるようになります。
猫草のメリットと取り扱い方法
昔からある猫にまつわる都市伝説では、猫は具合の悪いときにだけ草を食べる、と言われたこともあるようですが、研究によってそれは事実ではないことがわかっています。猫草は、猫が楽しむことのできる嗜好品であり、猫の消化機能に役立つ可能性もあります。
猫草の食物繊維によって、毛玉の排泄や便通に役立つといわれています。また、猫草には血流をよくするビタミンである葉酸(葉酸は、同じ穀物が配合されている人間の朝食用シリアルにもよく入っています)も含まれていて、猫の健康維持に役立つ可能性もあります。ただし、普段猫草をあまり食べないのに、いやにたくさん食べたり、嘔吐の頻度が多いなどの場合には、かならず獣医師に相談し、病気が隠れていないか確認してもらいましょう。
さらに、猫草をほかの植物とは別にしておくことも大切です。アメリカ動物虐待防止協会 は、猫や犬に毒や刺激性のある一般的な植物の総合リストを公開しています。ポトス、アロエ、パセリ、そのほかの危険な植物は、猫が行かれない部屋で育てるか、猫の手が届かない棚の上やハンギングポットで育て、猫草は、猫が自分のものだとわかるように、床に近い低い位置に置くようにしましょう。
たくさん猫草を食べても大丈夫?
猫も長毛品種や抜け毛の量が多い猫の場合、毛玉の吐き戻しの機会が多くなります。このような場合には、一度にたくさん猫草を食べることで、吐き戻ししやすくしています。アニマルプラネットは、「猫草をむしゃむしゃ食べてしばらくすると、猫は大抵食べた草を吐き戻します」と説明しています。吐いたり、嘔吐物の中に草があれば、状況的にやはり草を食べることで、嘔吐しやすいようにして不快感を和らげるための行動だったのだろう、と考えることができるでしょう。基本的に猫草を食べることは猫に任せても問題ありませんが、あまりに好きすぎて嘔吐の頻度が増える場合には、量を調節したほうがいいかもしれません。
草を育てる際に、特に決まっている実証済みの量というのはありませんが、バーピー・シード・カンパニーなど専門家の大半は、一度にだいたいひと握り分の種を植えることを勧めています。複数の猫がいる場合は、取り合いを避けるために、それぞれの猫草の鉢を用意してあげることも検討しましょう。
既にご紹介したように、猫草は猫に与えること前提としているので、適切なキットや種などの購入したものを与えるのであれば、安全性に問題はありません。いつものように猫の習慣や健康に注意を払って、普段とは違うことに気付いたら、すぐに獣医師に連絡してください。
すべての猫が猫草を好んで食べるわけではないので、猫草を食べなくても問題はありません。でも、好きな猫にとってはストレスの解消にもなりますから、とりあえず与えてみて反応を見てみてはどうでしょう?自分専用のサラダバーができて喜ぶかもしれませんね。
Contributor Bio

クリスティーン・オブライエン
クリスティーン・オブライエンは、ライターであり母であり、家の中を取り仕切るロシアン・ブルー2頭と暮らす長年の愛猫家でもあります。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyでも、ペット、妊娠そして家庭生活について記事を書いています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)でも彼女をフォローすることができます。