猫が吐く原因にもなる毛玉。毛玉対策でしっかりケアしてあげましょう。

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みなさんはご自分の猫ちゃんを心から愛されていることでしょう。しかしいくら愛しているからといって、愛猫の毛玉まで好きな方は・・・いませんよね。でもご安心ください。毛玉と戦っているのはあなただけではありません。ヒルズの調査では、愛猫にまつわる悩みのナンバーワンは毛玉なのです。実に飼い主の35%の方が回答しています。このページでは、この嫌な毛玉を減らす方法をご紹介します。

毛玉の正体

通常、猫が飲み込でしまった毛は腸管を通り、ウンチと一緒に排泄されます。でも、胃や食道にたまってしまった毛は消化されないため、猫は吐いて毛玉を取り除こうとします。毛玉の形状は猫によって異なりますが、通常は細い食道を遡ってくるため円柱状をしています。

コーネル大学獣医学部の小動物学准教授リチャード・ゴールドシュタイン獣医師によると、1〜2週間に1回程度なら毛玉を吐いても珍しいことではないそうです。猫の毛玉は一般的に2〜3センチくらいの大きさですが、中には長さ十数センチ、太さ数センチの毛玉を吐くこともあるそうです。この愛猫からの小さなプレゼントは、猫自身の毛色とほぼ同じ色をしていますが、食物や胃液と混ざり合うため、やや濃い色をしています。

毛玉を吐く時のくせも猫によって異なります。まるでこれから吐くぞと警告するかのように大きな鳴き声を出す猫もいれば、隠れてこっそりと吐き出す猫もいます。でもどの猫にもみられる明らかなサインは、毛玉を吐き出す直前に大きなゲエゲエとした音と咳き込んだような音を出すことです。

なぜ猫は毛を食べるの?

自分の毛皮をおやつにしているわけではありませんので、心配はいりません。自分の体を舐めてきれいにしようと毛づくろいをする際に飲み込んでしまうだけなのです。猫に舐められたことがある方ならその舌がザラザラしていることをご存知でしょう。きれい好きの猫はこのザラザラした舌で汚れや抜け毛を取り除き、人の手を借りずに清潔でつやつやした毛並みを維持しています(犬と違う点ですね)。でも困ったことに、猫は毛を消化することができません。そのため、どうにかして体の中から出さないといけないのです。

特に毛玉ができやすい猫は?Long-haired cat grooms itself.

ペルシャやメインクーンなど、長毛種の猫は短毛種の猫よりも毛量が多いため毛玉を吐きやすい傾向があります。冬毛が抜ける暖かい時期にも吐きやすくなります。他の猫と比べて毛づくろいが好きな子も毛玉ができやすいでしょう。

毛玉は健康問題?

場合によります。胃にたまってしまった毛玉をたまに吐く程度なら、飼い主には楽しいことではありませんが、猫にとってはごく自然なことです。でも、頻繁に吐く場合や吐こうと咳き込んだり、ゲエゲエしているのに毛玉が出てこない場合は、獣医師に相談しましょう。便秘している、便に大量の毛が混ざっている、食欲や元気がないといった場合も毛玉が原因になっていることがあるため、獣医師に相談を。また、毛玉の数が増えたり、いつもより頻繁に毛づくろいを行っている時も、皮膚病などの何か大きな問題が潜んでいる場合があるので獣医師に相談してください。

毛玉の悩みがある場合、動物病院では血液検査を行い、肝臓や腎臓の働きに問題がないか調べることがあります。何か詰まっていないか調べるには超音波検査やレントゲン検査が必要になることもあります。アッシュビル専門動物病院のサイトに寄稿しているジェフ・ヨハンソン獣医師が詳細な報告をしています。それによれば、来院時に呼吸が速く、食欲不振、流涎(よだれ)といった症状を示していた猫をレントゲンで検査したところ、食道に固まった毛玉が詰まっていることが判明しました。このケースでは、毛玉を胃の中に押し戻すことができたため、毛玉は便と一緒に自然に排泄されたそうです。軽度の例では、下剤が役に立つこともあるそうですが、下剤の投与は獣医師の指示のもとで行う必要があります。毛穴がガッチリと詰まってしまったより重症な例では、手術しないと取り除けないこともあります。

上手な毛玉の管理と予防方法は?

毛玉を減らす方法は3つあります。まず、ブラッシングで抜け毛を取り除いてあげましょう。定期的にブラッシングすることで、毛づくろいの際に飲み込む毛の量を減らすことができます。ブラッシングしたからといって、毛づくろいをやめることはありませんが、飲み込む毛の量は減らしてあげることができます。また、ブラッシングを通して愛猫との絆を深めることもできるでしょう。

2つ目の方法は、抜け毛を減らして毛玉を予防することです。そのためのシャンプー剤やウェットティッシュなどの製品が販売されています。ただし、他のケア製品と同じように、自分の猫に合っているかどうか必ず獣医師に確認してから日常の管理に取り入れるようにしましょう。

最後に、食事も非常に重要な役割を果たしていることを知っておきましょう。毛玉管理用のキャットフードには、皮膚や被毛の状態を整えて抜け毛を防ぐ優れた栄養バランスに加えて、毛玉の自然な排泄を促す天然の食物繊維が配合されています。ヒルズのサイエンス・ダイエット™には、毛玉の悩みを抱える猫ちゃんのためのさまざまな製品があります。

あなたの猫もあなたも、もう毛玉で悩む必要はありません。ブラッシングを行い、健康的な毛並みを維持して腸内の毛玉の自然な通過を促す高品質なキャットフードを選ぶことで、毛玉の悩みにさよならすることができます。

筆者紹介

カーラ・マーフィー

カーラ・マーフィー

 

ペンシルバニア州エリー在住のフリーランスライター。オリーブという名前の猫と暮らしていますが、おかげさまで毛玉で悩むことはありません。

 

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