猫のくしゃみが多い、連続する原因や特に注意すべき症状と対処法

所要時間:3分

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お家のねこちゃんのくしゃみ、なんだか連続して出ているなぁと感じることはありませんか?猫のくしゃみ自体は珍しいことではありませんが、連続していたり、普段より明らかに多かったりする場合は、念のため動物病院で獣医さんに診てもらうことをおすすめします。

猫のくしゃみが多くなる原因は何?

多くの場合、猫がくしゃみをする理由は人間とほぼ同じで、回数が多かったり連続して出る場合でも、原因は空気中を漂う刺激物、たとえばほこりやタバコの煙であることがよくあります。ときには、猫自身の毛が原因になることもあります。

ただし、くしゃみの回数が多い、連続して出るといった状態が続く場合は、何か深刻な理由が隠れている可能性もあります。猫のくしゃみのよくある原因を見ていきましょう。

1.刺激物

一見無害に思える刺激物がくしゃみを引き起こすことがあります。たとえば料理に使う強いスパイス(コショウとシナモンは一般に刺激が強いとされています)は、キッチンに様子を伺いに来た猫の敏感な嗅覚を刺激するかもしれません。同じことは酢や漂白剤などの家庭用洗剤にもいえます。それらは人間だけでなく、動物にも刺激を与えることがあります。アロマセラピーなどに使われる、エッセンシャルオイルにも気をつけてください。人間には良い香りでも、猫の鋭い嗅覚には強い刺激になるかもしれないからです。

Black cat sniffing bowls of spices on table.

2.異物

好奇心旺盛な猫は、鼻先をいろいろな物にくっつけます。それで、刈り取られた芝生や花粉を知らず知らずのうちに家の中に持ち込んでいるかもしれません。また、それらは猫の鼻の穴を詰まらせてしまうことがあります。異物が詰まってしまって、くしゃみをしても出てこないときは、無理に自分で取り出そうとせず、すぐに獣医師に連絡して、プロの手で取ってもらいましょう。

3.歯の病気

猫に歯の病気があるとき、もっとも多くみられる症状は実はくしゃみと鼻水です。Pet Health Network*¹ によれば、「猫の歯の感染症は、細菌を副鼻腔に定着させて、炎症とくしゃみを引き起こすことがあります」とのことです。治療しないまま放置していると、細菌が体の別の場所に移動してしまうかもしれません。

4.ウイルスなど

猫のくしゃみが続く原因として、猫ヘルペスウイルス1型や猫カリシウイルス、細菌、クラミジアなどによる感染症が一般的です。まこれらは猫の上部気道炎を引き起こし、くしゃみや鼻水などの症状が見られることがあります。まれに、クリプトコッカスなどの真菌が原因となるケースもあります。

5.呼吸器感染症

獣医師のアーノルド・プロットニックはPetchaで、猫がアレルギーでくしゃみをするのは珍しいと語っています。猫がくしゃみをしたときは、むしろ上部気道感染症が疑われます。「ほとんどの猫は子猫のうちに上部気道ウイルスにさらされて、そのウイルスをずっと持つ慢性的キャリアになっています。ストレスを受けたり、免疫抑制状態になったりすると、ウイルスが勢いを得て臨床症状を引き起こされます」とのことです。この種の感染症は猫から猫にうつるもので、人から猫にうつるものではありません。

猫のくしゃみが多い場合に注意すべき症状は何?

鼻水

くしゃみが多いときは、鼻水にも注意が必要です。VCA動物病院*² によると、くしゃみと鼻水は同時に出ることもあれば別々に現れることもあり、鼻腔や副鼻腔の異常が関係していることがあるそうです。たまのくしゃみは問題ありませんが、繰り返す激しいくしゃみは鼻腔の炎症が疑われます。

目やに・目の充血

猫ヘルペスウイルスなどの感染症では、くしゃみに加えて結膜炎(目の炎症)を起こすことがよくあります。目やにが増える、目が赤い、涙が多いなどが見られる場合は、上部気道感染症が進行している可能性があります。

食欲不振・元気消失

くしゃみの原因となるウイルスや細菌への感染が全身に影響しはじめると、熱やだるさで食欲が落ちたり、活動量が減ったりすることがあります。

咳・呼吸の乱れ

くしゃみだけでなく咳や呼吸の乱れがある場合は、気道の奥(下部気道)まで炎症が及んでいる可能性があり、気管支炎や肺炎に進行していることもあります。

猫のくしゃみが止まらない場合の改善方法は?

猫が頻繁にくしゃみをするときは、まず、自身で取り除くことのできる環境原因がないかを確認してみてください。たとえば、料理中はおもちゃで猫の気を引いて、キッチンのそばには来ないようにする、原因になるかもしれない洗剤の使用をやめる、部屋の中のチリやホコリ、花粉などを減らすために頻繁に掃除機をかけるなどです。

それでも、くしゃみが自然に治まらなかったり、別の症状がみられたりするときは、すぐに獣医師に診せて確認してもらいましょう。獣医師は一連の診察と検査をすることで、何が問題を引き起こしているのかを明らかにしてくれるはずです。

飼い主にとって、愛猫の健康は一番の優先事項です。今後も長く猫ちゃんがベストな体調を保てるように、獣医師による定期健診を受けましょう。

参照先:
*1 https://www.pethealthnetwork.com/cat-health/cat-diseases-conditions-a-z/7-causes-cat-sneezing
*2 https://vcahospitals.com/know-your-pet/testing-for-sneezing

筆者紹介

クリスティン・オブライエンの写真

クリスティーン・オブライエン

クリスティーン・オブライエンは、ライターであり母であり、家の中を取り仕切るロシアン・ブルー2頭と暮らす長年の愛猫家でもあります。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyでも、ペット、妊娠そして家庭生活について記事を書いています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)でも彼女をフォローすることができます。

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