ペットに最適なフードを見つけましょう。
ペットに最適なフードを見つけましょう。
ペットに最適なフードを見つけましょう。
※参照リンク先は英語になります。
お家の猫ちゃんが間食に草を食べていたら、もしかするとお腹の調子が悪いのかもしれません。でも、具合がよいときでも草を食べることがあるのでしょうか? そもそも、猫はなぜ草を食べるのでしょう?
猫が草を食べるわけ
猫は『真性肉食動物』で、これは生きるための常食として肉類を必要とすることを意味します。つまり彼らの食事には野菜は不要なのです。猫は野菜を消化するために必要な酵素を体内に持ち合わせていません。ですが、実際に猫たちは草を食べますし、むしろ安全な葉物(これについては後で詳しく)を食べることを楽しんでいるかもしれません。とはいっても、猫の健康にとって重要なのは新鮮な草を与えるよりも、必要な栄養素を供給する正しいキャットフードを選ぶことだということを忘れないでください。
猫が草をムシャムシャ食べる理由のいくつかは、人の食事メニューに野菜が含まれるのと同じなのかもしれません。たとえばAnimal Planetでは、猫が葉物を食べる理由を、毛玉のような消化できないものを除去するため、便秘を解消するため、葉酸などの栄養素を摂取するため、などと説明しています。Vetstreetは、草をかむことはストレス解消にもなっているかもしれない、と述べています。
消化機能上の必要性
専門家は草を猫の消化器系にとって必要なものとはみなしていませんが、Animal Planetは、「ちょうど人が胃薬を飲むように、胃の調子を整えるために」猫は柔らかい草を求めるのかもしれない、と報告しています。食べ過ぎたり、胃腸に不快感を感じたとき、猫は本能的に植物に含まれる繊維でそれを一掃しようとします。猫がトイレットペーパーを噛んでいるところを見たことはありませんか?この行動も食物繊維を求めてのことなのです。体調を整えたいだけであって、家の中のものをいたずらしちゃおう、と思っているわけではありません。
消化を助けて細胞増殖をサポートするために、猫は葉酸(ビタミンB9)を必要とします。Animal Planetによると、子猫のうちは母乳から必要量の葉酸を摂取できますが、不足すると猫は貧血を起こすことがあります。葉酸は草の絞り汁に含まれているため、この葉酸不足を補うために草を求めるのかもしれない、と推測する研究者もいます。でも、猫自身が語ってくれるはずもなく、確かにそうだという決定的な証拠は得られていません。猫が栄養不足かもしれないと思ったときは、自分で何とかしようとせずに、獣医師に相談しましょう。
不安
飼い主と同じように、猫も空腹を満たすためではなく不安や口寂しさを解消するための、いわゆる『ストレス食い』とか『やけ食い』をすることがあります。ストレスは何らかの方法で解消しなければなりません。Vetstreetは「絶えず草を食べている猫は、転位行動を示していることもあります」「不安なときには、過剰に毛づくろいしたり鳴いたりする猫もいれば、何か噛むものを探すなど別の行為をすることで、自分を落ち着かせようとする猫もいます」と、説明しています。猫ちゃんが芝生や観葉植物をしきりに噛んでいるとか、家族から隠れたり、攻撃行動を見せるといったようなストレスまたは不安のサインに気付いたら、獣医師に相談して、原因や対処方法を探りましょう。
確認しておくこと
猫が草を食べる理由は、草がさまざまな問題を解消してくれるからでした。解消できたかどうかは、猫の飼い主ならおなじみの毛玉という形で現れます。食事内容の変更といった毛玉の問題とは別の原因で食後に吐く猫もいますが、猫が草を食べたことが分かっていたら、それがやがて吐き戻されることを予測しておきましょう。
草を消化するための酵素を持たない猫は、一般的に食べた草を毛玉やその他の消化できないものと一緒に吐き出します。ただし、「毛玉が消化管の奥深くに移動してしまったときは、それを分解して、もう一方の出口から排出させるために、ちょとした助けが必要になります」と、PetMDは言います。つまり、食べた草が毛玉のように吐き出されないときは、便として出てくる、ということです。
完全に飼育化される前の猫は(ライオンや虎などの大型ネコ科動物が今もしているように)、野生では食物をあさり、獲物を丸ごと(骨も毛も全部)食べていました。この時代には、吐くことは消化プロセスにとって必要な一部分だったのです。いずれにせよ、今やすっかり甘やかされてしまっている猫でさえ、草を食べることが消化器系の中の厄介な老廃物を除去してくれることを本能的に知っているのでしょう。
安全対策
つまり、猫が草を食べると、毛玉、便、またはその両方になって出てくるわけです。猫ちゃんが少量の草を時々楽しげに食べて、それがスムーズに排出されているようなら、それほど心配する必要はありません。
しかし、Independent Irelandによると、時には草が「鼻の奥や鼻腔の中に詰まって、発作のようなくしゃみを引き起こすことがあります。これは犬よりも猫でよく起こります。そうなったときは、草を物理的に取り除かなければなりません」と報告しています。このような事態になってしまったときは、すぐに獣医師に連絡して、安全に取り除いてもらってください。
フレッシュな自然のままの草は、猫ちゃんにとって素敵なサラダバーになりますが、農薬や除草剤などが噴霧された草や、天然の毒を含む植物を食べてしまったときは、直ちに獣医師に診てもらわなければなりません。
有毒植物を摂取したときに起こる反応は、軽症なケースから死に至る重篤なものまでさまざまです。ですから、どの植物が安全なのかをあらかじめ知っておくことがとても大切です。ごく一般的な花束にも、ユリなどの有毒植物が含まれている場合が多いことを覚えておいてください。American Society for the Prevention of Cruelty to Animals®(アメリカ動物虐待防止協会)は、猫に有毒な植物とそうではない植物の詳しいリストを提供しています。
一番安全な方法は、猫ちゃんを家の外に出さず、さらに家の中に猫にとって有毒な植物を置かないことです。どうしても外に出てしまう猫ちゃんには、IDタグ付きの丈夫な首輪を付けておきましょう。
猫が草を食べる理由が分かりましたか。Petchaが言っているように、猫ちゃん専用の食べても安全な芝生として、お家のちょっとしたスペースに猫草を植えてみるのもいいかもしれません。
筆者紹介

クリスティーン・オブライエン
クリスティーン・オブライエンは、ライターであり母であり、家の中を取り仕切るロシアン・ブルー2頭と暮らす長年の愛猫家でもあります。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyでも、ペット、妊娠そして家庭生活について記事を書いています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)でも彼女をフォローすることができます。