
10歳以上の高齢猫・老猫の兆候と自宅でできるケア
ペットに最適なフードを見つけましょう。
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あなたの猫はあなたの伴侶として何年にもわたり、数え切れないほどの時間、愛情を傾け、笑わせてくれたことでしょう。猫が年をとってきたら、特に10歳くらいになってくると今後はあなたが無条件の愛に応える番です。高齢、老猫には、今までに増して心を配りながらケアを行うことで、10歳ごろの高齢期も幸せに過ごしてもらうことができます。
目次
高齢・老猫に至る猫の6つのライフステージについて
猫のライフステージと言えば、おそらく子猫期、成猫期、老猫期の3つで構成されていると思っている人が多いのではないでしょうか。また、成猫になったらそれ以降のケアはそれほど大きく変わらない、と考えている人もいるかもしれません。International CatCare によれば、猫にははっきりと異なる6つのライフステージがあり、ステージごとに必要なケアと食事の注意について解説されています。
その6つのライフステージとは:
- 子猫期(生後〜5ヶ月)
- ジュニア期(年少期)(6カ月齢~2歳)
- プライム期(壮年期)(3~6歳)
- マチュア期(熟年期)(7~10歳)
- シニア期(年長期)(11歳以上)
- ジェリアトリック期(老年期)(15歳以上)
簡単に説明していくと
子猫期(生後〜5ヶ月 )
成長と発達にしっかりとタンパク質が必要な時期になります。この時期にタンパク質が不足すると発達が緩やかになったり、健康に問題が発生することもあります。エネルギーが必要なので1日の食事のバランスをしっかり考えてあげることが必要です。
ジュニア期(年少期)(6カ月齢~2歳)
人間でいうと青少年期に当たります。子猫というイメージから体も成長し、成熟していきます。性格に関しても無邪気さは落ち着き、生まれ持った性格へと成長する時期です。
プライム期(壮年期)(3~6歳)
人間で言うと20〜30代と活発な時期になります。健康状態も最も良い時期ですが健康ケアの一環として定期健診がお勧めです。
マチュア期(熟年期)(7~10歳)
熟年期は人間で言うと40代から50代になります。人と同様、健康問題も比較的に高くなる時期なので今まで以上に健康に気をつけることが必要な時期といえます。
シニア期(年長期)(11歳以上)
人間で言うと60〜70代で、11〜14歳は高齢期となります。体調の変化をよく見てあげることが大切な時期です。
ジェリアトリック期(老年期)(15歳以上)
この時期の猫は食欲もなくなり、お水を飲むのも介助が必要になるかもしれません。成猫の時は、飼い主と距離を保っていた猫も、老猫になると性格も丸くなり抱っこされに自ら寄り添ったりすることもあり、絆をより感じられる時期になります。
高齢期に入った猫のサイン(行動の変化)
加齢に伴う身体症状は7歳くらいからみられるようになることもあれば、10歳を過ぎても子猫のように元気な猫もいます。一般的には、11歳以上になったら「高齢期」と定義されています。
愛猫が高齢期に差しかかったら、行動の変化を観察して潜んでいる問題を知るよう心がけましょう。年をとった猫に現れやすい行動の変化には以下のようなものが挙げられます。
高齢化による猫の行動変化1:ずっと眠っている・眠らなくなる
年齢とともに落ち着いてくるのは正常な現象ですが、いつも眠っていたり、普通より眠りが深いようなら深刻な健康問題が隠れているかもしれません。逆に、夜落ち着きがなくなり、あまり眠らなくなるのも加齢による変化かもしれません。シカゴのTree House Humane Society(猫のための保護およびリハビリ施設) によると、シニア猫が突然活発になった場合、甲状腺機能亢進症かもしれません。愛猫の健康問題に不安を感じたら、かかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。
高齢化による猫の行動変化2:猫がボケてきた
自分のベッドに行くといった日常的な習慣や行動を間違えるようになったら、熟年期に達した証拠かもしれません。このような行動が認められたら、より重大な認知障害のサインの可能性もあるため、獣医師に相談しましょう。
高齢化による猫の行動変化3:階段を上ったり、ジャンプできなくなった
関節炎は高齢の猫によくある疾患です。足を引きずったり、関節が痛いという素振りはあまり見せないかもしれませんが、以前と比べてトイレに入る、階段を上る、家具に飛び乗るといった動作が大変そうなのに気づくかもしれません。
高齢化による猫の行動変化4:粗相が増える
以前はそんなことがなかったのに、粗相をするようなことがありませんか?高齢期に多い腎臓病、痛み、認知障害のサインかもしれません。獣医師が行動の変化の原因を突き止めてくれるでしょう。
高齢期に入った猫のサイン(見た目の変化)
行動以外にも、高齢猫には見た目の変化も兆候として表れます。
高齢化による猫の外見変化1:意図しない体重の低下・増加
イリノイ大学獣医学部によると、高齢期の猫の体重低下は、心臓や腎臓の病気から糖尿病まで、さまざまな問題のサインである可能性があるそうです。成猫期から高齢期への移行期には、必要な食事量やカロリー量が増えることがあり、食べても体重の減少に追いつかないことがあります。また、これとは正反対に、年をとると基礎代謝が下がるため、それほどカロリーを必要としなくなることもあります。体重の増加に気づいたら、生物学的ニーズにふさわしい高齢猫用のフードに切り替える時期がきているかもしれません。
高齢化による猫の外見変化2:皮膚、被毛、毛玉の増加
高齢化によって皮膚が薄くなり、しわやたるみが目立つようになったり、被毛の質感や艶に変化が見られることがあります。また、毛づくろいをする回数が減ることで毛玉が増えたりすることもあります。
高齢化による猫の外見変化3:目ヤニや濁り
目ヤニが増えたり、白内障の影響で濁りが見られることがあります。
高齢化による猫の外見変化4:歯の歯石、黄ばみの増加
歯石が溜まることで歯の黄ばみが目立ったり、口臭が出てくることがあります。
高齢期になったら半年に1度、動物病院で健康診断を行いましょう。ただし、行動や外見の変化に気づいたら、半年を待たずにすぐに連絡を取るようにします。獣医師は、高齢期のサインについてもよく知っているはずです。
高齢・老猫のケア
自宅でも高齢期の愛猫の生活の質を改善する簡単な方法があります。
高齢猫用の高品質のキャットフードを選ぶ
例えば、ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 7歳以上 高齢猫用 まぐろは、高齢猫の免疫力、心臓、腎臓の健康をサポートします。
暖かい休息場所を用意
特に関節炎を患っている場合は、すきま風があたらない場所に移動してあげると喜ぶでしょう。
アクセスを簡単に
トイレ、水入れ、食器を家のあちこちに準備してあげましょう。トイレに入るのが辛そうだったら、浅いトイレを探したり、使用済みの天板などを利用してもいいでしょう。
毛づくろいをサポート
猫は自分で毛づくろいする習慣があるため、ブラッシングをしてあげようと考える人はあまりいません。でも高齢期には、絆を深め、自分で毛づくろいができなくても被毛の健康を保てるという二重の利点があります。
運動を継続
高齢期にも体の動きを維持する簡単な方法はこちらから確認できます。
加齢は、病気とは違うということを覚えておくのも大切です。コーネル大学の猫医療センターによると、加齢は自然のプロセスであり、人であれ猫であれ、体は加齢とともにさまざまで複雑な変化を経験します。状態によっては完全に回復させることは不可能かもしれませんが、コントロールすることは可能です。動物病院を定期的に受診し、たっぷりの愛情とケアを注ぐことで老後の暮らしをサポートしてあげることができます。
高齢猫へ至るライフステージの変化とフードの切り替え
フードは成長とともに切り替える必要があります。子猫、成猫、高齢猫に合わせて切り替えることをおすすめします。その理由は、その時期に必要な栄養バランスが異なり、ケアするポイントが異なるからです。飼い主は、まず、愛猫が今どんな時期を迎えているかを把握し、その時期にはどんな栄養素が必要なのかを理解し、フードを与えることが必要です。
猫のライフステージという章で紹介しましたが、フードの場合はそこまで細かく分ける必要はないのですが、タイミングは大きく分けて、子猫(12ヶ月まで)、成猫(1〜6歳)、高齢猫(7歳〜)です。
子猫(12ヶ月まで)
体が発達をする上で、適切な量のタンパク質が必要な時期と言えます。もし不足すると発育不良や健康のリスクが上がることもあります。成長のために必要な栄養素を含有している高品質の子猫用フードを選びましょう。
成猫(1〜6歳)
子猫用フードから成猫用フードになります。成猫に必要な栄養やカロリーを満たす総合栄養食であれば、ドライでもウェットタイプどちらでも問題ありません。
高齢猫(7歳〜)
この時期になると健康に問題がある猫も増えてきます。その場合、獣医師から療法食のキャットフードを与えるように指示されることがあります。その指示に従いましょう。また、健康な場合でも良質な高齢猫用フードを選ぶことで、彼らに最適な栄養を与えられます。
高齢・老猫におすすめのヒルズキャットフードについて
元気な高齢猫向けフード
高齢猫で健康状態になんの問題もない場合は、ヒルズ独自の食物繊維ブレンドで高齢期の室内猫の毛玉ケアと体重管理をサポートする
ヒルズ サイエンス・ダイエット 室内猫の毛玉・体重ケア シニア 7歳以上 高齢猫用 チキン(インドアキャット シニア)
食物繊維で体内の毛を無理なく排泄し、毛玉の軽減をサポートしたりカロリーも控えめです。マグネシウムの量、ミネラルバランスを調整し、ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石に配慮しています。さらに、健康に欠かせない成分であるタウリンを配合し、心臓の健康をサポートできます。
高齢猫向けエイジングケアフード
また、11歳以上になったら脳、心臓、腎臓に配慮し、健やかなエイジングをサポートする
ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 11歳以上 高齢猫用 チキン(シニアプラス)
ヒルズ独自の抗酸化ブレンド(ビタミンE&C、ベータカロテンをブレンド)で脳の健康維持や敏捷性、注意力を保ちエイジングケア マグネシウムの量、ミネラルバランスを調整し、ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石に配慮。ビタミンEとオメガ3&6脂肪酸を含み、健康な皮膚と美しい被毛をサポートします。
老猫にさしかかったときのエイジングケアフード
14歳以上には、健康な関節と運動能力を維持し、健やかなエイジングをサポートするヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 14歳以上 高齢猫用 チキン(シニア アドバンスド)
筆者紹介

カーラ・マーフィー
カーラ・マーフィーはペンシルバニア州エリー在住のフリーランスライター。マディという名のゴールデン・ドゥードルと暮らしています。