オス猫とメス猫の違い

オスとメスに生物学的な違いがあるのはご存知だと思いますが、新しく猫を家族に迎え入れるときにどちらの性別を選べばよいのか迷うことはありませんか？堂々と歩くオスと、ゴロゴロと甘えるメスを比べて思い浮かべると、あなたのライフスタイルや性格に合った猫を選びやすいかもしれません。オスとメスの違いをもっと知って、あなたにとってどちらがいいのかを考えていきましょう。

どちらの方がお利口？

去勢や避妊されていない猫では、オスとメスとの最も大きな違いは行動に現れます。なぜなら、行動学的な違いは通常、性行動と関連しているからです。例えば、オス猫はアグレッシブであることが多く、スプレー行為をしたり、性成熟すると家から出ていったりしようとします。一方メス猫は、かわいらしく、いろんなものに体を擦りつけたり、おしゃべりであったりすることが多いのです。去勢や避妊されていないオス猫とメス猫の多くは、それぞれ行動学的に特徴がありますが、必ずしも型通りにオスは男の子らしく、メスは女の子らしく振舞うというわけではありません。発情中にスプレー行為をおこなうメス猫もいれば、愛情深いオス猫もいます。ほとんどの保護施設では、去勢手術や避妊手術を行うことを強く推奨しています。子猫は間違いなくかわいいですが、新しい家族を迎え入れる前に、子猫を育て上げることに焦点をあてて考えなければなりません。

カリフォルニア大学デイビス校付属動物病院における1000人を超える猫の飼い主に対する調査によると、猫種や毛色が猫の性質をあらわす指標になりえるという記事が、サクラメント・ビー紙に掲載されました。例えばサビ猫は積極的で活発なことで知られています。しかし、猫の飼い主や獣医師のほとんどは、性別や毛色で猫を選んでもその子が甘えん坊になるか自由気ままになるかは保証できないと言うでしょう。猫の育つ環境や、飼い主の性格は、遺伝子以上に猫の性質に影響することが多いのです。

見た目のよさ

猫種は犬種よりも識別するのが難しいことが多くあります。将来出会う子猫は、色々な猫種の特徴が混ざっているかもしれないし、特徴的な毛色をもち、毛が長かったり短かったりするかもしれません。他の多くのほ乳類と同じように、オス猫はどの猫種においてもメス猫よりも少しサイズが大きめです。しかしオス猫もメス猫も、体重は2.7〜5.4kg、体高は20〜25cm程度なのが一般的です。与えるフードの種類や運動量、また健康状態は、猫の見た目に大きな影響を及ぼします。

そのため、猫を見た目だけで選んでしまうのはお勧めできません。新しい猫を家に迎え入れたいと考えている場合は、年齢、猫種、性質の異なる猫がたくさんいる保護施設に是非足を運んでみてください。多くの施設では、訪問前に子猫の写真を閲覧することができるウェブページを開設しており、その猫の生い立ちについても知ることができるでしょう。初めて猫に会ったときは、猫の近くに座り、猫の方からあなたに近寄ってくるまで待ちましょう。あなたが猫を触る前に、猫にあなたをすりすりさせ、触れさせましょう。そして、引き取る猫を最終決定する前に、必ず他の何匹かの猫とも触れ合ってみましょう。

オス猫とメス猫、どちらにするべきか

実際のところ、あなたにとってパーフェクトな猫を選ぶとき、その猫がオスであるかメスであるかはあまり関係ありません。確かに子猫から成猫になるにつれて現れる行動学的な違いは、オスとメスの間でいくつかありますが、あなたと猫がどれくらい強い絆でつながることができるかは、遺伝子や生活環境が大きく影響します。そのため何匹かの猫と触れ合って、友達になれそうな一番気の合う猫を選ぶようにしましょう。オスであるかメスであるかは、猫を選ぶための重要なチェックポイントにはならないのです。

クリッシー・クリンガー

2人の子供、夫、そしてペットと暮らしています。教務中やブログなどの執筆活動中を除き、家族みんなで過ごす時間を楽しんでいます。飼い主とペットのアクティブで有意義な生活に役立つ記事の執筆に情熱を傾けています。