猫のクラッキングとは?どんな意味がある?

執筆: クリスティーン・オブライエン
所要時間:

猫が外を見ているときや、飛んでいる虫に向かって、「カカカ・・・」や「ケケケ・・」と鳴くことを見たことがある方もいるのではないでしょうか。このような鳴き方のことをクラッキングといいます。クラッキングは、海外では「chatterihg」(チャタリング)、あるいは「chirping」と呼ばれる行動を総括した言葉で、猫の特殊な鳴き方の一種のことを言います。これは、猫が飼い主とコミュニケーションを取る方法の一つともいわれますが、では、この猫が出す独特な音にはどんな理由があって、どんな意味があるのでしょうか。

猫のクラッキング:猫のコミュニケーション方法の一つ

猫同士がおしゃべりするなんてことはあまりありませんが、何千年もの人との暮らしを経て、猫たちは「話すこと」が飼い主とコミュニケーションを取る(そして、してほしいことをしてもらう)ベストな方法だということを認識したとも考えられます。

獣医学情報ネットワーク が公開している講演によると、猫と人間のコミュニケーションには多くの共通点があって、「猫と人間がこれほどうまく付き合っていけるのは、どちらの種も音声によるメッセージと視覚的シグナルに頼っているからです。」ということのようです。猫と人間は互いにぴったりの相手に出会った!ということなのでしょう。

猫のクラッキングとはどんな音?

猫のクラッキングは、カカカ・・とかヒャヒャヒャヒャ・・・などと表現されることもある、鳥のさえずりにも似た短い小さな音です。

国際キャットケア によると、猫の鳴き方は、口を閉じたままのくぐもった発声(murmur)、はっきり「ニャオ」と聞こえる発声(meow)、攻撃を示す発声(aggressive)の3つのカテゴリーに分類されます。クラッキングは、「ほとんどが口を閉じた状態で発せられる」ため、murmurの一種と考えられる、と国際キャットケア(ICC)は説明しています(比較的多く聞かれるゴロゴロ音[purr]もmurmurです)。

Gray Tabby Cat in pink collar crouching on a covered sofa arm starting out the window.

猫がクラッキングをするわけは?

クラッキングは「一般的に ... 挨拶、警戒や注意、認知、承認の意味として用いられる」と、ICCは言います。クラッキングは基本的に、声を高くして相手に話しかける「ねえねえ」とか、「ちょっとちょっと」、「もーっ!」といった、興奮して思わず出てしまう言葉なのかもしれませんね。

猫の行動学者スザンヌ・シェッツ獣医師は、自身の研究サイト「ミャオジック」で、猫は、鳥を見ている時―そうです!狩猟本能から獲物を見て興奮するためにクラッキングをすることがある、と指摘しています。猫がこの鳴き方をするのは、「鳥や昆虫に夢中になった時で、…猫は獲物にくぎ付けになり、カカカ・・とかヒャヒャヒャヒャ・・・、ウニャウニャ・・・といった音を出し始めます。」と、シェッツ獣医師は言います。愛猫が窓の外に向かって、まさに鳥のような鳴き声を発しているのを見たことのある方もいることでしょう。

また、実際の獲物だけではなく、おもちゃもクラッキングの対象になることがあります。気に入ったおもちゃに対して夢中になって興奮し、クラッキングすることもあります。

クラッキングとボディランゲージ

クラッキングが始まったら、猫のボディランゲージにも注目してみましょう。明るくらんらんと輝く目、ブンブンとむち打つように動く尻尾、立って外側を向いた耳、優しい頭突きなどが見られる場合には、そのクラッキングは好意的な感情によるもので、はしゃいだ気分の延長によるものなのでしょう。一方、クラッキングの相手が鳥や虫などの警戒すべき対象の場合、猫はおそらく、しゃがんだ忍び寄りのポーズといった警戒姿勢を示しているはずです。このときには、瞳孔が拡張し、耳が外側を向き、背中が弓なりに盛り上がることもあるかもしれません。

愛猫がクラッキングをするタイプの猫かどうかは、双方向的な遊びに没頭させてみるのがよいでしょう。シェッツ獣医師が指摘しているとおり、猫はよく相手の真似をするので、できるだけうまく巻き舌の震え音を出して、様子をうかがってみましょう。ただし、愛猫がクラッキングをしないからといって、特に何かが悪いということもないですし、猫があなたが嫌っているというわけでもありません。猫にも様々な個性があり、クラッキングをする、しない、するにしても鳴き方もいろいろです。そんな個性も猫の魅力として受け入れ、猫との生活を楽しみましょう!

筆者紹介

Christine O'Brien

クリスティーン・オブライエン

クリスティーン・オブライエンは、ライターであり母であり、家の中を取り仕切るロシアン・ブルー2頭と暮らす長年の愛猫家でもあります。Care.com、What to Expect、Fit Pregnancyでも、ペット、妊娠そして家庭生活について記事を書いています。InstagramとTwitter(@brovelliobrien)でも彼女をフォローすることができます。

関連記事