動物病院に行こう!

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ペットを飼っていたら、必ずお世話になる動物病院。予防注射などの特別なイベントや、愛犬が調子を崩したときぐらいしか行かない、という方も多いかもしれませんね。でも、できるかぎり定期的に来院することで、健康を維持するうえで生涯のあらゆる場面で非常に重要な意味をもちます。まず、最初に来院する必要があるのは、お家に迎え入れるタイミングですが、病歴不明や既往症のある犬の場合には特に重要です。一連の検査やワクチン接種が必要になります。子犬であれば、その後も定期的に来院することで、成長や発達を都度確認することができますし、犬もシニア世代になれば体調を崩したり病気にもなりやすくなりますから、そういった状況もいち早く確認することもできます。

子犬の動物病院受診

子犬を迎え入れたら、最初にすべきことの一つが動物病院に連れて行くことですね。子犬の最初の来院では、身体検査や糞便検査、寄生虫の駆除、予防接種などを行いますが、ペットのケアの基本的なやり方についてアドバイスをもらうこともその中に含まれます。シェルターやペットショップ、ブリーダーから提供されたあらゆる種類の医療的な情報とともに、受診する前にかかりつけとなる獣医師への質問リストを準備しておきましょう。子犬の週齢にもよりますが、一般的に数週間後にワクチンの追加接種のため再受診が必要になります。

成犬になってからでも・・・

子犬が完全に成長した後でも、具合が悪い時はもちろん、少なくとも年に1回の定期健診を受けましょう。定期検診では、体温や体重測定をはじめ、心臓、肺、胃、歯、目、耳、皮膚、および被毛の検査など全体の身体検査を行ってチェックしていきます。獣医師の愛犬に対する知識や関係性を維持するためにも、このような年1回の受診の継続は重要です。飼い主や犬にとっても慣れていることでスムーズに受診できますし、獣医師や病院スタッフも日頃の愛犬の様子をわかっていることで、何かあったときの早期発見につながります。

犬を動物病院に連れて行く、その他の理由

年1回の検診以外にも、愛犬を動物病院に連れて行かなければならないタイミングが訪れることもあるでしょう。耳のトラブルや尿路感染症、皮膚のトラブル、関節炎および胃腸のトラブルなど、犬を飼っていると実に様々なことが起きる可能性もあります。犬種、あるいは体質で常に注意しておいた方がいいことを事前に獣医師に確認しておくのもいいことです。

何か愛犬の様子がいつもと異なるといった場合には、その具体的な様子を必ず記録して、獣医師と情報共有しましょう。様々な可能性から病態を診断するのにとても役に立ちます。症状がいつ始まり、屋外で遊んだ、または何かを食べた後など、ある特定の状況の後に起こったのかどうかなど、忘れずに記録してください。

さらに動物病院に来院する重要な理由は、去勢または避妊手術です。これらの処置に関する健康上のメリットや懸念事項、そして処置時に予想されることについて確認しておきましょう。

よりスムーズに動物病院へ来院するために

なかなか普段は行かない動物病院に行くことは、飼い主も犬も緊張しますし、多かれ少なかれストレスとなるものです。犬にとっては、多くの慣れない不思議な光景や臭い、音、人間や動物がいることで、不安や恐怖を感じます。快適に受診するために、飼い主に前もってできることがいくつかあります。

  • 動物病院に出かける前に犬と遊んだり、または散歩させてください。これは、事前に精神的なエネルギーを発散させて、病院で起こり得るパニックなどのアクシデントを予防することにつながります。
  • 子犬や小型犬の場合、キャリーやバッグに入れて動物病院に連れて行くことを検討してください。脱走防止の意味ももちろんですが、病気の動物同士の接触を防いだり、他犬とのトラブルを防ぐのにも役立ちます。犬の具合が悪い場合には、休ませることができます。より犬が落ち着きやすいように、普段使ったり遊んだりしている毛布やおもちゃを入れておくとよいでしょう。
  • 待合室では犬を落ち着かせるようにします。他の動物と出会って興奮することもあるかもしれませんが、犬の視線が飼い主に来るようにして、自分の膝に乗せたり、リードを短く持ち側に置いておきましょう。落ち着いて優しく話しかけてリラックスさせてください。診察室に入る時、犬を保定するのを手伝ってもよいかどうか、かかりつけの獣医師に尋ねましょう。獣医師や獣医看護師は動物の保定に熟練していますが、飼い主の方が犬が落ち着くと思う場合にはそうしたほうがいいかもしれません。
  • 動物病院は非常に混雑していることがあります。獣医師と時間をかけて話したい場合には、あらかじめ獣医師に相談してから来院しましょう。動物病院は一般的に開院時または夕方がもっとも混雑しています。
  • 定期的に来院するようにして、獣医師や病院スタッフと慣れておくようにしましょう。普段から接していれば、獣医師も愛犬のことをよくわかるようになりますし、健康状態も把握しやすくなります。犬も慣れることでリラックスして診察が受けられるようになります。

また、かかりつけ獣医師には、愛犬にとって適切な栄養や運動、グルーミングなど、家庭での犬の健康管理についてのアドバイスを求めましょう。獣医師による検診と検診の間に適切なケアを行うことは、健康維持に大いに役立ちます。体調を崩して、予定外の来院・・・なんていうこともきっと減ることでしょう。

Contributor Bio

高橋智司

高橋智司

編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター  獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社

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