犬の耳掃除のやり方は?洗浄液や綿棒などの準備と耳のお手入れ方法

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耳掃除は、放置してはいけない犬のお手入れの一つです。定期的にプロのトリマーのお世話になっているなら、その時に耳掃除はされているはずですが、念のためトリマーに確認しておきましょう。定期的な耳のチェックを怠ると、耳の中に耳垢と分泌物が貯まってしまうことがあり、そのような場合は耳の感染症や聴覚障害のリスクが高まります。そのリスクを考えると、飼い主なら耳掃除の基本を知っておいた方がいいでしょう。

耳掃除に使える道具

Golden retriever at vets having his ears checked
正しい耳掃除は正しい道具を揃えることから始まります。必要なものは次のとおりです。

  • コットンボールまたはコットンパッド:綿棒は外耳のヒダの掃除には使えますが、汚れが取れないからといって強くこすることは絶対にやってはいけません。また、絶対に耳道には差し込まないでください。綿棒を差し込むと、永久的な聴覚障害を引き起こすおそれがあります。
  • ピンセット:耳の中の毛が多いときは、手元にこれがあると便利です。
  • タオル:周囲の汚れを防ぐために、特に耳に何かが入ったときによく頭を振りがちな犬は、備えておくと便利です。
  • トリーツ:全部終わった後には、ごほうびをあげたくなるでしょう。

耳掃除の方法

始める前に、愛犬の耳を観察しましょう。赤くなって炎症を起こしているとき、悪臭がするとき、あるいは犬が痒がっているときは、耳掃除を中止して、獣医師に相談してください。治療が必要な感染症や耳ダニ寄生があるかもしれません。耳の中に毛が生える犬種で、毛が多くて掃除しにくい場合は、動物病院やトリマーさんにあらかじめ耳毛の処理をお願いするとよいでしょう。これで耳の内部が見えやすくなります。どこにも問題がない様子であれば、イヤークリーナーの使用説明書を読んでください。耳を掃除するときは、次のように一つ一つ段階的な手順を踏むといいでしょう。

  1. 犬を座らせたら、トリーツのごほうびを与えて、イヤークリーナーのボトルを犬に好きに調べさせます。
  2. 耳が立っていないときは手で耳たぶを直立させて、注意深くイヤークリーナーを、耳道に数滴垂らします。
  3. 耳の外枠の部分耳介(人間の耳たぶにあたる箇所)を、邪魔にならないように抑えながら、耳介全体を親指と人差し指で、約20秒間やさしくマッサージします。
  4. 耳から手を放し、犬に好きなように頭を振らせます。このときクリーナーが飛び散らないように、タオルを犬の頭に当てておきましょう。
  5.  コットンボールか人差し指に巻きつけたコットンパッドを使って、耳道の目に見える範囲と外耳をやさしく拭き取ります。綿棒は、必要な場合のみ、耳の目に見える部分に限って使うようにしてください。
  6. もう一度トリーツのごほうびを与えてから、もう片方の耳に同じ手順を繰り返します。

簡単に行うコツとヒント

犬の耳掃除の手順はシンプルです。しかしあなたと愛犬にとって、作業がもっと容易にできるヒントがいくつかあります。

室内のあちこちを濡らしたくないなら、必ず犬を閉じられた場所に入れてから取りかかってください。犬をバスタブに入れたり、外に連れ出すのもいいかもしれません。あなたは、クリーナーがかかっても大丈夫なように、普段着の着用をおすすめします。

犬の耳道は見えているよりもずっと深く続いています。耳道全体にクリーナーを行き渡らせることで、きれいにすることができます。拭き取りきれずに残ったクリーナーは、犬が頭を振れば外に出されます。一度洗浄が終わっても、まだ汚れて見えるときはもう一度やってもいいでしょう。ただし赤みや出血が見られたときや、犬が嫌がる素振りを見せたときにはすぐに中止してください。

汚れが気になりはじめた頃なら、時々耳を拭くだけで済む犬もいます。短い耳の犬や毛が多くない犬種がそういった犬たちです。逆に垂れ耳の犬や耳の周りの毛が多い犬種では、もっと細かいチェックと少なくとも隔週のお手入れが必要でしょう。

耳掃除の基本を知っておくことは、犬のお手入れの必須要素です。耳のお手入れを定期的に行っていれば、犬の聴覚の保護に役立ちますし、確実に生涯にわたって愛犬の耳の健康を保つことができます。

繰り返しになりますが、アドバイスやサポートが必要なときは獣医師に相談してください。

Contributor Bio

Jean Marie Bauhaus

筆者紹介

ジーン・マリー・バウハウス 

オクラホマ州タルサ在住のペットブロガー、小説家。いつもペットたちに見守られながら執筆活動に勤しんでいます。

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