
子犬にとって運動が大切な理由
ペットに最適なフードを見つけましょう。
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子犬を迎えたことがあるなら、小さな体でもエネルギーのかたまりであることをご存知のことでしょう。仕事や家事、休暇の合間に子犬のしつけやトレーニングを行い、さらに必要な運動の時間を確保するのは大変かもしれません。しかし活発な子犬は健康である証拠。しっかり体を動かす習慣をつくることが犬の健康に役立ち、飼い主とより良い関係をつくる重要な要素になります。
運動が重要な理由
運動は犬を身体的・精神的に満足させるために不可欠です。さらに飼い主との生涯にわたる強い絆を結ぶ助けにもなります。定期的な運動が人に健康と幸福をもたらすように、子犬にもさまざまなメリットがあります。
- 生活サイクルが整って1日を規則正しく過ごせる。
- 飼い主の不在のときに落ち着いて休めるようになる。
- 身体的、精神的、社会的刺激によって問題行動が減少する。
- 腸の働きが活発になり、腸内環境が整う。
- 筋肉が鍛えられ、体つきがしっかりして丈夫になる。
- 肥満と太りすぎによる健康リスクが予防できる。
- 心臓などの循環器系の健康が増進する
- 自信を育むことができる(特に臆病な子犬の場合)。
- 一緒に楽しく活動する飼い主への信頼感が生まれる。
- 家族以外の人や他の犬との社会化が推進される。
運動不足による問題
運動で健康的な活動量を確保している子犬は、問題行動を起こしにくいと考えられています。もともと犬は牧畜、狩猟、防護といった特定の作業を行うため、人の手で得意分野を伸ばすように交配され、多くの犬種に分かれました。犬種や個体の違いはありますが、相当量の運動を必要とする犬もいます。活動したいという犬の欲求を理解して、心身のエネルギーを発散する機会を与えることが大切です。もし満たされなければ、吠え続けたりいたずらしたりと問題行動が現れてしまうかもしれません。
- 夜間に落ち着かない
- ものを噛んだりひっかいたりする
- ゴミ箱をあさる
- 家具や壁などを傷つけたり、壊したりする
- やたらと人に飛びつく
- 遊び方が荒々しくなり、人に噛みつくこともある
- 過度に吠える、クンクン鳴く
子犬に必要な運動量
子犬は成犬よりもエネルギッシュですが、体が小さい分、必要な運動量は多くはありません。子犬に運動させすぎると疲れすぎて体調を崩してしまう心配があります。特に大型犬の場合、関節を痛めてしまうことも。適切な運動量は犬種や個体によって異なりますが、少なくとも1日1〜2回散歩にいきましょう。運動の時間は月齢が1カ月進むごとに5分ずつのばし、回数は最大で1日2回とするのがおすすめです。たとえば生後3カ月齢の子犬には毎日15分間、4カ月齢の子犬には毎日20分間の運動をさせましょう。
子犬に運動させる方法
室内で運動させるときは、犬の足が滑りにくいフロアカーペットなどを敷きましょう。「持ってきて遊び」や「引っ張りっこ遊び」のようにルールがはっきりしたゲームは、飼い主と子犬の絆を強め、犬に自制心を教えるのにも役立ちます。追いかけっこ遊びをするときは、家具にぶつかったりソファに飛び乗ったりしないような環境を整えることが必要です。庭がある家庭は子犬を自由に走り回らせてエネルギーを発散させるのも良い方法です。短い散歩やゆっくりしたペースのジョギングをなどを始めるのも、よいでしょう。ただしワクチンの接種が終わっていない場合は、散歩デビューの時期を獣医師に相談してください。子犬に留守番をさせるときは、夢中になって遊べる噛むおもちゃなどを与えておきましょう。ただし、安全のために、新しいおもちゃで遊ぶ時は子犬のそばにいて様子を確認し、おもちゃが壊れたら直ちに処分するようにしましょう。
子犬の時期に強制的に運動させることは避けてください 。たとえば過剰なランニング、自転車で犬のリードを引く、持ってきて遊びのやりすぎ、速すぎるペースの長い散歩などは控えましょう。けがのもとのなるうえ、将来の健康問題につながることもあるからです。
Contributor Bio

高橋智司
編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター 獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社