
犬の"正しい"運動のすすめとは?
ペットに最適なフードを見つけましょう。
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人と同様、近年肥満に起因する何らかの病態を患っている犬が増加しています。ペット肥満予防協会 は、2016年には米国の54パーセントの犬が太りすぎだと推定しています。犬は体重が1~2キロ増えただけで関節炎などの病気を起こしやすくなります。そのため、運動はワンちゃんにとって楽しい活動というだけではなく、身体的に良好な健康状態を維持するために必要なことです。
犬にとって運動はまた、幸福感をもたらしその感覚をキープしてくれるものでもあります。犬にもいろいろな感情があります。欲求不満等のストレスからくる様々な(人間が望まないような)行動、例えば物を噛む、ほえ続ける、嚙みつくといった破壊行動や気を引く行動は、定期的に運動してストレスを発散してあげることによって少なくなることがあります。また、飼い主とのつながりを実感し、絆も強まります。
さて、犬にとって運動が必要なことをご理解いただけたでしょうか。犬はフィットネス仲間にはぴったりです。次は、早速愛犬にふさわしい運動について考えてみましょう。
さまざまなライフステージでのさまざまなニーズ
運動のニーズは子犬と高齢犬では明らかに違っています。子犬は愛らしく暴れ回るエネルギーの塊で、まるで終わりのないゲームのようにずっと取って来いあそびを要求します。また、何十分も、ドッグランの中で駆けっこをしたり、庭で嬉々として子ども達を追いかけたりすることができます。一方、高齢犬はかつて大好きだった走ることは徐々にしなくなり、もっぱら歩くだけになります。でも、人間の高齢者と同様、高齢犬にも運動能、健康体重、精神的な刺激を維持するために適切な運動が必要なのです。飼い主のトレーニングが終わったら、身体活動が高齢犬にどのように影響するかを考えてみてください。ただし、犬に関節痛や関節炎がある場合は、無理してはいけません。痛みや不快感を最小限に抑えられるような運動の方法を獣医師に尋ねてみましょう。例えば水泳は、関節痛を抑えながらトレーニングできる運動の一つです。また散歩の際には、常に休憩場所が近くにあるような休憩しやすいコースを選んで、犬の様子を見ながら頻繁に休憩をとりながらするようにしましょう。犬の水分補給のための水を必ず持参することを忘れずに。
愛犬のニーズと限界を知る
犬にとって健康的な運動とは、犬種やサイズによって異なってきます。マーティ・ベッカー獣医師 は、犬ごとにニーズや能力がどのように違うのかを次のように説明しています。次に子犬を何かの楽しみに連れ出すときは、これらのアドバイスを考慮するようにしてください。
- ペキニーズやブルドッグのような鼻先の短い犬(短頭種)は、運動に耐える能力があまり高くなく、頑張りすぎるとオーバーヒート(過度の興奮や熱中症等)を起こすことがあり、最悪のケースでは死に至ることさえあります。一般的に彼らのような短頭種には軽い散歩程度が最良の運動になります。同じように、水泳も短頭種の多くには向いていません。
- コーギーやダックスフンドのように胴体が長くて脚の短い犬は、背骨に負担がかかり痛めやすい傾向があります。つまり、愛犬がこれらの犬種ならば、身体を使う遊びの中でディスクキャッチのようなものは不向きだということです。特定の品種に多く見られる疾患は上記以外にもあるので、愛犬のためのアクティビティを選ぶときは、犬種や血統、身体的特徴を考慮するようにしてください。
- また、品種の特性を考えたときに愛犬がどんな種類の運動を楽しいと思うかを知っておくと良いでしょう。たとえばレトリバーは回収と水泳が得意な品種なので、湖での水泳や、『取って来い遊び』ならきっと何時間も楽しんでくれるでしょう。一方グレイハウンドは短時間の疾走に向いています。彼らは走るのが大好きですが、激しいトレーニングに短時間集中した後はすぐにウトウトし始めます。シェパードなら、動物の群れを追い集めるために作られた品種です。そのためこの犬種が喜んでくれる楽しい運動を考えるときは、その特性を考慮しましょう。
- 愛犬の被毛の長さや厚さはどのくらいでしょうか?秋田犬やジャーマン・シェパードのように被毛が厚い犬の場合、夏は被毛が短く薄い犬よりも早くオーバーヒートを起こしてしまう可能性があります。一方、ボストン・テリアやボクサーのように被毛が短く薄い犬は、一般的に寒さに弱いです。
愛犬に向いている運動のタイプを知りたい場合には、Prevention Magazine をご覧ください。犬種による運動ニーズの違いについて、役に立つガイドが掲載されています。
フードの選択も重要
人と同様に犬でも、食事内容がエネルギーレベルに影響を与えます。長きにわたるペットの栄養学研究に基づいて作られたヒルズのペットフードは、運動能力に影響を与える特定の健康問題を抱えている場合に、適した栄養特性をもつラインナップを提供できます。愛犬のライフステージごとにどんなフードが適しているか、獣医師に相談してみましょう。
愛犬が年齢にふさわしい健康体重を維持できているかどうかも確認したほうがいいでしょう。太りすぎは身体的問題を悪化させて寿命を縮めます。愛犬に1~2キロの減量が必要なときは、獣医師に相談の上、体重管理用の低カロリーフードの使用を検討してみましょう。
運動には水分も不可欠です。身体活動を始める前に愛犬が水分不足になっていないことを確認しましょう。水分が不足しているとオーバーヒートを起こすのがずっと早くなり、より深刻な健康問題につながってしまうことがあります。
最初はゆっくり始めて体力をつける
愛犬に新しい運動療法を始める場合、やりすぎ・急ぎすぎは絶対にいけません。人間の家族と同様に、犬も体力をつけるには時間がかかります。また、事前に獣医師に相談することも必要です。運動療法の始め方や守らなければならない食事プランなどについて尋ねてみましょう。また、運動を始める前にも、その日の環境的コンディション、特に夏場の気温と、高温に伴うコンクリートやアスファルトの路面の温度上昇のチェック、および犬の体調チェックを行い、運動中や運動後にも愛犬の様子や行動に十分注意しなければなりません。
習慣的な運動から受けるメリットが犬に現れるのに、そんなに時間はかかりませんし、しかも長く続きます。言わずもがな、飼い主にとってペットたちは大切な存在です。愛犬に適した運動を生活の中に上手に取り入れて、身体の調子を整え、いつまでも幸せに健康に長生きしてもらいましょう。さあ、水とマナー袋を用意して、リードをもって出かけましょう!