自宅ドッグランの作り方

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ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

ペットに最適なフードを見つけましょう。

犬が颯爽と走り回り、その生き生きとした表情や楽しそうな様子は、見ているだけでも楽しくなるもの。でも、なかなかそのような場所が近くになかったり、行く時間がなかったり・・・、という方も多いかもしれませんね。そんなときは、思い切って自宅にドッグランを作ってしまうのはどうでしょう。自宅ドッグランを作るときに気をつけるべき注意点や、費用をかけず一工夫する方法などについて解説します。

自宅ドッグランの利点とは

Group of dogs playing

犬ドッグランは犬がリードを付けずに走ったり、遊んだりできる場所ですが、さらにさまざまな種類の運動ができるアジリティーのような設備があると、精神的な刺激にもなり、新しい環境や物へ適応していく社会性を育てることにも役立ちます。

でも現実的には、よほど近くにあるなどの条件でない限り、いつもそのような場所に連れていける方は限られるでしょうし、もしあったとしても利用時間が限られていて自分のスケジュールとは合わないかもしれませんね。

一般的なドッグランの利用ルールでは、犬の健康状態や社会性のほか行動面などにも基準が設けられていて、犬種制限をしているところもあります。このような理由で愛犬を連れて行けない、というケースもあるでしょう。大型犬エリアと、小型犬や高齢犬、体の不自由な犬の専用エリアなど、特別な区画を設けているところもあるかもしれませんが、全ての施設がそうなっているというわけではなく、いろいろな事情によって利用が難しいこともあるでしょう。

お庭があれば、特別犬のために何かを準備しなくても、犬には十分に楽しんでもらうことができるかもしれませんが、一部でも犬仕様に改造することで、自宅にいながら便利でかつ安全な遊びや運動のほか、犬の知的好奇心を刺激する遊びを楽しむことができます。さらに、気軽に友人や知人の犬とも遊ばせることもできます。

自宅ドッグランを検討する際の注意点

自宅ドッグランを作る前に、いくつか検討すべき注意点があります。Installitdirect.com*¹ では、計画を立てる際に次のような条件を考慮することを推奨しています。

・位置:ドッグランを検討する際には、まずはご自宅の広さや配置を考慮しましょう。花壇があるところやバーベキューをするパティオ(中庭)は避けたほうがいいでしょう。同時に、愛犬をひとりで遊ばせていても目の届く場所、たとえばドアや窓から犬の姿が見える位置が好ましいですね。また、キャッチボールなどの遊びに十分な広さも必要です。このような条件を考えると、アクセスしやすく、家族が庭で食事をするときの空間とは離れた庭の端や家の横のスペースが最適かもしれません。

Dogtipper*² によると、自宅ドッグランを作る際には、犬のことを考え、犬の目線で考えることが大切だと紹介しています。走ったりジャンプしたりして遊ぶのには十分なスペースが必要ですし、障害物などの設備同士は近づけ過ぎない方がいいでしょう。口にしてしまう可能性のある危険性な毒性植物や、掘ってはいけない場所など、犬がいたずらしそうなものがないかしっかり事前に確認することも重要です。狩猟本能が強い犬の場合には、鳥の餌箱の近くは避けた方がいいでしょう。

・設備:楽しく安全で快適に過ごせる場所であることも必須です。このことを考えると、次のような設備を取り入れることも検討しましょう。

・隠れ場所になる犬小屋や日陰

・寝そべることができる屋外用のベッド

・遊んだり、体を冷やすことができる水遊び場

・食器や水入れ、それらを置くマットや台、小さなパティオなど

・歩いたり、探索するのに快適な歩道。滑らかな材質の石材やレンガ、コンクリートなどの肉球に優しい素材が理想的です。

・専用の排泄場所と排泄物の処理施設。洗浄しやすい人工芝など、庭の芝の変色や雑菌の増殖を防ぐ素材を取り入れましょう。

・障害物やアジリティコース

・砂場などの、掘ってもいい場所

・避けるべきもの:遊び場を作る際には、設置すべきものだけではなく、避けなければならないものも知っておくことが重要です。遊び場にもしあったらせっかくの楽しみを損なってしまうものをリストアップしました。

・有毒な殺虫剤や除草剤。庭に定期的に散布している場合は、庭から離れた場所に遊び場を作るようにしてください。

・有害な植物。アメリカ動物虐待防止協会*³ のウェブサイトに、ペットに毒性を示す可能性のある植物のリストが掲載されています。遊び場を作る予定の場所に、これらの植物がないか確認しておきましょう。

・サボテンなど、棘のある植物

・角がとがった物、表面が熱くなる物、喉に詰まりそうなリスクのあるもの

これらに加えて、囲いに使うフェンスには、状態がよく、破損してとがっていたり、抜け出せる穴があいていないものを用います。中には障害物やおもちゃを入れすぎないようにしましょう。特にスペースが狭い場合は、少なめにした方がいいでしょう。

すでに家にあるものを利用する

愛犬が楽しめる遊び場を作るのにそこまで費用をかける必要はありません。特にお子さんがいる家庭では、必要なものはおそらくほとんど揃っているのではないでしょうか。たとえば、子供用のビニールプールは、愛犬の水遊び場になりますし、庭のスプリンクラーを利用して遊ばせることもできます。お子さんがもう使っていない砂箱があれば、土を入れて好きなだけ掘ってもらいましょう。庭用のプラスチックの滑り台、空き箱、古タイヤ、雨水を貯める樽、使われなくなったフラフープなどで障害物コースを作ることもできます。創造力を働かせましょう!ただし、尖っていたり、突き刺さりそうなものがないか、部品が外れて飲み込んでしまう危険がないか必ず確認を行ってください。

犬との暮らしは楽しいものですが、自宅ドッグランがあれば、もっと愛犬と楽しく過ごす時間が増えることでしょう。慎重な計画、ちょっとの労力と創意工夫は必要ですが、それも込みで準備から楽しんでしまいましょう。ご自身のニーズや愛犬の好みのアクティビティに合わせてカスタマイズして、オリジナルなドッグランを是非作ってくださいね。

参照先:
*1 https://www.installitdirect.com/learn/how-to-create-a-backyard-dog-park/
*2 https://www.dogtipper.com/creating-your-own-at-home-dog-park/
*3 https://www.aspca.org/pet-care/animal-poison-control/toxic-and-non-toxic-plants?field_toxicity

執筆者 プロフィール

ジーン・マリー・バウハウス

ジーン・マリー・バウハウス

オクラホマ州タルサ在住のフィクション作家であり、フリーランスとして活躍するライター・エディター。ホームオフィスでたくさんの動物たちに支えられながらペットやペットの健康に関する記事を多く執筆中。

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