犬の季節性アレルギーの管理

執筆: サラ・ウーテン獣医師
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犬も人間と同じように季節性アレルギーを起こすことがあるのをご存知ですか?犬の季節性アレルギーは通常、皮膚のかゆみとして現れますが、他にも明らかな反応があります。たとえば、鼻水、過度に引っ掻く、おかしな行動をするといった場合、アレルギーである可能性が非常に高いと言えます。

ここでは、犬の季節性アレルギーを特定する方法と、アレルギーが生じた時にペットが元通りに走り回れるようにするためのヒントを紹介します。

犬の季節性アレルギーの兆候

犬のアレルゲンに対する反応は、人間の反応とは少し異なります。犬の季節性アレルギーの最も一般的な兆候は皮膚のかゆみと耳の再発性感染症ですが、目が赤くはれたり、透明な鼻水や発作的なくしゃみが生じたりすることもあります。

かゆみは、激しいものから軽度のものまでさまざまで、腋の下、鼠径部、マズル、足先で発生する可能性が最も高くなっています。身体を引っかいて皮膚がむけてしまうことも。そのため、通常よりも身体を引っ掻いたり、カーペットや家具にこすり付けたり、噛んだり舐めたりしている場合は、獣医師に診てもらった方がいいでしょう。このような行動を繰り返し、異常な臭いや分泌物といった症状が表れると、痛みを伴う感染症につながる可能性があるため、治療が必要になります。German shepherd mixed breed in pink collar sniffs flowers.

犬の季節性アレルギーの原因は?

犬の季節性アレルギーは、犬が敏感に反応するものを吸い込んだり接触したりしたときに発生します。もう少し詳しく説明すると、アレルギーは、アレルゲンに対して免疫系の耐性が低くなることで発症します。免疫系が環境内でそのアレルゲンに遭遇すると、炎症反応を起こし、前述の反応すべて、またはその一部を引き起こすのです。

季節性アレルギーは、木や草の花粉、ほこりやハウスダストマイト、カビやカビダニ、ノミの刺咬など、一年の中で特定の時期にのみ存在する要因によって引き起こされます。

犬の季節性アレルギーの診断方法は?

獣医師は、病歴、身体検査、臨床検査、治療に対する反応に基づいて、犬が季節性アレルギー、または別の何かを発症しているかどうかを確実に伝えることができます。愛犬を皮膚科医に連れて行って、皮膚検査を行うのもよいでしょう。これは、季節性アレルギーを診断するためのもう一つの正確な方法です。

皮膚検査は通常、皮膚専門の獣医師によって実施されます。皮膚専門の獣医師は、さまざまなアレルゲンの微量投与に対するペットの反応を測定し、アレルギーの原因を正確に判断します。この情報を使用して、アレルゲンに対する犬の反応を徐々に弱めるためのアレルギー注射剤に使用する血清を作ることができます。

血液検査は考慮すべきもう一つの方法ですが、皮膚検査の方がより正確な方法と考えられています。

投薬による犬の季節性アレルギーの管理

犬の季節性アレルギーをケアするための一つの方法は、皮膚専門の獣医師によって処方されたアレルギー血清を使用することです。これには、経時的に用量を徐々に増加させる一連のアレルゲン注射が必要です。使用する注射は非常に小さいですが、専門医の指導を受けて自宅で注射を行うことができます。

アレルギー注射は副作用のレベルが低い傾向があるため、中等度から重度のアレルギーを持つ犬に適しています。

軽度の季節性アレルギーのみの場合は、抗ヒスタミン薬などの市販薬や在宅薬の方が効果が高い可能性があります。

Senior dog sitting in wildflowersもう一つのオプションは経口処方薬です。すぐに効き、中止しても副作用が出ることがない、かゆみ止め薬が愛犬にとって良い選択肢となるかもしれません。アレルゲンに対する免疫系の反応を調節する薬もあります。どちらもかかりつけの獣医師の処方により入手することができますが、毎年の検査や血液検査が必要です。

両タイプの処方薬とも副作用があるので、服用による犬の健康への影響について必ず獣医師に相談してください。普段から新しいものを犬に与える際、事前に獣医師に相談することをお勧めします。そうすることで、それぞれのペット固有のニーズに最適な方法で、最適な容量を投与することができます。

フードによる犬の季節性アレルギーの管理

犬の季節性アレルギーを治療するためのもう一つの方法は、フードによるものです。一部の治療用ドッグフードは、犬の皮膚アレルギー管理用に特別に配合されています。このようなフードは、高価な薬の必要性を補ったり、薬の代わりとしても使用できる優れた選択肢です。なによりも、いつもフードをあげるのと同じ手軽さが魅力です。フードでの管理をお考えの場合は、必ず獣医師に相談してください。かかりつけの獣医師から療法食を推奨されている場合は、適切にフードを切り替えられるように相談しましょう。

犬の季節性アレルギーを食い止める方法

また、犬のアレルゲンを取り除くのもいいでしょう。外で遊んだ後は、赤ちゃんのおしりふきで身体の底面、足先、脚を拭き取ってから家の中に入れてください。こうすることで犬の皮膚からアレルゲンを取り除くことができます。

シャンプーを使った毎週の入浴も効果的ですが、熱いお湯は乾燥して肌を刺激する可能性があるため、必ずぬるま湯を使ってください。薬用シャンプーを使った入浴が効果的な場合もあります。獣医師に処方されたのローションやスプレーを使用するのもよいでしょう。

季節性アレルギーは毎年発症するものですが、適切な治療と積極的な予防策を講じることで、犬の健康への影響を軽減することができます。すべてのアプローチがすべての犬に適しているわけではありませんが、少し試行錯誤して試してみることで、季節性アレルギーが愛するペットの生活を妨げないようにするための最適な方法を見つけることができるでしょう。

Contributor Bio

Dr. Sarah Wooten

サラ・ウーテン獣医師

サラ・ウーテン獣医師は、2002年にカリフォルニア大学デービス校獣医学部を卒業しました。米国獣医ジャーナリスト協会会員であり、コロラド州グリーリーの小動物病院で診療を行いながら、職場の人間関係問題、リーダーシップ、 クライアントとのコミュニケーションについての講演活動や執筆活動も行っています。楽しみは、家族とのキャンプ、スキー、スキューバダイビング、そしてトライアスロンに参加することです。

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