愛犬のうんちから健康状態を知りましょう!

執筆: クリッシー・クリンガー
所要時間:6分

犬のうんち:そんなに楽しい話題ではないかもしれませんが、多くの場合、健康なうんちは健康のしるしです。愛犬のうんちに目を光らせることは、起こっている可能性のある健康問題に気付くための良い方法と言えます。健康なうんちと、隠れている健康問題の徴候の異常なうんちの違いを見ていきましょう。

完璧なうんちの、見た目

犬のうんちの特徴は、4つの「C」があります。その「C」とは、色(Color)、中身(Content)、堅さ(Consistency)、被膜(Coating)です。健康なうんちの色はチョコレートブラウンで、さらに中身を知るためには、『汚い』作業を獣医さんにやってもらわなければなりません。中身については、顕微鏡を使わなければ、よく分からないことがほとんどなのです。まず、健康なうんちの堅さは少し堅めで、小麦粉でできた子ども用粘土くらいです。ほとんど割れ目のない丸太型をしていて、転がそうとすると砕けて小さい塊になるような堅さが理想的です。最後の被膜(表面付着物)は、健康なうんちには見られません。ですから、愛犬のうんちがチョコレートブラウンで、少し堅めで、表面に何も付いていなくて、中から突き出ているように見えるものもなければ、オーケーというわけです。でも、続きの、健康問題を示しているかもしれない徴候も読んでくださいね。

注意が必要なうんちOwner cleaning up after the dog with plastic bag

愛犬が病気か判断するときも、先ほどの4つの「C」が役立ちます。楽しいことではないかもしれまsんが、愛犬の新鮮なうんちを観察することは、異常をみつけるのに一番簡単な方法です。

中身の心配

  • 寄生虫: 寄生虫には、細長いものや米粒のように見えるものがあります。繰り返しますが、心配すべきなのは、これを新鮮なうんちに見つけたときだけです。うんちを外にしばらく放置しておくと、虫が寄ってきてしまうことがあるからです。
  • 毛玉: うんちの中の大きな毛の塊は、オーバーグルーミング(毛づくろいのしすぎ)、アレルギー、あるいは皮膚病の兆候かもしれません。どのくらいの頻度でうんちに毛玉が見つかるのか観察して、獣医師に相談しましょう。
  • 異物: 犬は時に奇妙なものを飲み込みます。そのため、うんちにときどき、草、プラスチック、石、布、そしてお金さえもが混じっていることがあります。食べた物は出てくることが多いとはいえ、変な物をうんちの中に見つけたときは、獣医師に連絡して、精密検査やレントゲン検査が必要ないか確認した方がいいでしょう。場合によっては、犬が飲み込んだ異物が消化管に詰まってしまい、手術でそれを取り除かなければならなくなることがあります。愛犬のうんちに布の切れ端やプラスチックのかけらを見つけたときは、すぐに獣医師に連絡するのが最善です。

被膜の手がかり

うんちを芝生からつまみ上げたとき、健康ならば後には何も残っていないはずです。粘液の被膜は大腸の炎症に伴ってみられることが多く、普通は下痢と同時にみられます。二日以上続けて愛犬のうんちに粘液を見つけたときは、獣医師に連絡して、次にどうするべきか判断してもらってください。

色の例

以下に示したのは、健康なうんちと不健康なうんちの色による簡単な見分け方です。

  • 茶色: 健康な犬のうんちの色はチョコレートブラウンです。
  • 緑色: 緑色のうんちは、おそらく胃の不調を和らげるために、草を食べていることを表していると思われます。
  • 黒色またはえび茶色: これは胃または小腸で出血している兆候かもしれません。
  • 赤い筋: これも出血の徴候で、出血部位は下部消化管である可能性があります。
  • 黄色: 黄色い便は、肝臓、膵臓、または胆嚢の問題を意味していることがあります。
  • 白い斑点: 便に小さな白い斑点が見つかったときは、寄生虫がいる可能性があります。

堅さ

便の堅さを評価するとき、ほとんどの獣医師は、非常に堅い(ほぼ乾燥している)を1として、非常にさらさらしているを7とした、1から7までの尺度を使用します。この尺度によれば、理想的な堅さは2になりますが、便が少し緩い程度なら不安に思う必要はありません。さらに緩くなっていかないか観察して、診察が必要になったときに備えて、便のサンプルを冷蔵しておきましょう。

愛犬のうんちが不健康になり始めたときに、獣医師が過去の記録と比較できるように、健康診断のときに健康な便のサンプルを持って行くことが重要です。何らかの不調(食べない、吐く、元気がないなど)が見られるとき、たとえ便が健康そうに見えても、ペットを獣医師に連れて行く時はいつも糞便サンプルを持参するといいでしょう。多くの場合、糞便サンプルを顕微鏡やその他の検査で調べてみると、いくつかの情報を発見することができます。

糞便サンプルの採取

自宅の庭周りや散歩中のうんちの片付け方については、多分もうすでに色々な方法をご存知でしょう。うんちを片付けるには、脱臭機能がついたマナー袋や生分解性の袋まで様々な用具が揃っています。動物病院に持って行く健康な、または不健康な糞便サンプルを採取するときは、必ず清潔な袋を使って、サンプルをやさしくつまみ上げ、浅い清潔な蓋付きプラスチック容器の中に入れてください。動物病院に持って行けるときまで、サンプルを冷蔵します。うんちがさらさらすぎてつまみ上げられないときは、その堅さが分かるような鮮明な写真をスマホで何枚か撮影しておきます。緩いうんちの場合には、清潔な工作用スティックやプラスチックスプーンを使って、一部をすくって容器に入れることも試してみてください。熱い場所や芝生の上に長時間放置されていた糞便はサンプルとして使えません。これらの糞便には、もともとなかったゴミや寄生虫が付いてしまっている可能性があります。最後に注意していただきたいのは、うんちをすぐに片付けることが、とっても有益ということです。庭に放置されたうんちがたくさんありすぎると、犬が自分のうんちを食べ始めてしまうおそれがあります。また、犬の糞便が地下水に浸透して水源を汚染したりする可能性がある場所では、公衆衛生上の問題も生じます。もう一つ付け加えておくべきことは、たとえ手袋をしたり袋を手にかぶせたりしていたとしても、うんちをつまみ上げた後は必ず手を洗ってください。

うんちに関する最後のアドバイス

うんちは愛犬の健康について多くを語ってくれることを覚えておいてください。良き飼い主なら、愛犬とその健康状態をよりよく理解するために、これらのアドバイスをきちんと守って下さい。

  • 愛犬がうんちをしたときは、4つのC(色、中身、堅さ、被膜)を観察してください。
  • 動物病院に行くときは、毎回必ず新鮮な糞便サンプルを持参してください。
  • 散歩中であろうと自宅の庭であろうと、犬のうんちは直ちに片付けてください。
  • 愛犬が家の中で粗相をしたときは、直ちに外に連れ出して、正しいうんちのやり方を積極的に促すよう努めてください。
  • 愛犬のうんちが大きく変化したとき、愛犬が自分のうんちを食べ始めたとき、家の中で頻繁に粗相をするとき、または24時間以上うんちをしないときは、直ちに獣医師に連絡してください。

犬のうんちは、誰もが喜んで取り上げる話題ではありませんが、愛犬の健康全般の優れた指標になります。徴候を早期に発見することが、愛犬の健康を確実に維持する手助けになるのです。

筆者紹介

Chrissie Klinger

クリッシー・クリンガー

クリッシー・クリンガーは、2人の子供、夫、そしてペットと暮らしています。授業中やブログなどの執筆活動中を除いて、家族みんなで過ごす時間を楽しんでいます。飼い主とペットのアクティブで有意義な生活に役立つ記事の執筆に情熱を傾けています。

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