犬が吐いた!下痢した!ときに知っておきたいこと

執筆: クリッシー・クリンガー
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ペットを飼うことで得られる楽しみだったり喜びだったりは計り知れないものですが、動物の世話をすることは楽しいことばかりではありません。排泄に関することは、とくに当てはまるのではないでしょうか。さらに、犬だって調子が悪くなることもありますから、嘔吐や下痢といった消化器系のトラブルは、犬を飼っていればおそらく一度ならずとも経験しているでしょう。お腹の調子が悪い時の排泄物や吐しゃ物の後片付けは、仕方がないと思っても、できるなら避けたいと思うものです。ここでは、犬の消化器系トラブルが起こったときに持つべき心構えから具体的な対策、食事についてご紹介します。

落ち着いて対処しましょう

どんな犬でも、おそらく生涯のうちに何回かは、消化器系のトラブルを経験することになります。犬が吐いたり下痢したりしたとき、吐しゃ物や排泄物で部屋が汚れてしまうことに気が向いてしまうかもしれませんが、まずは犬の様子を観察しましょう。下痢だけだったり、嘔吐も一回だけで続いていなければ、24時間程度様子を見ても大丈夫でしょう。一方で、嘔吐と下痢両方している、排泄物に血が混じっている、元気がない、震えているなどの場合には、すぐに動物病院に連れていったほうがよいでしょう。アメリカンケネルクラブ(AKC)は、犬が高齢か子犬、あるいは体力のない超小型犬種といったケースでない限り、下痢や嘔吐のときは12~24時間絶食させることを勧めています。でも必ず新鮮な水をたっぷりと飲めるようにしておくこと(嘔吐の場合は状況によって制限が必要なこともあります)、そして、元気がない、動きが鈍いなどが見られたら獣医師の診察を受けましょう。一時的な胃腸の不調であれば、たいてい1~2日で回復します。心配な場合は、念のために獣医師に連絡して、病院に連れて行くべきか、様子を見てもいいか尋ねておくと安心です。

そして、後始末については、PetCoachでは、まずは犬を玄関付近などのスペースに隔離してから、後始末を始めることを提案しています。洗剤については、天然由来のものなどペットに安全なものを使用します。併せて、犬がいる環境の中で犬の具合が悪くなるような何か変わったことがなかったか、不調の原因となる何かを口にしなかったか、考えてみましょう。ペット中毒ヘルプラインでは、チョコレートのような食品から、人間用のアレルギー薬の錠剤に至るまで、家庭によくありがちな犬に有毒となる品目の一覧を挙げています。消化器系のトラブルに気づいたらすぐに、嘔吐や下痢の様子やその頻度をメモするようにしてください。こういった情報は非常に大事で、獣医師がトラブルの原因や、どういった治療をすればいいのかを判断するのに大いに役立ちます。

犬が吐いたり下痢したりしたときに、体調を心配する気持ちもありつつも、家の中が汚れてしまうことに気を取られて思わず叫んだり、ときには犬を叱ったりしてしまったことはありませんか?慌ててしまうのも無理はありませんが、このような行為は、犬にさらにストレスをかけたり不安にさせたりしてしまい、かえって逆効果です。落ち着いて対処するために、犬が嘔吐したり下痢したりしたときの対処法を以下にご紹介します。

  • 様子を見ながら、普段よりも頻繁に屋外に連れ出す。庭があるなら、庭に出す。
  • 普段は家の中を自由にさせている場合でも、このようなときは特定のスペースに閉じ込める。汚されて困るカーペットやラグは敷いていない、理想的にはタイルやフローリングなど、掃除のしやすい床素材の部屋が望ましい。
  • 状況に応じて、犬用のマナーウエア(オムツ)を利用する。ただし、定期的に交換し、1日中つけっぱなしにしないように注意する。

ジャックラッセルテリアは犬のボウルから食べ物を食べています。適切な栄養が最優先

犬のお腹のトラブルの中には、適切な食事管理をすることで防ぐことができるものもあります。獣医師に相談して、愛犬に合った食事を紹介してもらうのも良い方法です。また、犬の食事を変更するときは、消化器系のトラブルのリスクを減らすために、新しいフードと今までのフードを併用しながらゆっくりと移行させる必要があります。米国獣医師会(AVMA)によると、「元来ほとんどの犬は総合栄養食のドッグフードを与えていれば、それ以外にビタミン剤などのサプリメントを必要としません。必要な栄養は、そのすべてをバランスの取れたドッグフードで与えることができます。」とのことです。ただし、年齢や体質、病歴などによって、個々の状況は異なりますので、愛犬に必要な栄養管理については、必ず獣医師に相談します。獣医師に相談せずに、目を引く広告や専門家ではない人の勧めに応じてサプリメントを与えないようにしましょう。

人間用の薬剤や漢方薬などについても同じことが言えます。フードと水、そして獣医師が犬に使用できると判断したもの以外の何かを愛犬に与えるときは、必ず事前に獣医師に相談するようにしてください。

犬の消化器系のトラブルは、犬を飼ったことがある人なら誰でも経験することです。実際のその場面ではうんざりしてしまうこともあるかもしれませんが、できるだけ落ち着いて対処するように心がけましょう。また、将来、健康トラブルが起きにくいようにするために、犬の体質に合わせて最適なケアや管理ができるような方法を獣医師と協力して探してみましょう。

Contributor Bio

クリスシー・クリンガー

筆者紹介
クリッシー・クリンガー

 

クリッシー・クリンガーは、2人の子供、夫、そしてペットと暮らしています。授業中やブログなどの執筆活動中を除いて、家族みんなで過ごす時間を楽しんでいます。飼い主とペットのアクティブで有意義な生活に役立つ記事の執筆に情熱を傾けています。

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