知っておきたい、シニア猫のケアの基本

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シニア期を迎えた猫のケア

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いつまでも遊び好きで元気なように見えても、猫も人間と同じように歳をとります。シニア期を迎えた猫に必要なケアが、若い頃とは変わってくることはご存知かもしれません。では、猫のシニア期とはいつのことをさすのでしょうか。

一般的に、猫は7~10歳を超えると、シニア期とみなされます。猫も歳を重ねるにつれ、体にも変化が訪れます。例えば、ある研究によると、12歳以上の猫の約90%に、レントゲン検査で関節炎の徴候が認められました。言うまでもないことですが、関節炎には痛みと運動障害が伴います。これは、わかりづらいかもしれませんが、高齢の猫は慢性的に痛みや動きづらさを感じている可能性があるということです。

関節疾患と同様に、ケアが不十分な場合に、特に高齢のペットでは歯科疾患が問題を引き起こすことがあります。驚くべきことに、獣医師によると、2~3歳という早い時期に、すでに多くのペットに歯科疾患の徴候が見られるということです。

シニア期を迎えた猫に、してあげられることにはどんなことがあるでしょうか。いくつかヒントをご紹介しましょう。

まずは、獣医師による定期健診を受けましょう。一見みただけでは分からない隠れた病気というものも多くあります。健康そうに見えても、少なくとも年に一度は、検査を受けましょう。病気は治療するよりも、予防する方がずっと楽ですし、費用的にも負担が少なくなります。

健診では獣医師が毎回、身体検査をして高齢猫で心配すべき疾患の症状の有無を調べます。また、高齢猫に限ったことではありませんが、併せてボディコンディションの評価も行います。ボディコンディションは、ペットが太り気味なのか、痩せすぎなのか、理想体重を維持できているのかを客観的に判定するために用いられます。他の猫と触れあう機会がなければ、なかなか主観的になりがちですから、この機会に愛猫のボディコンディションの評価の方法を獣医師に見せてもらうといいでしょう。

シニア期の猫にはたんぱく質やミネラル類、ビタミン類が適切に含まれているフードを与えてください。そもそも、猫は完全肉食動物ですから、ヴィーガンフードやベジタリアンフードは栄養ニーズに合っていません。猫には、動物性のものにしか含まれていないタウリンやアラキドン酸のような栄養素が必要なのです。さらに、猫のたんぱく質要求量は犬と比べても多くなっています。ペットフードの表示をよく読んで、愛猫の年齢とライフスタイルに適したフードを与えるようにしてください。食事について、何らかの疾患や配慮すべき事柄がある場合には、獣医師に相談しましょう。

シニア猫のケアに関する詳しい記事はpetMD をご覧ください!

Contributor Bio

高橋智司

編集責任者: 高橋智司
アソシエイト ディレクター  獣医師
プロフェッショナル獣医学術部
日本ヒルズ・コルゲート株式会社

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